
マンションや戸建て住宅のリノベーション(リフォーム)を考えている方からよく質問を受けます。
工事計画を進める上でこの依頼先の選定は非常に重要です。ただ、この基準となるボーダーラインを定めるのは非常に難しい。
であれば、工事を依頼する会社を適当に選んでいくしかないのか?ここでは、このことについて、これから詳しく掘り下げていきますので役立ててください。
ただ、この記事を参考にして頂く際に一つ条件があります。
最初から1社に絞りこんでしまうと「基準」が分かりません。しかし複数社を比較することによって工事金額であったり施工会社との相性、アフターメンテナンスなどの対応を比べ「基準」を知ることができます。
1.リノベーション(リフォーム)工事を依頼する施工会社をどこから探せばいいの?
- 施工会社のホームページ
- 施工会社を探すことができるサイト
- タウンページにある地元の工務店やリフォーム会社
- チラシや雑誌の広告
- 近所の方からの紹介
- 過去に工事を依頼したことがある施工会社
インターネットの環境が整っているご家庭であれば簡単に施工会社のホームページを見ることができます。
地元の工務店やリフォーム会社をインターネットを使って探す時どのように探していますか?
GoogleやYahooの検索ボックスに といったキーワードを入れて検索していますか?
この方法は間違いではないですが地元の施工会社を検索する場合、良くありません。 地元の工務店やリフォーム会社を探す時には
「住んでる地域+リフォーム会社」あるいは「住んでる地域+設計事務所」 というふうに2つのキーワードを入力しましょう。 住んでる地域というのは市町村レベルでいいです。例えば神戸市・横浜市・福岡市などです |
インターネットを使って探す場合、地元にある施工会社のホームページ以外に最近では施工会社を探す便利なサイトがあります。
インターネットを使わずに施工会社を探す場合、タウンページが役に立ちます。しかし、電話番号しか載っていないので、「どのような会社なのか」分からずに問い合わせないといけません。
雑誌やチラシを見て施工会社に連絡するというのも一つの方法です。
チラシの場合、電話番号は書いていても住所が記載していないものがあります。悪徳業者はチラシを使うことがあり、チラシに住所が記載していないのは問い合わせしないほうがいいです。 悪徳業者に関して対策を知らない方は以下をご覧ください。 騙されないために!悪徳リフォーム業者の手口と対策 |
あなたの知り合いがお気に入り(過去に工事しもらったことがある)の工務店(建設会社)などを紹介してもらうというのも良いですが注意が必要です。
住宅やマンションのリノベーション(リフォーム)を計画するにあたり、工事を依頼する会社を選ぶのは非常に重要です。
相見積りからリフォーム会社を選ぶ
リノベーション(リフォーム)工事を依頼する会社を絞り込むにあたって重要な判断基準となるのが見積金額です。
相見積りを取るとき気をつけたいことがあります。 「気をつけたいこと」について 相見積りでリフォーム費用を比較する時に重要な8つのポイント で詳しくまとめているのでご覧ください。 |
見積書を比較する時に注意したいのが金額だけを見て決めないことです。では、工事金額以外にどのようなポイントを見れば良いのでしょうか?
