水廻り部をリフォームしてカビ防止のため風通しを良くするプラン

ここでは、戸建て住宅の水廻り部(浴室・洗面脱衣室・トイレなど)について記載しています。

(以下にまとめているリフォーム内容は外壁を出すためマンションでは管理組合の関係上行うことができません)

多くの方が知っているように戸建て住宅が痛む大きな要因の一つに湿気が挙げられます。また浴室や洗面脱衣室など水廻りは北側に配置されていることが多く日光が当たらない上に風通しも悪いと湿気がたまりやすくなる。冬は結露がおきたりしカビが発生しやすくなるだけでなく土台や大引・柱など木造住宅では重要な構造材が腐るといった危険性も出てきます。

ここでは多くの方が悩んでいる水回り部でのカビ対策として有効なプランを用意しています。ちょっとした中庭ができ風通しだけでなく見栄えもよくなるため、これからリフォームを考えている方は参考にしてください。
木造住宅で水回りのリフォームを行う際に注意したいこと。
キッチンや浴室・トイレなど水回りでは湿気などの関係から構造上重要な土台や柱・大引が傷んでいることがあります。傷みが進行している場合には、その部分を切り取って新しい素材で継ぐ必要があります。

つまり、追加工事が発生することになります。構造上重要な柱や大引などは壁や床などを壊して見ないことには、傷みがあるのか?どの程度、進行しているのかが分かりません。工事契約を済ませた後に、キッチンや浴室周りを解体し追加工事が必要と判明した時には、その部分を必ず確認してください。できれば写真を撮っておきましょう。

次が重要です。どんな些細な工事であっても、金額が少額な工事であっても見積を出してもらい、必ず契約書を交わすことを忘れないことです。くれぐれも口約束で工事を進めてはいけませんよ。

水回りのリフォームで便器や洗面台などを移動しない場合、現状の状態にもよりますが特に問題になることはないでしょうが、設備機器を移動する場合は配管の関係からできないことがあります。

このことについては
リノベーション・リフォームをする際にトイレを移動できる?
で詳しくまとめています。リフォームしてみた結果、床に段差ができてしまい移動しにくいといったことがないよう確認しておきましょう。

壁を後退させて風通しを良くするリフォームプラン

北側に配置されている水廻りの多くが以下のような図面のようになっている。

トイレと洗面脱衣室・浴室が一直線上に並んでいる。隣地の住宅がどのように建っているかにもよりますが、建物の間のスペースがあまりなく住宅が密集している場合、より風通しは悪くなります。

そこで、風通しを良くするために、浴室とトイレの壁を後退させます。

すると洗面脱衣室の外壁だけが凹だ間取りになります。浴室とトイレの壁の両サイドには小さな小窓を設けることで3つに分けた空間(浴室・洗面脱衣室・トイレ)の風通しをよくすることができます。

壁面後退の奥行は隣地境界までの長さにもよりますが40~50cm程度はとれるでしょう。

浴室とトイレの壁面を後退させることによって洗面脱衣室の前には小さい中庭を設けることができます。ここに木材などを使ったルーバーを設けると風通しをよくしながら見栄えもよくすることができます。また、ルーバーが外部の視線を遮ってくれるため年中窓を開けっ放しにしてもプライバシーを保つことができます。

上記のような壁を後退させるプランであれば、工期は1週間程度でリフォーム費用は70万円~100万円程度でできるでしょう。

他に似たような方法としては三共アルミなどのメーカーから出窓を取り寄せて壁面に取り付ける方法があります。

まとめ

水回り部は湿気がたまりすいためこれから、リノベーション(リフォーム)を計画している方は風通しを意識しながらプランを考える必要があります。

上記で記載しているプランのように窓を設けるのが難しい場合には機械換気を取り入れるといいでしょう。その際、機械換気によって室内の空気を出します。

肝心なのはどの窓から外気を取り入れどの経路を辿って機械換気によって排気するかです。要は空気の通り道です。この計画が上手だと部分的ではなく住まい全体の風通しとよくすることができます。

上記でも記載していますが、水回り付近は湿気によって構造材が痛むことが多い。

追加工事が発生してもしっかりと対処できるようにしておきましょう。