これから相見積もりしようと思うんだけど、注意しないといけない事とかある?
相見積は、するメリットが大きく、リフォームに欠かせないものです。
ただ、相見積りの効果を最大限に引き出すために注意しないといけない事もあります。
このページでは
- 相見積もりのメリット
- 相見積の効果を最大限に引き出すために知るべき注意点
- 守らないといけないマナー
等について詳しくまとめています。
特に「優れたリフォーム会社を選びたい」「少しでも良い条件で契約したい」と思う方は、ぜひ参考にてください。
リフォームする際、相見積もりするメリットは何?
相見積もりをすることで
- リフォーム金額を比較できる
- リフォーム会社を比較できる
- 悪質な会社を見抜くことができる
というメリットがあります。
リフォーム金額を比較できる
相見積りをするメリットと言えば?
この問いに多くの方が「工事費用の比較」と答えます。
まさしくその通りで、安い価格~一番高い価格を知ることができるので、リフォームを安く抑えたい人にとっては、メリットでしかありません。
リフォーム会社を比較できる
- 提案力や知識力、実績
- 会社の規模や従業員の数
- 担当者の言葉遣いは丁寧かどうか
- 質問した時の対応(面倒そうに答えるかどうか)
- 資料の出来・不出来
- 予算に合わせたプランの出来・不出来
- 身だしなみ
これらを比較することができるので、より優れたリフォーム会社を見つけることができます。
悪質なリフォームを見抜ける
相場を確認することができるので、極端に安い・極端に高い業者を知ることができます。
また、内訳価格を比較することで、悪質業者を見抜くことができます。
例えば
- 職人さんの人工代
- 設備機器(キッチンやUB等)の価格
- 壁に貼るクロスの㎡数や㎡単価
- 諸経費
これらをごまかしていたとしても、比較することで見破ることができます。
こういった、メリットがありますが、使い方によっては、相見積もりそのもののメリットが失われてしまいます。
以下、そのことについて詳しくまとめていきます。
リフォームの相見積もりで注意すべきポイント
- 見積書を比較する時は値引き率だけで判断しない
- 見積内容がバラバラでは費用を比較できない
- 安い見積書を強調し金額を下げようとしないこと
- 見積金額が著しく安いは何かがある
- 他のリフォーム会社に見積書を見せる
- 比べるリフォーム会社は多いほうがいい?
- 見積の内訳が「一式」でまとめられている
- 相見積りをした結果、選ばれなかった会社への断り方
見積書を比較する時は値引き率だけで判断しない
値引き率だけで判断しても、安くなってるとは限りません。
理由は、他で調整できるからです。
例えば、値引きした分を
・諸経費で上乗せする
・職人の工事代で調整する
ことによって、全体的には安くなっていません。
値引きというのは設備機器に多く、リフォーム会社の広告やホームページで「一流メーカーのシステムキッチン40~60%大幅値引き」と書かれているのを見たことがあるかと思います。
この値引きの基準となっているのは、各メーカーのカタログに記載されている希望小売価格です。
希望小売価格の40~60%を値引きしても、値引きした分をどかで上乗せします。
肝心なのは、値引き率だけで判断せずに、トータル金額で判断することです。
相見積なら、適正価格かどうか把握しやすくなるね。
見積内容がバラバラでは費用を比較できない
複数社から見積書を取り寄せれば、金額を比較することができますが、内容が一致していなければ比較になりません。
例えば、3社にLDKのリフォーム工事の見積を依頼するとします。
各社は、プランを作成し、そのプランに沿った見積書を作成します。
- A社:アイランドキッチン。内装の仕上げはクロス貼り
- B社:L型キッチン。内装の仕上げは塗装仕上げ
- C社:I型キッチン。内装の仕上げは、漆喰塗り
これであれば、比較できるのはプランです。
リフォームの見積り金額を比較することはできません。
リフォーム工事の見積金額を比較するのであれば、プランを一つに絞ることです。
そして、一つに絞ったプランに対して3社に見積依頼。
そうすることで価格を比較することができます。
(このことについては。「リフォーム計画の進め方。選ぶならどっち?」でもっと分かりやすくまとめています。)
安い見積書を強調し金額を下げようとしないこと
見積り金額に差が大きく出てくることがあり、安い見積書を強調して見積金額を下げようとしてはいけません。
お客様とリフォーム会社との関係が悪くなってしまうからです。
仮に、上手く金額を落とすことができ、契約できたとしてもリフォーム会社はいい仕事をしてくれません。
安くするリフォーム会社も悪いですが、金額を下げることだけにフォーカスしてしまうとろくなことにはなりません。
例えば3社に、LDKの内装工事の見積を依頼します。
3社のトータル金額は似たり寄ったり。
ただ、A社は、木工事が他の2社(B・C)に比べて安い。
そこで、B社とC社にこう言います。
「A社は木工事がすごく安い。御社はこの価格で工事することはできませんか?」
工事金額の交渉をする時、他の会社の見積金額を強調し金額調整をするのは、工事に良くない影響をもたらします。
また、信頼関係が崩れることがあります。
こういう時は金額の交渉を行うのではなく、なぜリフォーム費用が安いかの理由をさぐることから始めることです。
- 資材の仕入れが他の会社よりも条件が良い
- 材料を自社で確保している
- 減額できる優れた工事内容
- 工事の見落とし
そうですね。
金額の交渉を行う時には「安くしてください」と言うのではなく「理由を教えてください」と伝えることです。
相手は、理由を教えてくれますし、良心的なリフォーム会社であれば減額案を考えてくれるかもしれません。
見積金額が著しく安いは何かがある
相見積をし3~4社からリフォーム費用を比較することで、大体ですが「相場」というものが見えてくるかと思います。
その中で極端に安い金額を提示した会社があれば、飛びつきそうになるかもしれませんが、まずはその気持ちを押さえてください。
- 職人のスキル
- 出来栄え
- 仕上がった後の耐久性
などが悪くなるケースがあるからです。
最悪、手抜き工事により施工不良となって後々、悩むことになるかもしれません。
そのため、極端に安い会社に安易に近づかないことです。
もし、極端に安い見積書があれば、どうしてそのような見積金額になったのかを探ることです。
相見積もりをすれば各々の内訳金額を比較することができるので、悪質なリフォーム会社かどうかを見破ることができます。
他のリフォーム会社に見積書を見せる
見積を依頼し、出てきた見積書を他のリフォーム会社に見せるのはマナー違反です。
間違いなく他の会社は、別会社の見積金額よりも安く金額を設定するのは明らかです。
これでは、相見積の本来の目的からズレてきます。
リフォーム会社によって、工事金額や品質、対応、安全性に対する考え方が異なります。
これを知るのが相見積の本来の目的です。
比べるリフォーム会社は多いほうがいい?
