リフォーム工事の見積書にある一式という表現

マンションや、戸建て住宅、店舗などのリノベーション・リフォームをするにあたって、費用を知る見積書の確認は、計画を進める上で欠かせないもので非常に重要な過程の一つです。

この見積書ですが、多くの方が「トータルの工事費用はいくら?」ということだけチェックする方が多い。
見積書が出された後は、下記に記載されていることを確認するすることが重要です。

1.リフォーム工事の見積書に記載された一式という表現

見積書の中には、各工程ごとに見積り金額が記載されています。
見積りは、木工事や内装工事、塗装工事、住宅設備工事などそれぞれの工事価格を出して作成されます。

その中で、「一式」という表現は非常に曖昧で、どこからどこまでの工事を意味しているのか分かりません。
もし、見積書に「一式」という表現があった場合には「一式と明記されている内容を具体的にしてください」と伝えるようにしましょう。

各施工会社(工務店や建設会社)によっては、最初に概算見積を出し、その後に正式見積書を出すという流れのところもあります。
概算見積書の場合は、内訳は詳しく書かれておらず、「一式」でまとめられていることが多いです。

※概算見積の場合はどうして「一式」でまとめられているのか?
理由は、建具(扉など)の材質・壁の仕上げ・フローリングの等級など具体的に決まっていないからです。

1-2見積書の押さえておくべき箇所

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赤枠で囲まれている中で【単位】の所をチェック。
上記の写真では単位の項目には【㎡】と記載されていますよね。
この項目が【式】になっていることがあります。

<以下参考例>
各施工会社の見積書の書式によって若干の違いはありますが項目は以下のようになっています。
この中で
【単位】の項目が「式」となっていますよね。
【品名】の項目には「間仕切り工事」と記載されています。

品 名 規 格 単位 数量 単価 金額
間仕切り工事
この【間仕切り工事】の中には、【金属工事】と【クロス工事】の内容が入っています。
金属工事とクロス工事を【1式】でまとめ【間仕切り工事】とされています。

この【1式でまとめられている間仕切り工事】の中には【金属工事とクロス工事】があり内訳で表すと以下のようになります。

品 名 規 格 単位 数量 単価 金額
【金属工事】
間仕切り下地 65sT303P 40 2,600 104,000
間仕切り壁 石膏ボード12.5mm 80 1,400 112,000
【クロス工事】
クロス貼り 1000クラス 120 830 99,600
ソフト巾木 H=60mm 60 400 24,000
【間仕切り下地】の項目を確認する場合
65STの部材が40㎡設けられられる。
単価2600円x数量40㎡=104000円の費用がかかることになっています。

内訳を記載してもらうことによって一式では分からなかった工事内容を知ることができます。内訳を確認できれば、見積金額の差を細かくチェックできるだけでなく、工事の抜けも確認することができます。

工事の見落としがあるか「数量」で確認することができます。
見落としがある場合には、数量に記載されている数字が少ない。
また、品名に記載漏れがある。
相見積をする時、見積金額が違う理由にこの「数量」「品名」にあるケースがあります。

ヒーボー

細かくチェックしないといけないのですね。


ミキッテンダー

そうですね。
見積書の確認は、けっこう大変ですがとても大切な過程です。


ケンチッキー

大変やけど、知識を身に着けることができる!
上記の見積書の記載例の中で分かりにくい用語があるかと思います。
【間仕切り下地】の左隣の項目に【65sT303P】と記載されています。
この65sTというのは「65幅の間仕切り下地」
↓参考写真
st
【65sT303P】の303Pというのは30cm間隔でST(スタッド)を設置しますよという意味です。
このST(スタッド)の表と裏面に石膏ボード(壁材)が貼り付けられていきます。

見積書の説明を受ける時のリフォーム会社さんの対応は、しっかりと見ておいてくださいね。
丁寧に答えてくれるか?あるいは、面倒そうに答えているか?
工事を依頼するリフォーム会社を決める時の重要なポイントになります。

ヒーボー

見積書を確認するだけで色々なことが分かるのですね!


ケンチッキー

そうやねん!
「見積書は単に金額を見るだけ」って思ってる人が多いねんけど、見積書だけでリフォーム会社の考え方や相性なんかも知ることができちゃうっちゅうねん!


ヒーボー

えらい気合いの入りようやな・・


ケンチッキー

めちゃくちゃ大切なところやけんな!

見積書の書式や、まとめ方は施工会社によって異なります。
上記で記載している見積書の記載例が全てにおいて共通しているわけではありません。