リフォーム見積お役立ち隊を作った理由

建築の設計をしているため、工務店さんや建設会社とのつながりが多く、非常に優れた職人さんに恵まれ、工事をスピーディーにかつ綺麗に完成させるだけの実力を持ちながらリフォームの依頼がない。

その一番の原因は、インターネットの普及により、利便性が高くなったのと引き換えに、個人情報保護が重視されるようになったからであります。

２年ほどまえに、リフォームを希望されているお客様とお話をしていた。
奥さんは、観葉植物やオシャレな小物などを組み合わせインテリアを楽しんでおり、奥さんのためにもインテリアを楽しめる空間に作り変えたいと言っていました。

しかし、リフォームをするにしても、どこに相談（依頼）すればよいのか？
検討もつかない状態でしたので、タウンページの「リフォーム業」から広告を出している会社に電話しました。

下記はその時の会話です。

業者：「●●でございます。」
お客様：「リフォームの計画をしているのですが、どうすればよいですか？」
業者：「そうしましたら、一度ご自宅にお伺いしますので、お名前とご住所・お電話番号と、お客様のご都合のいい日を教えてください。」と言われ

お客様は、やっぱりいきなり自宅にこられるのは、ちょっと嫌だなと思い、
「また、電話します。」
と言って、一旦電話を切りました。

自宅に来られるのには、抵抗があるため、再度タウンページで別のリフォーム工事を請け負ってくれる会社に電話をし
「リフォームを検討しているのですが、匿名で相談に乗ってもらえないでしょうか？」
と質問すると同業者のいたずらかと思われたのか

いきなり、電話を切られてしまったそうです。

信頼できるかどうかも分からない会社の人に来てもらい、あれこれと売り込みされるのは嫌だと言っていました。

しかし、自宅に呼ぶ以外に相談する方法が分からなかったため、しかたなくリフォーム工事をしている施工会社を自宅に呼び、最初の日は要望を伝えて終わり、３、４日後に資料などを持ってきたので、色々と説明を聞いていたそうです。
初めてのリフォームということにもあって、検討させてほしいと言い、その日は帰ってもらったのですが、２・３日後にまた電話が掛かってきて売り込まれ、
「しばらく考えさせてほしい」
と伝えると、２・３日後にまた営業の電話。

こういう体験から、自宅に来てもらうことに一層、抵抗を持つようになったと言っていました。

建築業界に限らず、色々な業種でもしつこい営業に悩まされたという方は少なくないと思います。

このお客様だけでなく他の方々にも共通し、話ていて思ったことは、決して個人情報を教えたくないいうわけではなく
『リフォームのことで話を聞いてほしい』
『提案をしてほしい』

何人ものお客様と打ち合わせをし、匿名でリフォームの提案や見積はできないものかと考え、工務店さんや建設会社の社長さんに打診したところ、当然というかやはり、下記のような回答が帰ってきました。

「リフォームは、お客様の自宅に行き現場を見ながらでなければ、話を進めることはできない。だから匿名で提案や見積をしてくれと言われても無理ですよ」
と言われました。

もちろん、そのことは重々理解している。
工務店さんや建設会社の方に相談すれば、何かしらヒントが得られるかもと思っていましたが、
結果は「できない」。

しかし、お客様からすれば提案や見積を依頼するにしても、個人情報を教え、自宅に施工会社を呼ぶことに対し、心理的抵抗があるのも事実。

このような心理的抵抗が働くため、知り合いが工事を行った会社を紹介してもらったり、なんとなくタウンページを見て施工会社に依頼するということが多いのではないでしょうか。

そして、おそらく、あなたも連絡先など個人情報を施工会社に教えないと、リフォームは前に進まないことを懸念しているのではないでしょうか。