住宅密集地で2階にLDKリフォーム。メリットとデメリットは?
開口部(窓)を設け

光が入らないうす暗い住宅内部。開口部を設けて住宅内部を明るくしたい!
リフォームし開口部を設けて住宅内部を明るくする3つの方法

一般的にLDKは一階に配置されます。

そしてリビングは、家族やゲストの方のくつろぎの場として南向きに設けられている。

一階にLDK。現在この間取りに悩む方が多い。

リフォームして2階にLDKを置こうか?

ヒーボー

LDKは1階でも良いように思うのですが、どうして2階にって思うのですか?


ミキッテンダー

それは、立地に大きく関係しています。住宅密集地では、どうしても太陽の光が得られにくい。そのため1階のLDKは、昼間でもうす暗い。

2階にLDKを持ってくることによって
採光・風通し・居心地
といったメリットが得られます。
しかし、階段を上ってLDKに行かないといけないなどといったデメリットもある。

住宅密集地にある戸建て住宅のリフォームプランは採光・通風が大きな課題

戸建て住宅のリフォームプランを固めるためには、お客様の家族構成や要望だけでなく立地も大きく関わっている。
住宅密集地での間取り計画だ。

戸建て住宅が密集している地域では、隣地との距離が狭いため1階には十分な採光を取ることができない。

一般的な戸建て住宅の間取りは、1階に玄関、LDK・浴室・トイレ・洗面室がある。

そして、2階はというと階段周りに家族の寝室(押入れ・クローゼット)などが細かく仕切られている。

住宅が密集しているため、1階のLDKは太陽の光が入らず日中でもうす暗く照明のスイッチは入れっぱなし。

風通しも悪いため冬は寒く、夏は暑いという住環境になってしまっています。

このように、立地に関わらず家族が集まるLDKを1階に集めているのが戸建て住宅の一般的な間取りです。

これは、「勝手口がある台所」「防水や給排水の技術的問題」「家事動線」という理由によるのだと思います。

決まって、2階は自然の光を得られるものの、寝室のため夜間しか利用していない。

ヒーボー

だから、採光や通風を取り入れることができる2階にLDKを設けるリフォームプランになるっていうわけか~。


ミキッテンダー

そうですね。
家族が集まるLDKは、やはり明るいほうが良い。
ここで、問題となってくるのが、2階にLDKを持ってくることによって「生活しにくくなってしまうのでは?」という不安。

住宅密集地では、上記のような問題を抱えている戸建て住宅が多い。

2階にLDKをリフォームするメリット・デメリット

今まで1階にLDKが当たり前の間取りで生活を送っていた方々は、2階にLDKがある暮らしを知らない。
そのため、【2階をLDKにリフォームしてもよいものか】について不安になってきます。

ヒーボー

そうやろうな~~。
僕が同じ立場やったら、すっごい悩むと思うは~。


カラーフッテル

2階にLDKがあれば、いつでも虹が見れるぜ!


シーゲッテル

2階にLDKがあれば、いつでも緑が見れるぜ!

1階LDKのメリット・デメリット

ミキッテンダー

1階LDKのメリット

  • 玄関がLDKに近く動線がコンパクト
  • 友人を招きやすい
  • チャイムがなった時、すぐに玄関に行ける


【生活動線がコンパクト】というのが1階LDKのメリット

デメリットは、住宅密集地では太陽の光が入りにくいためうす暗いLDKになる。また、目の前を人や車が行き来して落ち着かない。

2階LDKのメリット・デメリット

ミキッテンダー

2階LDKのメリット

  • 採光・眺望・風通しが良い
  • 明るく居心地が良いため、家族が集まりやすい
  • 周囲の視線が気にならない


【居心地の良さ】が2階LDKのメリットになります。

デメリットは、階段を上ってLDKに行かなければいけないなど動線が長くなる。そのため、チャイムがなってもすぐに玄関に行くことができない。

ミキッテンダー

これが、それぞれのメリット・デメリットになります。
この他にも、トイレや浴室の配置をどうするか?といったことも含まれます。プランニングの際には、敷地条件と希望の暮らし方をベースに考えるのが望ましいですね。


ヒーボー

なるほど。
大きく分けると
【生活動線がコンパクト】の1階LDK
もしくは
【居心地の良さ】の2階LDK
となるわけか~。

1階から2階にLDKを移すリフォームプラン

ヒーボー

1階から2階にLDKを移すリフォームプランがどういうものか見てみたいです。


ミキッテンダー

分かりました。
では実際のプランをお見せしますね。
(お客様から公開することを許可していただいてます。)

プランの内容は、
1階・・家族一人一人が過ごす空間
2階・・家族みんなが暮らす明るい空間
で大きく分けています。

空間以外に、水回りを考えなくてはいけません。
(特に漏水の心配がある浴室は極力1階に浴室があるほうが安心です。)
このプランでは、庭と浴室をセットにし入浴時を楽しめるよう考えられています。

ヒーボー

2階は、明るく開放的な間取りですね。

要望にお沿ったプランにするために

お客様の要望に沿ったプランにするためには、プランを考える設計者との打合せがとても重要になってきます。
設計者とリフォーム計画を進める打合せポイント

大規模なリフォームとなると予算計画も重要になってきます。
リフォーム会社を選ぶならどの種類?メリット・デメリットから考える

LDKを2階にすることによって耐震性の高い住宅にもなる

家族みんなが過ごすLDKは明るいほうがいい。

住宅密集地にある戸建て住宅をリフォームする時には、2階にLDKを設けたほうが明るい空間を造れます。

2階にLDKを設けることで空間的なメリットがあるだけでなく、耐震性の高い建物を作ることにもなります。

耐震リフォームを考えている方ならご存知かと思いますが、耐震性を高めるための要素の一つとして必要壁量を満たすという条件があります。

簡単に言うと、壁が多ければ多いほど耐震性は高まります。

  1. LDKという大きな空間を含む間取り
  2. 寝室で細かく仕切られた間取り

この2つの間取りを比べると、壁の多さはどっちのほうが多いか?

2のほうが多いですよね。

そのため、寝室で細かく仕切られた間取りを1階に設けることで耐震性を高めやすくなります。

もちろん、耐震性を確保するためには、単なる壁ではなく「筋交い+構造用合板」がセットになった壁をバランスよく設けなければいけないわけですが、各寝室を仕切る壁が多いためバランスのよい耐震壁を確保しやすくなります。

まとめ

ヒーボー

1階から2階にLDKを移すリフォームをすることによって明るい開放的な空間ができる!
でもデメリットもあるので敷地条件と家族の要望を合わせてプランニングしないといけないね。


1階LDKは【生活動線がコンパクト】

  • 玄関がLDKに近く動線がコンパクト
  • 友人を招きやすい
  • チャイムがなった時、すぐに玄関に行ける

2階LDKは【居心地の良さ】

  • 採光・眺望・風通しが良い
  • 明るく居心地が良いため、家族が集まりやすい
  • 周囲の視線が気にならない