以下にリノベーションしたマンションの参考事例について詳しくまとめているので参考にしてください。
マンションの内部の状況やクライアント様の考え(悩み)などを具体的に知るために、返信用の封筒を含めた資料をクライアント様に送付。
図面や現状の写真を何枚も取っていただいたおかげで、内部の状況が把握しやすく、早速現状の図面をおこしていきました。
現状の図面をおこしたあとで、クライアント様に実際の間取りの寸法と図面とで違いがあるかを確認してもらいました。
(クライアント様にお送りする資料と同封している要望シートで事前にご要望は把握しています)
マンション(ラーメン構造) | |
家族構成 | 御夫婦・お子様(2人)の4人家族 |
ご要望 | ・キッチン・リビング・ダイニングを1つにまとめる ・キッチンはオシャレにしてほしい ・主寝室と子供部屋2室の確保 ・モノが多いため。収納スペースがほしい ・主寝室にちょっとした書斎がほしい |
工事にかかった期間 | 2ヶ月と12日 |
リノベーション工事にかかった費用 | 860万円(解体費含む) |
クライアント様のご要望に沿ってプランニングするにあたり、「収納スペース」「LDK」を一室にまとめることを最優先に計画していきました。結果的にトイレ・浴室以外の間取りを大きく変更。
LDKを一室にまとめるにあたってキッチンを移設する必要があり、排水管などの関係から移設できるか疑問がありましたが、まずはクライアント様の要望を図面にしていくことを優先しプランニングを進めました。
ただ、LDKが物足りないと言われ、プランを練り直すことに。
図面を練り直しスケッチパースを盛り込んで確認してもらいました。
が、気に入っていただけたものの・・・。「もっと暮らしを楽しめる住空間」を求めていることは理解できました。
リノベーションプランをまとめる中で最も悩むのがクライアント様が言葉にできないイメージをいかに引き出すかということ。
そこで思いついたのが、スキップフロア。
スキップフロアというのは、段差を設けて空間を分ける方法。 ダイニングとリビングなどを間仕切り壁を設けずに段差によって空間を仕切るため開放感を得ることができる。 また空間的には、つながっていますが段差を設けることで別空間を演出することができます。 |
マンションなので、ダイナミックなスキップフロアはできませんが、段差によって空間を仕切ることで、色々な楽しみ方ができ気に入ってもらえるだろう確信に近いのを感じながら図面を作成し改めてクライアント様に確認してもらいました。
結果はOK。
当サイトでは、お客様の心理的な抵抗を少なくするため現地調査の前段階で、お客様からいただく資料や電話・メールをもとにスタートしていく流れとなっています。
3・4回と図面を練り直し、それでも決まらない時には何度でも繰り返しクライアント様の要望を引き出していきます。
次に、当サイトを通してクライアント様と工事会社とのやり取りへと進みます。
(図面や写真などは送りますが、クライアント様の住所・名前は伏せています。)
それらをもとに、比較して施工会社を絞り込んでいきます。
クライアント様が最も気に入った施工会社は2社。
中でも見積金額が予算に近いことや天井面の間接照明とスキップフロアによって上げた床は響きやすいため絨毯を提案した施工会社が第一候補と言っていました。
(クライアント様と施工会社とのやり取りは当サイトも把握しており、もしクライアント様が分かりにくい事があれば当サイトが答えるということもあります)
多くの方は、この段階で2~3社に絞り込んでいきます。
クライアント様は2社に絞り込み、この段階で工事を依頼する会社候補をどちらにするかある程度は決まっていたそうです。
それぞれ施工会社の方との日程に合わせてマンションの現地調査。
この現地調査では、施工会社の方が図面通りに工事できるかを現地を見て判断していきます。
現地調査の結果、図面通りに工事できると知りホっとしました。
今回は、マンションの図面があったため、柱の位置や間取り等ほぼ正確に把握することができましたが、現地調査をした結果、工事できないと判明することはあります。
2社の現地調査が終了し、候補と決めていた施工会社と契約することがきまりました。
もし、プランの変更を望むなら、契約するまでに変更を求めてください。 どの施工会社さんと契約されても同様に、契約後のプラン変更は追加料金が発生することになると思ってください。 また変更をを求める時には早めにお願いします。 |
契約後、すぐに工事が着工されるわけではありません。
この材料の発注の中には、下地材を含め塗料やフローリング・畳・タイルやキッチン・洗面台なども含まれています。
イメージ通りに仕上げていくためには、ここからが大切です。
リノベーション(リフォーム)に合わせて家具も買いなおす方がいらっしゃいます。クライアント様もその一人で、内装材は家具に合わせて決めていきたいと言われ、そのことで悩んでいるとのこと。
(クライアント様とお会いするのはこれで2回目。1回目は施工会社の現地調査後です)
材料の発注が固まっていき工事着工。クライアント様は工事期間中は、近くのウィークリーマンションに仮住まい。
工期はトータルで2ヶ月と12日で完成。
完成後は、クライアント様と施工会社・私とで検査を行い、少し傷があったとので補修。また設備機器(キッチン)を新たに導入したので施工会社より取り扱い説明。
リノベーションを通して学んだ事
リビング・ダイニング・キッチンが分離されている。
それならLDKをまとめて広い空間にしていくというのが一般的な流れ。その中で当サイトにしかできない発想を盛り込んだつもりでしたが、1回目・2回目のプランでは満足してもらえなかった。
そんな中で生まれたのがスキップフロア。バリアフリー対策が当たり前になっている中で、段差を設けることを避けていました。
しかし、今回のように段差によって空間を仕切ることで、色々なライフスタイルやインテリアを楽しみたいと考る方もいらっしゃると知り、スキップフロアへと行き着くまで苦労しましたが、発想の幅に広がりが持てました。