相見積りをする時、比べる会社が多ければそれだけ比較の精度が高まる。
このように考える方は少なくありません。
目安としては一回につき3~5社に見積依頼するのがベストです。
いきなり10社、15社に見積依頼してしまうと間違いなく途中で疲れますし、何を基準に判断すれば良いのか分からなくなってしまいます。
そのため、3~5社の中であなたが気に入る会社がなければ、新に見積依頼するほうが、比較しやすくなります。
色々な会社の意見を聞いたり、見積価格を見たりできるので、比べるリフォーム会社は多いに越したことは、ないですが、やみくもに見積依頼しすぎると判断できなくなってしまうので注意が必要です。
見積の内訳が「一式」でまとめられている
内訳がなく「一式」でまとめてる見積書を提示するリフォーム会社とは、関わらないほうがいいです。
一式であれば、どのような工事をするのか分からないからです。
例えば内装工事「一式:10万円」と記載されていたとします。
この内装工事の中に
- 下地材はいるのか
- 仕上げはクロスなのか
- 工事面積は何㎡なのか
- 何人の職人さんがくるのか
内訳がないと分かりません。
こういう時には、内訳を記載してもらうよう頼まなければいけません。
(工事が非常に小規模の場合には、「一式」でまとめられることがあります。)
見積書に記載される一式については「リフォーム前に要確認!見積書にある一式という表現」で詳しくまとめていますよ。
相見積りをした結果、選ばれなかった会社への断り方
相見積をすれば、最終的には1社に絞り込まなければいけません。
当然、選ばれなかった会社も出てきます。
断る時、どういうことを伝えたら良いのかわかりません・・。
そうですね。
断り方は非常に難しい。
参考に断るときの内容文をいかにまとめました。
電話で伝えたほうがいいですか?それともメールでも大丈夫?
電話のほうがいいですが、メールでも十分ですよ。
お世話になります。
見積を依頼した【お客様の名前】です。
この度は、見積書をいただきありがとうございます。
質問に対し分かりやすいご返答など●●会社さんの誠意を感じました。
家族で慎重に話し合った結果、プランニングを重視することになり誠に残念ですが見送らせていただきます。
色々な提案や質問に対する回答をいただきありがとうございました。
また別の機会でご提案をお願いさせていただく際は、声をかけさせていただきますのでよろしくお願い致します。
相見積による比較のチェックポイント
- 見積書の総額だけでなく単価・数量の確認をする。
数量が少ないと見落としの可能性があります。
- 見積項目に品番が書かれているかを確認する
材料にはグレードがあり品番によって質と値段は異なります。
- 他社にはある項目が別の見積書の項目には「ない」
見落としている可能性があります。
- 瑕疵に対する対応
リフォーム会社の考え方を知る
- 見積時にリフォーム会社から材料や仕上げについての質疑があった
しっかりしたリフォーム会社であれば、質疑があるものです。
ないところは、適当に済ませている可能性が考えられます。 - 経費が高い理由
リフォーム会社の工事に対する考え方を知る
- リフォーム会社の質を確かめる
・質問すると面倒そうに話す
・態度がでかく上から目線
・契約を急かす
このような会社はやめておいた方が良いです。ホームページで「実績」「会社の規模」「資格の有無」
相見積したいけど、どのリフォーム会社に見積依頼すれば良いか分からない
複数のリフォーム会社に見積を依頼したい。
でも、どの会社に見積を依頼すれば良いか分からず悩んでしまい、前に進めないという方が多い。
ホームページを持っている会社であれば、そのホームページを見て良さそうであれば、見積依頼をしてみてください。
リフォーム会社を複数見つけられない。という方は「良心的なリフォーム会社の選び方【ココなら初めてでも安心】」を参考にしてみてください。
まとめ:リフォーム工事の相見積りについて
相見積もりは、
- 優れたリフォーム会社を選びたい
- 少しでも良い条件で契約したい
と願う人にとっては、とてもメリットが大きいものです。
ただ、相見積もりの効果を最大限に引き出すために注意しない事もあります。
まだ、詳しく見ていない方は、当ページを繰り替えしご覧になり相見積もりの効果を最大限に引き出してください。
あなたが優良リフォーム会社と良い条件で契約できることを願っています。