リフォームの保証と瑕疵保険の違いとは?
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リフォーム後、もしもの時に備えて知っておきたい保証や保険って?

複雑で分かりにくそう。

重要だとは分かっていても多くのお客様が、つい後回しにしてしまうことです。

このページでは、保証や瑕疵保険の違いと重要性について詳しくまとめています。

これからリフォーム(リノベーション)を計画している方は、後になって慌てなくていいように今、しっかりと確認しておいてください。

リフォームの保証と瑕疵保険の違い

多くの方が同じものと認識しているのですがリフォームの保証と瑕疵保険は、別物です。

ものすごく簡単にまとめると

  • 保証は、リフォーム会社やメーカーによるもの
  • 瑕疵保険は保険会社によるもの

どちらも、リフォームした後のトラブル対策のためのものではありますが、全く異なります。

どのように違うのか、これから詳しく解説していきます。

リフォームの保証とは?

過去にテレビであったりエアコンなどの電化製品を購入したことがあるかと思います。

その時に保証書というものが付いていたかと思います。

購入した電化製品が動かなくなった時に無償で修理してくれることをまとめた保証書です。

ちなみに無償で修理してくれる期間は、限られていて、電化製品は大抵が1年の間だけ。

この1年の期間を過ぎると、壊れた時は、実費で修理することになります。

ではお家のリフォームの場合はどうなのでしょう。

リノベーション(リフォーム)の保証期間は、リフォーム会社によって異なります。

  • A社:保証期間3年
  • B社:保証期間2年

というように各リフォーム会社によって保証期間はことなります。

また、建物の部分によって異なることもあります。

例えば外壁の塗装は7年。

柱・梁など構造上重要な部分の保証は4年。

壁や天井・床の仕上げであれば1年。
というように部分によって保証期間が異なることもあります。

契約時にリフォーム会社と保証について決め事がなければ民法によって1年の期間となります。

リフォーム会社を選ぶ時、この保証期間や保証内容は重要な選考基準となります。

リフォームの内容・規模によりますが「自社保証なし」というのは論外で、契約してはいけない会社です。

(ちょっとしたいリフォームであれば、保証というものはない事のほうが多いです)

外壁や屋根塗装といったの場合には、必ず保証というものがありますので、リフォーム会社に保証期間や保証内容について聞いてみてください。

リフォーム会社と住設機器の保証は別物

保証には「住設機器」のものと「リフォーム工事」のものがあります。

リフォーム工事の場合の保証の例

屋根が雨漏りすることで屋根塗装した。

しかし、リフォームして1年後に雨漏りしていることが判明。

リフォームによって建物を工事し、その部分に不具合があった場合、保証期間内であれば無償でその不具合箇所を直してもらうことができます。
(保証内容は必ず確認してください。)

この保証は工事を行うリフォーム会社からのものです。

「住設機器」の場合の保証の例

住設機器というのは、キッチンであったりユニットバス・洗面化粧台・トイレなどのことです。

お湯を出したいのに出てこない。
水漏れがあるといった不具合が生じた場合は、リフォーム会社ではなくメーカー(TOTO・LIXILなど)による保証です。

リフォーム会社と契約を交わしたからといって、TOTOなどメーカーから出されたキッチンやユニットバスの保証書がいらなくなるというわけではありません。

「リフォーム工事」「住設機器」の保証は分かれているため、それぞれの保証書は大切に保管しなくてはいけません。

リフォーム瑕疵保険とは?

瑕疵保険に加入することによって、リフォームを行った工事全てがアフターメンテナンスの対象範囲となっています。

期間に関しては、間取りを大きく変えたり外壁・屋根の工事を行った場合、構造耐力上主要な部分・雨水の侵入を防ぐ部分に対しては5年間。

その他の部分には1年間。

この瑕疵保険というのは事業者(リフォーム会社)が加入するもので、調査や補修に対し保険金が出るため工事する会社は安心してメンテナンス工事を行うことができます。

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保険って、利用者(お客様側)が入るものじゃないの?

リフォームの瑕疵保険は、お客様の意思で加入することができません。

瑕疵保険を利用するためには、瑕疵保険に加入しているリフォーム会社であることが条件になってきます。

そのため、リフォーム会社を選ぶ基準の一つにもなります。

実際に瑕疵保険に入っていないリフォーム会社を嫌がるお客様はいらっしゃいます。

その理由は、以下のようなメリットがあるからです。

リフォーム瑕疵保険を活用するメリット

リフォーム会社が倒産した時の対策になる
仮に、工事を依頼したリフォーム会社が倒産した場合の対策にもなります。

もしリフォーム会社が倒産したらお客様は、どこにも請求することができませんが、この保険を導入することによって保険会社に請求することができます。

第三者の建築士による検査がある
保険に加入することによってリフォーム会社が手抜き工事をしていないか?工事中や完成時に第三者の専門の人による工事検査が行われます。

優良リフォーム会社が多い
瑕疵保険に加入するには、厳しい検査基準をクリアしなければいけません。

不出来な箇所は補修してもらえる
第三者による検査によって、不出来な箇所があれば、施工したリフォーム会社が補修しないといけないシステムになっています。

専門家に相談できる
リフォームについて、第三者に相談出来る方は少ないです。
なので、この相談できるというのは、お客様にとって大きな安心材料になります。

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リフォーム瑕疵保険に登録している事業者をどこで調べればいいの?

以下国土交通省のサイトでは全国を対象にリフォーム瑕疵保険に登録している事業者の検索についてまとめています。

リフォーム事業者の検索について

まとめ:リフォームの保証と瑕疵保険の違い

保証内容や保証期間は施工会社によって異なります。このため、リフォーム会社とよく話あい詳しく説明してもらいましょう。

そして、リフォーム会社を決める時には、工事費用やプランの内容だけでなく、瑕疵保険に介入しているかどうかも考えてみるのもいいでしょう。

人によって考え方は違いますが、より安心してリフォーム後の生活を送るため、保証や保険はしっかりと考えておきましょう。

保証や保険をしっかりと考えてくれているリフォーム会社の選び方として「良心的なリフォーム会社の選び方【ココなら初めてでも安心】」も参考にしていただけると幸いです。