見積費用:水廻りのバリアフリーリフォームと内装を一新
ミキッテンダー

水廻り部のバリアフリーリフォームにかかる費用と合わせてお伝えしたい内容をまとめましたのでぜひ役立ててください!

バリアフリーリフォームの内容

  • クローゼットをなくし、車いすでも入れる広さのトイレを確保(手摺設置)
  • 便器を新しいものに取り換える
  • 洗面室を広くし洗面化粧台を新しくする
  • 浴室をユニットバスにして、洗面室との床の段差をなくす

解体・撤去工事の見積費用

現状の浴槽や洗面台・便器など設備機器の撤去と内装の解体(撤去)。

水回り解体・撤去工事の見積費用 約110,000円

木工事の見積費用

床や間仕切り壁の下地(補強)。

木工事の見積費用 約350,000円

建具工事の見積費用

ドア・サッシなど(材料費・取り付け費用を含む)

建具工事の見積費用 約160,000円

内装工事の見積費用

洗面室、トイレの壁・天井のボード貼りとクロス張り。床はクッションフロア。

内装工事の見積費用 約290,000円

電気工事の見積費用

照明器具・配線・スイッチ

電気工事の見積費用 約90,000円

住宅設備工事(トイレ・洗面室)の見積費用

洗面化粧台、便器の設備機器代と取り付け。給排水工事も含む

住宅設備工事(トイレ・洗面室)の見積費用 約730,000円

住宅設備工事(浴室)の見積費用

ユニットバスの機器代、組立費、給排水工事、ガス給湯器を含む。(エコキュートの場合は機器代分高くなります。)

住宅設備工事(浴室)の見積費用 約870,000円

諸経費

諸経費 約130,000円

トータルの水回りリフォーム費用の見積費用

トータルの水回りリフォーム見積費用 約2,730,000円

バリアフリーリフォームをすると補助金が受けられる

「要支援」または「要介護1~5」と認定された人が住む住宅でバリアフリーリフォーム工事を行うことで補助金を受けられる介護保険制度というのがあります。

  • 浴室の改良
  • トイレの改良
  • 段差の解消
  • 通路の幅を広げる
  • 扉の取り換え
  • 滑りにくい床材にする
  • 家庭用エレベーターの設置
  • 車いす対応のキッチンの設置

などのリフォーム工事を行うことによって、リフォームにかかる費用を補助してくれる制度です。

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この制度を活用するためには、色々な手続きが必要になります。リフォーム計画段階にケアマネージャー(介護支援専門員)などに相談しながらバリアフリーリフォームを進めてください。

また各自治体よっては、「高齢者住宅改修費支援制度」や「障害者住宅改造費助成制度」が用意されていることがあります。介護保険の支援と合わせて使うこともできるため、役所の担当窓口に問い合わせてみましょう。(リフォーム会社に聞いてもOK)

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リフォーム費用を安く抑える方法
では、リフォーム費用を安くする対策や、バリアフリーリフォームなどの補助金・減税について詳しく記載しているので合わせて役立ててください。

バリアフリーリフォームは税金の優遇を受けられる

高齢者や要介護・要支援認定者、障がい者本人または、それらの人と同居する人が自ら所有し居住する住宅のバリアフリー改修工事を行ったときに使える制度です。

減税の対象となるリフォーム工事をすることによって、税金の優遇を受けることができます。
減税の対象となるリフォーム工事というのは

  • 浴室の改良
  • トイレの改良
  • 手摺の取り付け
  • 段差の解消
  • 通路の幅を広げる
  • 扉の取り換え
  • 滑りにくい床材にする

などの工事が減税の対象となります。

バリアフリーリフォームの減税?

上記に記載しているバリアフリーリフォーム工事を行うことによって所得税から一定額が減税されます。(工事を行った年度の確定申告で手続きをする)
所得税の減税には、投資型とローン型があります。

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投資型・・・1年でまとめて減税分の還付を受け取る。(控除対象限度額を上限として、10%の控除を受けることができます。)
ローン型・・5年に分けて減税分の還付を受け取る。(年末ローン残高を上限に、工事費の2%又は1%が5年間、所得税から控除されます。)

リフォネット
公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター【リフォネット】では、ローン型減税・投資型減税の他、手続きに関することも詳しく記載されています。
ローン型減税
投資型減税
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所得税の減税に合わせて固定資産税の減額も受けられます!
固定資産税について
適用要件・工事要件の他、手続きに関することも記載されています。

トイレ・浴室・洗面室の細かいリフォーム内容と費用

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手摺・段差解消など細かいリフォーム内容とその内訳費用についてまとめています。