- 要望や予算に対してマッチした提案であるか
- 見積の内訳を詳しく記載している
- 見積内容を分かりやすく説明してくれる
- 大きく予算オーバーしている工事金額を一気に下げる
これら4つのポイントは下記に記載している「外せない6つの条件」と合わせて覚えておきましょう。
1、要望や予算に対してマッチした提案であるか
住宅やマンションのリノベーション(リフォーム)計画を進めるにあたってまずプランをまとめることから始めます。あなたの要望を上手く聞き取り、その要望をプランにまとめることができるか。
部分的な小さいリフォーム工事であれば要望を聞き見積書を作成する前に予算内に納まるかどうかの判断ができます。しかしリノベーションのように間取りの変更などを含む複雑な工事になってくるにしたがって「要望をまとめたプラン」と「予算」の関連性があやふやになり工事費用が分かりにくくなります。
リノベーションのような大規模な工事の場合は予算オーバーは当たり前と捉えること。そしてプラン変更を繰り返し予算に近づけていきます。
予算オーバーによるプラン変更は要望を削ることになります。
2、見積の内訳を詳しく記載している
正式見積書は工事内容に添って拾い出しまとめるので内訳が詳しくまとめられます。この内訳を見て工事内容を確認することができます。
3、見積内容を分かりやすく説明してくれる
見積書をクラアイント様に提出した施工会社は見積書にどのようなことが記載されているのか図面と合わせて説明をします。
この時の態度が悪い。また、見積書に対する説明でごまかしているような施工会社は候補から外します。
4、大きく予算オーバーしている工事金額を一気に下げる
見積書を見ることで、予算内に納まっているかどうかの判断をすることができます。
工事はものではなく、材料があり人が動いてできるものです。なのに、一気に見積書に記載されてる金額を下げるのは必ずどこかで調整してきます。
見積書を確認する時に知っておきたいことがあります。 見積書の確認すべきポイント<リフォーム・リノベーションの費用を知るために> ではそのことについて詳しくまとめています。 |
リフォーム会社を選ぶ外せない条件
- 建設業の登録はあるか
- リノベーションやリフォームの実績
- プランに対してマッチした施工会社を選ぶ
- 工事後のアフターメンテナンスの対応
- 施工会社が近場にある
- 住所・電話番号の記載がある
上記にあげた1~6の条件について詳しく解説していきます。
1、建設業の登録はあるか
500万円以内のリフォームであれば、建設業の許可を取得しなくても営業や工事を行うことができます。質の低い工事で済ます業者や悪徳業者は、建設業許可を持っていないので施工会社を絞り込む判断基準になります。
2、リノベーションやリフォームの実績
経験や実績が分からない場合、提案内容・見積金額・直接会ってのやり取りから判断していく必要があります。
3、プランに対してマッチした施工会社を選ぶ
住宅やマンションの内装工事には大きく分けて2つあります。
- 大きく間取りを変えるリノベーション
- 部分的なリフォーム
大規模なリノベーションを得意とする施工会社。小さなリフォーム工事を得意とする施工会社があります。また戸建て住宅を専門としている。マンションを専門としている。
このように工事を依頼する会社はどこでも良いというわけではありません。
4、工事後のアフターメンテナンスの対応
住宅やマンションのリノベーション(リフォーム)は工事が完成して終わりではなく何か不具合が生じた時のことも考えておかなければいけません。
5、施工会社が近場にある
施工会社を選ぶにあたって近場にあるかどうかもしっかりと見ておきましょう。
6、住所・電話番号の記載がある
住所・電話番号の記載があるというのは当たり前のことです。当たり前のことなので見落としがちになってしまう。
まとめ
工事の依頼先を決める時、多くの方が悩みます。どのような基準で選べばよいかが分かりにくいからです。
マンションや住宅のリノベーション(リフォーム)を考えている方が決まって悩んでしまう6つの困り事
- 間取りやデザインを含め建築家が考えるような素敵なプランを作成してほしい
- ウチの住まいを要望通りに内装工事したら費用はどのくらい必要?
- 近場にある何社かの施工会社(工務店・リフォーム会社など)を比較検討したい
- どこに相談すればいいか分からない
- 工事を依頼するかも分からないのに、現地調査を頼むのは気が引ける
- 初めて問い合わせる会社に名前や住所など連絡先を教えたくない
- プランや費用について相談したいけど、しつこい営業が心配で問い合わせできない
上記のような不安や疑問は工務店やリフォーム会社に連絡し具体的に話し合いをしなければ答えを得ることはできません。
まずは、どのように工事計画を進めるのか?どのようなところにメリットがあるのか?について知ってください。
工事計画の進め方については参考事例と合わせて読むことで理解が深まります。 参考事例 |
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