戸建て木造住宅のリノベーション(リフォーム)プランを考えるにあたって課題は色々とある中で立地によってすごく悩ませる問題は、採光や通風です。

新築であれば、建物の構造や大きさ、間取り、開口部(窓や扉)などを一から考えることができます。

しかし、リノベーションたリフォームとなると現在の構造であったり建物の外壁、開口部(窓や扉)を引き継ぐため自由に考えることが難しい。

住宅密集地にある木造戸建てのリノベーションプランは採光・通風が大きな課題

木造戸建て住宅のリノベーションプランを考えるにあたって、立地や規模が様々であるだけでなく、クライアント様の家族構成や要望も様々であるため間取りをパターン化して当てはめるいうことが難しい。

しかし、住宅密集地では共通した問題を抱えていることが多い。

それは、通風や採光です。

木造に限らず戸建て住宅は、マンションと比べて開口部(窓・扉)が多いが隣地との距離が狭いため1階には十分な採光を取ることができない。

さらに、必要な部屋数を確保するために風通しの悪い間取りになってしまっている。

リノベーション前の一般的な戸建て住宅の間取りは、1階にLDK・浴室・トイレ・洗面室がある。

そして、2階はというと階段の周りに家族の寝室(押入れ・クローゼット)が細かく仕切られている。

住宅が密集しているため、1階は太陽の光が入らず日中でも照明のスイッチは入れっぱなし。

風通しも悪いため冬は寒く、夏は暑いという住環境になってしまっています。

このように、立地に関わらず水回りを1階に集めているのが木造戸建て住宅の一般的な間取りです。

これは、「勝手口がある台所」「防水や給排水の技術的問題」「家事動線」という理由によるのだと思います。

決まって、2階は自然の光を得られるものの、寝室のため夜間しか利用していない。

住宅密集地では、上記のような問題を抱えている戸建て住宅が多い。当サイト(RO隊)では、このような問題を抱えたクライアント様の木造戸建て住宅をいくつかリノベーションした経験があります。

木造住宅のリノベーションで2階にLDKを設けた参考事例

以前に当サイト(RO隊)で手がけた木造住宅の中で1階にあったLDKを2階に設けた案件がいくつかあります。

これらの案件の中で一つ参考事例としてピックアップしました。この案件のプランニングについてこれからお伝えしまていきます。

(同じような環境の方は、あなたならどうするか?を考えながらご覧ください)

当サイトに問い合わせをする方の中には、他にも設計事務所や工務店・リフォーム会社に問い合わせをしている方がいらっしゃいます。

これからお伝えしていくクライアント様も当サイト以外にも問い合わせをしていました。

当サイトが出したプランが他の設計事務所や工務店・リフォーム会社が出すプランと大きく異なることから、クライアント様がびっくりしたのを覚えています。

クライアント様がびっくりした理由は、他の会社が出すプランは1階にLDKがあるのに対し、当サイトが提案したプランでは2階にLDKがあるからです。

現状の間取りは1階にLDKがあるため、リノベーション後も1階にLDKがあるのが一般的な提案です。

なぜ2階にLDKを設けるプランにしたか?
  • クライアント様の要望の中に「LDKを明るくしたい」が含まれていた
  • 住宅密集地で窓を設けても1階には光が入りにくい
2階にLDKを設けた大きな理由はこの2つにあります。

住宅密集地で1階部分を明るくするためには

  1. 照明器具による光に頼る
  2. 建物の構造を大きく変え、トップライトや吹き抜けを設けて自然の光を取り入れる

この2つの方法があります。
1は、照明器具をつければ確かに明るくなりますが人工的で、消せば暗くなります。

2は、自然の光を取り入れることができますが、工事にかかる費用は一気に上がります。

クライアント様の要望には他にもあり、予算などを含め総合して考えた結果2階にLDKがあるプランになりました。しかし提案するか非常に悩みました。

これまでの住環境を考えてみても、今まで1階にあったLDKがリノベーション後には2階にあることで慣れるまで不便に思うことがあるでしょう。

しかし、「家族みんなが集まるLDKを明るい空間にする」ということをコンセプトにし設計したのでこのフランを提案することにしました。

結果的に、設計事務所や工務店・リフォーム会社が提案したプランではなく当サイトが提案したプランを採用していただきました。

工事完了後、クライアント様と話をしました。
やはり、これまで1階にあったLDKが2階に移ったことで慣れるまで戸惑うことがあったということを聞きました。食事の材料を買い、これまでは1階のキッチンに運んでいたのが階段を上がるという手間に大変だと思うこともあったようです。

しかし、家族みんなが揃うLDKが明るい空間になり満足していると言っていただきました。

LDKを2階にすることによって耐震性の高い住宅にもなる

家族みんなが過ごすLDKは明るいほうがいい。

住宅密集地にある戸建て住宅をリノベーションするにあたって採光や通風を考えると2階にLDKを設けたほうが有効です。

トップライトやハイサイドライトを設けることで自然の光を一層、取り入れやすくなりますし風通しもよくなる。

平面的な広がりをもたすことができる上に、立体的な空間のつながりまでもが上乗せされLDKは劇的に変化します。

2階にLDKを設けることで空間的なメリットがあるだけでなく、耐震性の高い建物を作ることにもなります。

耐震リフォームを考えている方ならご存知かと思いますが、耐震性を高めるための要素の一つとして必要壁量を満たすという条件があります。

簡単に言うと、壁が多ければ多いほど耐震性は高まります。

  1. LDKという大きな空間を含む間取り
  2. 寝室で細かく仕切られた間取り

この2つの間取りを比べると、壁の多さはどっちのほうが多いか?

2のほうが多いですよね。

そのため、寝室で細かく仕切られた間取りを1階に設けることで耐震性は高まります。

もちろん、耐震性を確保するためには、単なる壁ではなく「筋交い+構造用合板」がセットになった壁をバランスよく設けなければいけないわけですが、各寝室を仕切る壁が多いためバランスよく耐震壁を確保することができやすくなります。
(瓦屋根のような重い屋根をスレートや金属板のような軽い屋根に変えることでさらに耐震性を高めることができます。)

まとめ

住宅密集地では、採光や通風を確保しにくい。

その中で1階にあるLDKをもっと明るく風通しのよい間取りにしたいという方は、上記で記載していますように2階にLDKを設けることをおすすめします。
屋根のトップライトから自然の光を取り入れ階段室を通して1階のLDKを明るくしたリノベーションの事例もあります。
リノベーションによって芸術的な階段と大きく間取り変更した戸建て住宅の参考事例

LDKを2階するなら浴室も2階にしたいという方がいらっしゃいます。浴室も2階がいいという方は防水上の問題から在来工法の浴室よりユニットバスにすることです。

在来工法であっても防水を念入りにし、漏水がないよう気をつければ大丈夫と言う方もおられますが内部結露が生じる可能性があることからユニットバスのほうが安全で安心です。