トイレ

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トイレは使いやすさが問われます。トイレ内の空間の広さ。扉の大きさ。手摺やペーパーホルダーの位置。洗浄ボタンの位置など。
設計者の方とよく話し合いながらプランニングを進めていきましょう。


扉は引き戸が理想的。車いす対応となると扉の拡張が必要になることがあります。扉の拡張は、10万円程度かかります。(扉のグレードによります)

段差の解消
床レベルを合わせるためには、床自体を上げる(下げる)ことで調整するのが理想的。下地からやり替える場合は費用がかかります。

便器廻りの補助(手摺・便座)
手摺や便座など補助する製品が各メーカーで色々と出ています。使いやすさを考えて造られた製品。

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各メーカーには、プランナーさんがいます。プランナーさんは自社製品のことを良く知っています。また、ご家族の状態に応じてどのような製品がおすすめかについて具体的にアドバイスしてくれます。手摺や便座など補助的なものは、使いやすくするためには欠かせないものなのでプランナーさんに相談してみてください。

床材
バリアフリー対策の床材は、クッションフロアがおすすめです。値段もお手頃ですし耐水性に優れ弾力性もあります。

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古いトイレから新しいトイレにするリフォームの見積費用も参考にご覧ください。
【リフォーム見積費用】トイレの便器交換と手洗いも付けた内装工事

洗面室


バリアフリー対応の洗面室を考えると出入り口の大きさを考える必要があります。
開き戸よりも引き戸のほうが使いやすい。

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扉の大きさを大きくするとなると現在の壁を一部解体しないといけません。扉の拡張は、10万円程度かかります。(扉のグレードによります)

段差の解消
廊下と洗面室との床レベルに段差が生じている場合、床自体を上げる(下げる)方法と、斜めにカットされた部材を段差部に取り付ける補助的な方法があります。完全にフラットにするとなると下地からやり替えるため費用は高くなります。

シーゲッテル

床材は、クッションフロアがおすすめです。値段もお手頃ですし耐水性に優れ弾力性もあります。バリアフリー対策としておすすめの床材です。

ヒーボー

洗面台は、高さが一番の問題となります。車いすの方がご家族でいらっしゃる場合は、車いす対応の洗面台を取り入れるのがベストです。

ユニットバス

浴室は、バリアフリー対応のユニットバスへ買い替えるほうが安全。各メーカーが出している製品は、お客様の声などを聞き研究を重ねて完成させたものです。

ケンチッキー

浴槽・床材・手摺・洗面室との床レベルなど一つ一つを変えるという方法もありますが、使いやすさ・安全性から考えるとバリアフリー対応製品を取り入れるほうが賢い選択です。
一つ一つのパーツを改善していくとなると、費用が逆に高くなる可能性がありますし、不具合が出る可能性も高くなります。

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在来工法の古い浴室から新しいユニットバスに取り換えたリフォームの見積費用も参考にご覧ください。
在来工法の浴室をユニットバスに変えるリフォーム見積費用

浴室やトイレの移動は可能?

間取りを大きく変えるリノベーションに合わせて、洗面室・トイレ・浴室の位置も変更したい。

ヒーボー

以前に教えてもらった内容によれば、戸建て住宅は可能。でも、マンションは排水管の勾配の関係で難しいんだよね。

ミキッテンダー

そうですね。
マンションは、排水管の勾配が取れないことが多い。また管理規約によって水廻りの移動が禁じられていることがあります。
排水管の勾配については
リフォームでトイレ(便器)を移動できる?
で詳しくお伝えしています。

まとめ

マンションや住宅の洗面室・トイレ・浴室などの水回りリフォームは設備機器代が大きい。将来を考えたバリアフリー化の計画をリフォーム内容に含めるのであれば、動きやすさがキーポイントになる。

そして床の段差をなくしフラットにすること。必要であれば手すりの設置も検討しましょう。

忘れがちなのが入口です。入口が狭いと車椅子が出入りできないため、広く取ること。他にはユニットバスの床が滑りにくい材質でできている。ヒートショック対策が備わっているなどを含めて計画するといいでしょう。

築年数が古い木造住宅の場合では、在来浴室が一般的です。浴室や洗面室まわりの土台や柱は必ずと言っていいほど腐っています。柱や土台など腐っている部分は新しく加工した木材によって継ぐことなります。

契約内容にこの腐っている柱や土台の補修が含まれていない場合には、追加工事となり費用が発生することになります。基本的に、リノベーション(リフォーム)工事は解体しないと分からないことが多いため予算は多めに考えておく必要があるのですが、水回りの工事は追加工事が発生するものとし予算を考えておく必要があります。

浴室や洗面室・トイレなど水回りは、湿気がたまりやすいため特に木造住宅の場合な浴室に換気設備を取り付けると良いですね。