リノベーションやリフォーム計画というと間取りや工事費用のことで頭がいっぱいになると思います。

しかし工事計画を考える時は、プランや見積りのことだけでなく、工事が終わった後のことも計画しておきたい。

そこで知っておきたいのが保証と保険です。

ここでは、このことについて詳しく説明していきますので、役立ててください。

保証について

過去にテレビであったりエアコンなどの電化製品を購入したことがあるかと思います。その時に保証書というものが付いていましたよね。

購入した電化製品が動かなくなった時に無償で修理してくれることをまとめた保証書。ちなみに保証期間は、1年の間だけ。この1年の期間を過ぎると、実費で修理することになります。

では建物の場合はどうなのでしょう。

新しく家を立てる新築工事の場合であれば、10年間の瑕疵の保証があります。

しかし、リノベーション(リフォーム)は新築工事と違い保証は、決まっているものではなく、施工会社によって異なると認識しておきましょう。

つまり、A社は保証期間が3年。対してB社は2年。というように各施工会社によって保証期間はことなります。

また、建物の部分によって異なることもあります。例えば外壁の塗装は7年。柱・梁など構造上重要な部分の保証は4年。壁や天井・床の仕上げであれば1年というように部分によって保証期間が異なることがあります。

契約時に施工会社と保証について決め事がなければ民法によって1年の期間となります。

保証には「住設機器」と「工事」で分かれている

保証について考えなけれはいけないのは、「建物の工事」と「住設機器」。

ではまず、「建物の工事」の保証から見ていきましょう。

建物の工事というのは、リノベーション(リフォーム)工事で済ませた部分。例えば床のフローリングを下地からやり変えたとします。しかし、床を歩いているときしむ音が聞こえたり床が凹んだりする。又は新たに設けた間仕切り壁に付けた扉を開けようとすると、床に擦って開けにくい。

リフォームによって建物を工事し、その部分に不具合があった場合、保証期間内であれば無償でその不具合箇所を直してもらうことができます。

この保証は施工会社と交わすことになります。

「住設機器」の保証は?

住設機器というのは、キッチンであったりユニットバス・洗面化粧台・トイレなどのことです。このキッチンやユニットバスで不具合が生じた場合は、施工会社ではなくメーカー(TOTO・LIXILなど)と交わす保証書が必要になります。

施工会社と契約を交わしたからといって、TOTOなどメーカーから出されたキッチンやユニットバスの保証書がいらなくなるというわけではありません。

「建物の工事」「住設機器」の保証は分かれているため、それぞれの保証書は大切に保管しなくてはいけません。

瑕疵保険についても考えてみよう

瑕疵保険というのはご存知ですか?この保険に加入することによって、リフォームを行った工事全てがアフターメンテナンスの対象範囲となっています。

期間に関しては、間取りを大きく変えたり外壁・屋根の工事を行った場合、構造耐力上主要な部分・雨水の侵入を防ぐ部分に対しては5年間。その他の部分には1年間。

この瑕疵保険というのは事業者が加入するもので、調査や補修に対し保険金が出るため工事業者は安心してメンテナンスを行うことができます。

このようなシステムは工事業者だけでなく工事を依頼するクライアント様にとってもメリットとなります。

また、工事を依頼した施工会社が倒産した場合の対策にもなります。もし施工会社が倒産したらクライアントは、保証についてどこにも請求することができません。しかし、この保険を導入することによって保険会社に請求することができます。

保険に加入することによって工事中や完成時に第三者の専門の人による検査が行われるというのも利点の一つです。
リフォーム瑕疵保険に登録している事業者をどこで調べればいいの?
以下のサイトでは全国を対象にリフォーム瑕疵保険に登録している事業者を調べることができます。
瑕疵保険 登録事業者

各施工会社との意見交換を!

当サイトをよくご覧になる方は、「各施工会社の意見をしっかりと聞き比較しながら工事計画を進める」といった内容をよく見かけると思います。

当サイトを活用されてるクライアント様やお問い合わせで相談する方から、よく「相見積りの重要性が理解できました」という返事をいただきます。

相見積りは工事費用を比較すると認識している方が多いです。確かにその通りなのですが、この相見積りには施工会社とのやり取りが含まれています。このやり取りは工事金額よりも重要といっても過言ではないと私は思っています。

施工会社との相性を見ることができますし、アフターメンテナンスに対する考え方を具体的に知ることができる場であります。

基本的に当サイトでは相見積りを行いその中から1社に絞り込んでいく流れとしています。

最初から1社に絞り込んで工事計画を進める方もいらっしゃいますが、やはり複数の会社を比較しながらのほうが、多くのことに気づきを与えてくれます。
この保証については上記で記載していますように、各施工会社によって保証期間や保証内容は異なってきます。このため複数の施工会社との意見交換が重要な要素になってきます。

多くのクライアント様はプランや費用などの工事計画と保証を分けて考えていますが、工事計画の中に含めて検討していくべきと思っています。

施工会社が見積りの内訳について説明した時、内訳で分からないことはもちろんのことですが、保証などについて知りたいことがあればどんどんすればいいと考えています。

まとめ

保証内容や保証期間は施工会社によって異なります。このため、各施工会社とよく話あい保証内容について詳しく説明してもらいましょう。

そして、施工会社を決める時には、工事費用やプランの内容だけでなく、この保証内容も含めて考えることが大切です。

設備機器(ユニットバス・キッチン・トイレなど)では設備メーカーによる有料の延長保証サービスがあります。他にもメーカーとは別に保証サービス会社がありメーカーによる保証期間が終わっても、メーカー保証と同等のメンテナンスサポートを受けることができます。

また、「建物の工事」「住設機器」が別れた複雑な保証を一括で引き受けるサービスもあり、このような保証制度をうまく活用しながらリノベーション(リフォーム)計画をしていくこともできます。