上手くカラーコーディネートすることで素敵なインテリア空間を創ることができます。カラーコーディネートについて具体的にまとめているので興味のある方は、ぜひ役立ててください。
カラーコーディネートを意識したインテリア空間へリフォーム
リビングは家族全員がそろう場だけでなく来客を通す間でもあります。
モダンっていうと多くの方がホワイトテイストにブラックのモノトーンや、ちょっと濃いめのオイルステンを塗った木の棚板などを上手に使った空間が思い浮かぶと思います。
上記のようにツルっとした透明感の強いデザインもいいですが、自然から切り取った「粗さ」と石積みの「重厚」による野趣にありふれた空間を作る天然石の風合いを表現したセメント系タイルを使うことで質の高いモダンなリビングに仕上げることができます。
フランク・ロイド・ライトが設計した住宅はどのようなもの?
タイトルにライト建築と書かれているけど
「・・・誰?」
という方のために少しばかりライト建築についてまとめていきます。
ディテールにこだわり、きめ細やかな装飾がほどこされた空間は、荘厳でありながら自然の温もりを感じさせます。
帝国ホテルやヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)の設計のため日本に訪れたこともあり、その時に夫人と共に全国を精力的に見学しています。
日本では、昔から畳割りというグリットを基準に建物の平面を考えます。ライト自身も1辺120cmの正方形を基準に平面を計画していましたが、来日してから日本建築を目の当たりにし帰国後、すべての図面に正方形の基準線が引かれるようになったと言われています。
ライトが設計した建物のデザイン
ダイナミックに積まれた石と木の相性は抜群ですよね。塗り壁の日本建築と似ていると思いませんか?
石を使い荘厳なデザインを引き立てる工夫として「トップライト」をうまく使っている。
日本にある貴重なライト建築「ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)」は、見学された方もいらっしゃるかと思います。
この質問に対し多くの方は「落水荘(カフウマン邸)」と応えるのではないでしょうか。
この時代の中で、近代建築と同じ材料を使い自然との調和と共に有機的建築を手掛けてきたライトの傑作「落水荘」。
自然との調和につい見とれてしまいますよね。
石積みの魅力に感銘を受け、ライト建築をもっと見たいと思った方は、彼の作品をまとめた本が数多く出版されているので購入もしくは、図書館に行ってご覧下さい。
セメント系のタイルを活用してリビングをモダンにするイメージ作り
タイルなどインパクトある素材を用いる時には、部屋全体にその素材を用いるよりも、部分的に用いる方が雰囲気をより引き締めてくれます。
そこでリビング内でタイルをどの壁面に貼っていくかを絞っていきます。
TVボードを設置する壁やソファの背面の壁であったり、入口の真正面の壁をタイルにするというのもいいですね。
注意 部屋全面の壁にセメント系タイルを貼るというのもありですが、色や素材によってはモダンというよりクラシックに偏ってしまうことがあります。 モダンに仕上げていくためには、全体的にホワイトテイストの塗装又はクロスで仕上げ主役となるセメント系のタイルを部分的に使う。 そうすることで、石積みの重厚な雰囲気を引き出し、うまくモダンな空間を創ることができます。 |
イメージ作りのため、リフォーム関連の雑誌などにある写真を見ることもあると思います。あまり見すぎてしまうとあなた自身のイメージがかき消されてしまいます。恐らく漠然とはしていても、なんらかのイメージはあると思います。そのイメージを壊さないためにも、あまりじ~っと見るのではなくパッパと見ていくといいです。
全体的に床はフローリングで天井はホワイト。
その中でスキップフロアにしたリビングの床はブラックのタイルに、セメント系のタイルを使ってモダンに仕上げています。デザインは壁・床だけでなく高さを組み合わせることによってさらに変化させることもできます。
このリビングに使われているのはウッドタイルです。
異なる「厚み・色合い」を組み合わせることによって石積みのデザインに仕上げることができます。「石」の雰囲気とは異なって「木」であるため温もりを感じさせるものがあります。
全体的にホワイトテイストの中でリビングの一面をセメント系のタイル仕上げとしています。
ここでは奥行や大きさの異なる飾り棚(収納)を組み合わせ、モダンな雰囲気だけでなくアーティスティックに見せています。飾り棚はホワイトに仕上げていますが、ここにブルーやオレンジなど1つ2つ組み合わせると、よりアートに磨きがかかり遊び心のある空間にもすることができます。
中でもちょっとした観葉植物は、その場を和ませかつインテリアとしての質を高めてくれます。
リビングの一面のみセメント系のタイルを使い、モダンの質を高めるというのが一般的ですが、間仕切りとして表と裏をうまく使うという方法もあります。
そうすることによって上の写真のように廊下とリビングに良い印象を与えることができます。
リビングをモダンに仕上げたい場合は、リビング内の壁にタイルを使うというのが一般的な考え方です。
ダイニングとリビングが続いている場合、一面にセメント系のタイルを使うのもありですが、仕上げを変えることでリビングとダイニングのそれぞれの空間に変化を持たせることもできます。
重厚な石積みの雰囲気を醸し出すセメント系のタイルは、それだけでも十分な存在感を発揮し、リビングをモダンに仕上げることができます。
DIYに興味ばある方は、タイルを含めおしゃれな壁面を造作してみるのも良いですね。壁を造ることは簡単ではありませんが、素人の方でも作ることは可能です。
DIYリフォームで間仕切壁を作る
まとめ
タイルにも色々ありますが、自然から切り取ったような凄みを感じさせられるセメント系は、リビングをモダンに仕上げるだけでなく高い質を醸し出してくれる素材です。
デザイン的なことだけでなく、予算的にも上手くモダンな雰囲気を作るためには、全体的にではなく一つの部分にお金をグっとかけるほうが良い味を出すことができます。
空間的にもデザイン的にもあなたの希望+αを提供してくれる設計事務所や工務店など施工会社に相談してみると素敵なプランを考えてくれるでしょう。