家具などを設置した場合をイメージすると、直線的な間取りのほうが当てはめやすい。
そのため、新築やリフォームプランを考える時、長方形か正方形の間取りが一般的です。
やはり、アール壁は敬遠されがちです。
でも、曲線美を我が家に取り入れたい!
という方も少なくありません。
このページでは、アール(R)壁のデメリットを知り、どのように取りれたらデメリットを克服できるかについて詳しくまとめています。
アールの間仕切り壁を我が家に取り入れたいという方にピッタリの内容となっていますので、アール壁にしようか悩んでいる方は、ぜひ役立ててください。
最後には、アールの壁を取り入れた参考事例もご覧いただけます。
アール(R)壁のメリット・デメリット
曲線美が美しいアール(R)壁を取り入れた際、どのようなメリット・デメリットがあるのか以下にまとめています。
メリット
- どちらから見ても曲線が美しい
- アクセントカラーを取り入れることでよりオシャレ度アップ
- 圧迫感が和らぐ
- 角がなくなり、曲線になるので歩きやすい
デメリット
- 子供部屋側が狭くなる
- 家具を設置しにくい
- 曲線に合わせてオーダーメイド家具を依頼する場合、金額が高くなる
- 工事金額が直角の壁よりも1.5倍ほど高くなる
アール(R)壁のデメリットを克服する方法
アール(R)壁の最大のデメリットは、家具が置きにくい。
逆にこのデメリットさえ克服できれば、アール(R)壁を存分に活かすことができます。
アール(R)壁を取りれる方法は3つ
- オーダーメイド家具の製作
- 直線の壁をうまく活用する
- アールを開口部にする
1.オーダーメイド家具の製作
アール(R)壁に合わせたオーダーメイド家具の製作。
ただ、金額は2~3倍は高くなります。
(大きさや家具のプランによります)
オーダーメイド家具であれば、きれいに納めることができ、完成度の高い住空間になります。
2.直線の壁をうまく活用する
家具類を直線の壁に並べて、アール壁沿いには何も置かない。
詳しくは、下記のプランでお伝えします。
3.アールを開口部にする
アールになっているところを開口部(引き戸)にする。
オーダーメイドとなるため、製作代は高くなりますが、引き戸を空けることで解放感のある空間にするなど色々な使い方ができる
詳しくは、下記のプランでお伝えします。
アール(R)壁のデメリットを克服したプラン
安く済ませたい場合は、【2】のプランがおすすめです。
1.オーダーメイド家具の製作
LDK側の曲線の壁に沿って収納棚(飾り棚)を設置。
間仕切壁をガラスブロックにすることで幻想的な間仕切りが出来上がります。
2.直線の壁をうまく活用する
直線の壁沿いにベッドやデスクなどを並べて、アール壁沿いには何も置きません。
オーダーメイド家具や建具を製作しなくて済むので3つの方法の中では一番、経済的なプランになります。
3.アールを開口部にする
プランでは、和室を想定してアールの両開きの扉にしています。
アール部を人が出入りする用途にすれば、家具の設置で悩むことがなくなります。
アール(R)壁を取り入れた参考事例
ガラスを取り入れたR壁
間仕切り壁に窓を設けると不思議な空間が出来上がり生活だけでなくインテリアも楽しめるでしょう。
美しい曲線のR壁
壁そのものがアートのように見えます。
アールの壁を掘り下げて飾り棚にするのも良さそうですね。
観葉植物とか置いたら、おしゃれな空間になるなるでしょうね。
上部にガラスブロックを設置してもおしゃれです。
全面ガラスブロックだと、LDKの明かりが隣の部屋も明るくしてしまうので、隣が寝室の場合は、上部にガラスを設けるのがよさそうですね。
飾り棚のあるアールの間仕切壁
収納棚(飾り棚)の機能を持つアールの間仕切壁もいいですよね。
存分にインテリアを楽しめそうです。
好みによりますが、完全なる間仕切りではない壁。
照明効果もあって幻想的かつインテリアを楽しめる空間にできますが、プライバシーという観点においては向き、不向きがあります。
まとめ
いかがでしょうか。
アール壁の最大のデメリットは、家具の設置場所。
難しく考える必要はありません。
このデメリットさえクリアできれば、アール壁を取り入れることができます。
まずは、アール壁のあるプランに家具の大きさを落とし込み、窮屈な動線ではないか検討してみてください。
アール壁以外にも工夫しだいで、暮らしを楽しめる住空間を創り出すことができます。
例えば、床の段差を活かすスキップフロア(詳しくは「スキップフロアのあるLDKにリフォーム!間取りと要注意ポイント」)
また、映画が好きな人にとっては夢のような空間を創ることも可能です。
ホームシアターです。(詳しくは「ホームシアターへのリフォーム。防音・視聴対策を忘れずに」)
お子さんがまだ小学生くらいであれば、子供部屋よりもLDKで家族と過ごす時間のほうが長いと思います。
そのためスタディーコーナーをLDKに設けるご家庭が増えています。(詳しくは「リフォームしてリビングに勉強机を設けるメリットとプラン」)