和室をなくして、LDKを広くして、内装を新しくしたら、見積もり価格ってどのくらいになるのだろう?
マンションや住宅の間取りはリビング(ダイニング)の隣に和室があることが多い。
ところが使うことなく無駄なスペースとなってしまっている。
勿体ないですよね。
このことから、現状の和室撤去して、リビングと一体化しLDKを広げるリフォームをされる方が多いです。
このページでは、
- LDKの見積もり価格
- 見積りの内訳(工事内容)
などについて詳しくまとめています。
和室の撤去を計画している方には、ピッタリの内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。
和室を撤去しLDKを広くするリフォームの見積もり費用相場
- 和室約10㎡をなくしリビングとつなげることによって、床面積約16㎡のLDKを26㎡に広げる
- LDKの内装は、一新
- テレビや日常品などを納める壁一面を使った壁面収納を設ける
- 照明器具は現状のものを流用するが、位置を変更するため配線工事
このリフォームをした場合の見積り費用は、約1,137,000円。
この内訳(工事内容と価格)について以下に詳しく解説しています。
和室とリビングを一体化し壁面収納を設けるリフォームの内訳価格
以下は、和室を撤去しLDKを1室にする内装工事と壁面収納を設置する場合の内訳金額です。
解体撤去工事の費用相場
工事としてまず済ませなければいけないのが、現状の内装を解体し撤去すること。
ここでは、和室とLDKの間仕切り壁や内装材(床・壁・天井の仕上げや建具)をはがし撤去。
解体はどの物件でもそう変わりはありませんが、工事現場から撤去するトラックまでの距離が長ければ運搬に手間がかかり費用が高くなります。
解体・撤去工事の見積費用 | 約61,000円 |
電気工事の価格相場
スイッチやコンセントの移動と照明器具設置位置の変更のための配線工事。
(照明器具は含まれていません)
電気工事の見積費用 | 約47,000円 |
内装リフォーム工事の価格相場
壁・天井の内装工事。
壁と天井はクロス貼りとし、和室を解体した後の補修工事も含まれています。
既存のクロスをそのまま流用すると安くはなりますが、新しいクロスのデザインや汚れ(クスミ)の差が目につきます。
内装工事の見積費用 | 約257,000円 |
木工事の費用相場
フローリング貼りと和室解体後の床補強。
フローリングのリフォームは、「貼替」と「増貼り(カバー工法)」の2種類あり、ここでは貼替を採用。
後々のメンテナンス(床なりなどの補修)のことを考えると貼替工事のほうが安心。しかし、費用の面では増貼りのほうが安くなります。
木工事の見積費用 | 約293,0000円 |
建具工事の費用相場
幅3m60cm高さ2m40cmの壁面収納(取り付け費用を含む)。
以下の見積費用は既製品としています。
壁面収納などの建具は、既製の収納ユニットと造作(オーダーメイド)の2つの方法があります。
建具工事の見積費用 | 約386,000円 |
諸経費
諸経費の見積費用 | 約93,000円 |
トータルのリフォーム見積費用相場
トータルの見積費用 | 約1,137,000円 |
LDKの内装仕上げ材によって費用は大きく変わる
壁(天井)の仕上げで多いのが「クロス」「塗装」です。
色のバリエーションが多く工事費用を安くおさえることができるからです。
さらに費用を安くしたいならDIY。
クロスを貼るのは素人さんには難しいですが塗装であれば、養生をしっかりすればDIYで塗ることは可能です。
壁をDIYで塗装する時は刷毛は細かい部分に。
大部分は刷毛よりもローラーを使ったほうがきれいに仕上がります。
DIYについては「DIYリフォームで間仕切壁を作る4つの工程を動画で見る」に詳しくまとめていますのでぜひ役立ててください。
珪藻土と漆喰は調湿性があるなど健康管理に感心ある人に好まれています。
最近ではDIYで珪藻土や漆喰を使うケースが増えていると聞きます。
もしDIYで珪藻土か漆喰を塗りたいなら珪藻土のほうが簡単に仕上げられます。
簡単といってもコツを覚えるまでは大変です。しかし、パターンをつけるなど他にない内装に仕上げる楽しみがあります。
以下各仕上げの㎡単価です。
あなたの内装の大きさに合わせて計算してください。
工事会社によって単価は異なります。珪藻土や漆喰は1000円~3000円高くなることもあります。
(単価は材料費と施工費が含まれています。
※養生費や廃材処分費・清掃費・諸経費などは含まれていません)
仕上げ | ㎡単価(材工共) |
クロス | 1,700円 |
塗装 | 2,500円 |
珪藻土 | 6,000円 |
漆喰 | 8,000円 |
壁面収納(既製品と造作(オーダーメイド))
壁面収納は壁面を効率よく使って大容量の収納スペースを確保することができるのが特徴的。間仕切り壁としても機能し見た目がスッキリ。
この壁面収納は既製品を使う場合と造作(オーダーメイド)の2つの方法があります。費用は造作(オーダーメイド)のほうが高くなります。
既製品と造作(オーダーメイド)の違い
既製品
- 引出しタイプ
- 開き戸タイプ
- 扉なしの棚
といったパーツのデザインや大きさが決まっており、それぞれのパーツを壁面の大きさに合わせて組み合わせていきます。
この場合、必ず建具と壁との間に微妙な隙間が生じます。
その隙間を同じ材質で目張りしたり、特注で棚を設けることで隙間を納めていきます。
壁面収納については、「リビングの壁面収納リフォームを8つのポイントから考える」で詳しくまとめています。興味ある方はぜひ参考にしてください。
(特注は値段が高くなります)
造作(オーダーメイド)は、デザインや大きさなど一から決めることができます。
既製品の場合はLDKなど部屋の内装にマッチするカラーがないという場合がありますが、造作(オーダーメイド)の場合は配色を自由に決めることができるため、どのような内装であっても合わせることができます。
上記で費用的に既製品のほうが安くなると記載しましたが、シンプルな棚だけのものなら造作のほうが安くなることもあります。
つまり、引出しや扉を多く設けることでその分、金額が高くなります。
まとめ
和室を撤去しLDKを広くする場合、仕上げの新・旧が目立たないよう内装を一新するほうがきれに仕上げられる。その分の内装工事の費用が高くなってしまいますがLDKは家族が集まる場。お金をかけるだけの価値はあります。
費用が最もかかるのは、LDKの内装工事ともう一つ。建具工事です。上記でも記載していますが、建具を設ける場合は、既製品か造作(オーダーメイド)のどちらかとなります。
費用的には既製品のほうが安くなりますが、オリジナルに欠けますし、寸法やデザインは決まったものから選ぶことになります。
上記の工事内容であれば、工期は2週間ほどかかるものと考えておくといいでしょう。