リフォームの【追加工事・別途工事・廃棄処分】には要注意

リフォームでトラブルになりやすい【追加工事・別途工事・廃棄処分】。

初めてのリフォームの場合、予測することができないので、どうしても慌てて済ませてしまい、結果トラブルになることがあります。

このページでは、そのようなことにならないよう、トラブル対策に欠かせない情報を詳しくまとめています。

あなた自身でトラブル対策ができるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。

リフォームは予期せぬ追加工事がある

新築と異なってリノベーション(リフォーム)工事は、予期せぬ追加工事が発生することが多い。

壁や床を解体しないと分からない事が多いからです。

予期せぬ追加工事で最も多いのは、解体後に判明する構造材(柱・梁など)の腐食です。

あとは、図面であるはずの柱がないことで、補強が必要になったり時です。

築30年以上の木造戸建て住宅は、予期せぬ追加工事が発生すると思っておいたほうがいいでしょう。

経験あるリフォーム会社(工務店)は、解体する前に、追加工事に必要な金額を予測することができます。

そのため、

  • 追加工事が発生しそうかどうか
  • 発生しそうなら金額はどのくらいかかりそうか

を事前に確認しておいたほうがいいでしょう。

後になって予算オーバーで焦ることもなくなります。

リフォームの追加工事はトラブルになることが多い

この予期せぬ追加工事が原因でトラブルに発展することが多いです。

その理由は、契約によるものです。

再契約せずに、そのまま工事を進め、後になって多額のお金を請求されたりします。

このようなことにならないよう予期せぬ追加工事が発生した時には

  • その現場を見せてもらうこと
  • その追加工事の見積書の提示
  • その追加工事分の再契約を交わす

あなたが工事を依頼したリフォーム会社に、上記3つを必ずお願いしておいてください。

面倒に思うかもしれませんが、再契約してから追加工事にとりかかると、後で多額のお金を請求されるといったトラブルを未然に防ぐことができます。

リフォーム会社との打ち合わせ不足による追加工事をなくす

リノベーション(リフォーム)計画を進める中で、お客様とリフォーム会社との打ち合わせ不足から生まれる追加工事があります。

  • ここも、お願いしたはずでは・・・?
  • 工事してくれるものと思っていたのに・・・

打ち合わせ不足によるつ追加工事は、お客様とリフォーム会社との「工事の範囲」における認識に食い違いがあるから起こることです。

「工事の範囲」で双方に食い違いがなければ、起こらないものです。

打ち合わせ不足による追加工事を防ぐためには、リフォーム会社から見積書が出された時、内訳の説明を受けることで防げます。

工事は見積書に記載られた内容しか行われません。

そのため、「工事の範囲」においてお客様とリフォーム会社の双方の認識のすり合わせは、不可欠なのです。

また、トラブルを防ぐためにもリフォーム会社がサービスでしてくれることは「ない」と考えておくことです。

そして、気になったことは、リフォーム会社に確認することです。

良心的なリフォーム会社の選び方

良心的なリフォーム会社は、上記のようなトラブルが起こらないようしっかりとお客様をリードしてくれます。

リフォームを依頼するならそのようなリフォーム会社に依頼したいですよね。

頼りになるリフォーム会社を探している方は「良心的なリフォーム会社の選び方【ココなら初めてでも安心】」も合わせて参考にしていただければ幸いです。

見積書に記されてる「別途工事」に注意

別途工事というのは、見積書に記載されている金額とは別に「工事が必要である」を意味しています。

つまり、本工事とは別に別途工事の費用がかかってくることになります。

別途工事と記載されていた場合、本工事をする上で「別途工事」に記載されている工事内容は必要であるかを確認することです。

例えばキッチンを設置する場合、キッチンを使うにあたってガス管の接続・給排水管の接続は、必ず必要な工事です。

しかし、見積書には【別途工事・・・給排水工事とガス工事】と記載されている。

一般的に、工務店やリフォーム会社にキッチンの取り換えを含むリフォーム工事を依頼するとこのようなことはありません。

しかし、「施主支給品」の場合はこのようなことがあるため、気を付けないといけません。

このような場合、【給排水工事とガス工事】を本工事に加えてもらうことです。

でなければ、キッチンは使えません。

施主支給品について

キッチンなどを施主支給する場合はトラブルになることがあるので要注意です。

もし施主支給を検討している場合は「キッチンや洗面台・トイレ等を施主支給【4つの注意点は要確認】」も合わせて参考にしていただければ幸いです。

別途工事と記載されている場合、その詳細をリフォーム会社に質問することです。

良心的なリフォーム会社は、きちんと答えてくれます。

クリーニング工事は別途工事?

それほど大きなトラブルになるわけではありませんが、過去に何度か質問を受けたことがあるので、ここでお伝えしておきます。

クリーニング工事が別途工事になることがあります。

クリーニング工事というのは、内装工事が終了しお客様に引き渡す直前に清掃し、汚れを落としたりフローリングの床にワックスをかけたりする工事の事で、見積書には項目に【クリーニング工事】と明記されています。

しかし、見積書には、項目に【現場清掃費】と明記されていることがあります。

これは、クリーニング工事とは異なります。

現場清掃費というのは、その日の工事終了に行う清掃のことです。

見積書の項目に【クリーニング工事】がなければ、リフォーム会社に「クリーニング工事は、していただけるのですか?」と確認してください。

廃棄処分は思い込みで判断しないこと

見積書に記載されている廃棄処分をなんとなく思い込みで判断してしまうと後でトラブルになる可能性があります。

例えば、クローゼットなど収納計画を伴うリフォームをする場合、使用しているタンスなど処分してもらうものと思い込む方がいらっしゃいます。

見積書には「廃材処分」や、「発生材処分」などと項目に記載され、現場で出た残材などを処分する費用が記載されています。

この「廃材処分」の中に、タンスが含まれているだろうと思い込みで判断。

しかし、そうではないことが後になって分かり「このタンスも処分してくれるのでは?」ということになります。

ケンチッキー

リフォーム会社が捨てるのは現場から出た残材やゴミのみです。

処分するにしても費がかかり「あれも。これも」と頼むとリフォーム会社は困ってしまいます。

金額が小さい場合は、対応してくれると思いますが、金額が大きくなってくるとリフォーム会社は対応しきれなくなります。

後になって困ることのないよう思い込みで済まさずリフォーム会社に必ず確認してください。

まとめ:リフォームの追加工事・別途工事・廃棄処分について

リフォームの追加工事や別途工事、廃棄処分などによるトラブルは未然に防ぐことができます。

もしもトラブルになりそうな場合には、相談してみることをおすすめします。

■リフォームについて相談できる国土交通大臣指定の相談窓口
住まいダイヤル

相談できるだけでなく、リフォームの見積チェックなどもしてくれます。

■公益財団法人の住宅リフォーム・紛争処理センター
住まいるタイヤル