給湯器や冷暖房機器がその一つで、ガスにしろ電気にしろCO2の低減だけでなく、同じ熱源にしても熱効率の高い製品が求められるようになり、石油を熱源にする給湯器や暖房機を使用している家庭は少なくなりました。
給湯器や冷暖房機器を選ぶ場合、省エネルギーだけでなく安全や健康にも配慮した機器を選ぶ必要があります。
エネルギー源のメリット・デメリットで比較
給湯器のエネルギー源は、電気とガス。導入を考えている方は、どっちを選ぼうか迷っている方は多いと思います。
電気をエネルギー源とするメリット・デメリット
電気をエネルギー源にするメリットは、室内の酸素を消費せず、排気ガスを出さないことです。太陽光発電を導入している方は、電気のほうが魅力的。
デメリットは停電の時です。
ガスをエネルギー源とするメリット・デメリット
ガスをエネルギー源にするメリットは、供給が安定しておりほとんどストップすることがないことです。
デメリットは排気ガスを排出することです。また、ガスレンジなどの調理機器では、炎の熱でやけどをする危険があること。
エコキュートとエコジョーズの違い
エコキュート(電気)とエコジョーズ(ガス)。どちらにも「エコ」がついていて違いが分かりにくい。
電気の給湯器「エコキュート」
ただ、貯湯タンクが大きい・・。タンクの設置場所に困るという方もいらっしゃるかと。
燃焼音がないのでタンクを寝室の隣に置くこともできますし、住宅密集地での深夜入浴も周囲の気兼ねすることなく活用できるのも良いですね。この場合も湯切れを起こさないように貯湯量の大きいものを選ぶ必要があります。
オール電化にする場合には、電気の容量について事前に確認しておいてください。
電気の容量はIHクッキングヒーターの場合、2口で6,000Wでこれだけで60A必要になります。さらにエコキュート1500Wで15A必要となり合わせて75Aとなります。現在の電気の契約容量が40Aの場合、35A不足していることが分かりますよね。
現在の電気の契約容量を調べる
現在の契約容量は、検針票(毎月電力会社が使用料のお知らせ)のご契約欄で確認することができます。ここで40Aとあれば契約容量は40Aということになります。 |
ガスの給湯器「エコジョーズ」
また、潜熱回収型の給湯器「エコジョーズ」は、熱効率が20%も向上し少ないガスの量でお湯を沸かすことができ省エネ性が高いと共にガス代の節約に貢献しています。
導入コストとランニングコスト
エコキュートの導入コストは?
3~5人程対応可能な350Lのタンク容量で割引を考え30~35万円ほど費用がかかります。この値段はモノだけで工事費は別に必要になり15~20万円。合わせて45万円ほどになりタンクの容量が大きくなるとさらに費用が高くなってきます。
エコジョーズの導入コストは?
3~4人対応可能な24号サイズを対象に考えると割引を考え25~35万円程度。この値段に工事費用が加算されるわけですが5万円程度と考えていいでしょう。
導入コストはエコジョーズのほうが安いことになります。
上記では導入コストについて記載しました。
エコキュートのランニングコストは?
ランニングコストはエコキュートのほうが安いという声が多いのは、深夜の安い電力を使用するという家庭環境にあります。ランニングコストは年間で4~6万円程度。
エコジョーズのランニングコストは?
エコジョーズは、ガス会社によってランニングコストに開きがあり年間で6~10万円。中でもプロパンガス使用の場合は、割高になる傾向があります。
エコジョーズとエコキュートどっちがいい?
ただ、それだけで決めてしまうというのも心配という方のために以下に特徴をまとめています。
エコキュートの特徴
- オール電化希望の方にはおすすめ
- 電気でお湯をわかす
- 貯水タンクが大きく、タンク内の水が不足するとお湯切れとなる
- 飲用不可
- マンションには設置スペースが足りないことが多い
- 工事費用が高く導入コストは、エコジョーズより高い
- ランニングコストはエコジョーズより安い
エコジョーズの特徴
- サイズはエコキュートの1/10程度
- ガスでお湯を沸かす
- 瞬間湯沸しであるためお湯切れの心配はない
- 飲用可能
- もの自体が小さいためマンションでも設置可能
- 工事費用がやすく導入コストはエコキュートよりも安い
- ランニングコストはエコキュートより高い
シュミレーション
エコジョーズもしくは、エコキュートを導入してみたら?を考えコストのシュミレーションしてみましょう。
まとめ
「エコキュート(電気)とエコジョーズ(ガス)」どっちを選べばいいの?
- この質問を受けた時、いつもお答えしているのは現在のエネルギー源は、ガスですか?それとも電気ですか?
- また、将来はガスと電気どちらを希望していますか?
エコキュートとエコジョーズどっちがいいのか?部分的に考えると機能性やランニングコストなどを比べることになり、ここでハッキリとした答えが出ればいいですが、多くの方は迷ってしまいます。
このように、生活スタイルから考えていくと選択肢が明確になりやすい。