外壁、何色にしようか悩む! 外壁塗装を済ませた人は、どのような色を選んだのだろう。
編集者の家では外装リフォーム
・外壁塗装
・屋根塗装(カバー工法)
を考えており、カラーシュミレーションをしたりしています。
とは言え、色選びって考えれば無数に出てくるんですよね。
何かしらの基準はほしいものです。
例えば、人気の色とか。
そこで、このページでは、多くの人が選んでいる人気の色をランキング形式で5つ紹介しています。
ランキングには、塗装会社さんの協力や、私自身の過去の事例などから集計しました。
それだけではなく、失敗しないための対策も一緒にまとめているので、将来に備えることもできます。
約30年、建築設計者の立場で外壁塗装を見てきた編集者がお家の外壁の色について詳しくまとめています。
プロフィールはコチラ⇒
5番人気の外壁色【ネイビー】特徴と3つの失敗対策
ネイビー色の特徴
ネイビーは、「誠実・落ち着いき」という印象を与える一方で、寒色系でやや冷たく感じるという一面もあります。
ネイビーを選ぶ方は、もともとネイビー色の外壁だからという方の他に、外壁塗装の時「イメージを変えたい」という理由から、選ぶ人が増えているようです。
【ネイビー色が選ばれる理由】
- 色褪せしにくく劣化しにくい
- クールで落ち着きのある印象を与える
- ツートンにしてもおしゃれに仕上がる
ネイビー色は、紫外線を反射する性質があるので劣化しにくく色褪せしにくい。
(ただ、汚れが目立つ・色褪せた時に目立つといったデメリットもあるので注意が必要です。)
スタイリッシュでモダンな家に見せたい人には、特におすすめ。
住宅街で見かけるとオシャレだな~と思います。
ブラックだと少し堅い気がしますが、ネイビーであれば堅すぎず落ち着いた印象を与えられます。
このような良い点がある一方でデメリットもあります。
外壁塗装前に要確認!ネイビー色は、このような事で失敗しやすい
失敗しやすい事 | 対策 |
外壁の汚れが目立ちやすい | 低汚染性など汚れにくい塗料 |
劣化すると目立ちやすい | 耐久性が高い塗料を選ぶ |
塗料によりツヤが目立ちすぎる | ツヤの度合いを選べる塗料 |
このように対策しておくことで、デメリットを改善することができます。
ネイビー1色の外壁も良いけどツートンもおしゃれ
ネイビー1色で仕上げてもオシャレですが、色を組み合わせることでネイビーを引き立ててくれます。
4番人気の外壁色【黒色】特徴と3つの失敗対策
黒色の特徴
ブラックは、「高級感・クール・威厳」という印象を与える色。
外壁にブラックを取り入れることで、クールでモダンな家に見せることができます。
【黒色が選ばれる理由】
- 個性的でおしゃれな印象になる
- 薄い色と組み合わせるとおしゃれに仕上がる(例:モノトーン)
- 高級感が感じられる
10年以上前では、暗いといったイメージから、人気はありませんでしたが最近では「高級感・モダン」といったことから選ばれることが多い色になりました。
ブラックもネイビーと同様でお家の印象を大きく変えることができる色です。
外壁塗装前に要確認!ブラック色はこのような事でトラブルになりやすい
失敗しやすい事 | 対策 |
水垢など汚れが目立ちやすい | 低汚染性など汚れにくい塗料 |
劣化すると目立ちやすい | 耐久性が高く紫外線による劣化を防ぐ塗料 |
暗い印象が強くなることもある | ワンポイントもしくは、ツートンにすることで 暗い印象を和らげることができます。 |
ブラック1色の外壁も良いけどツートンもおしゃれ
暗い印象になりすぎないか不安。
という方は、色を組み合わせることでカフェ風なオシャレエクステリアに。
ブラックは、木目(茶系統)との相性が抜群。
3番人気の外壁色【ホワイト】特徴と失敗対策
ホワイトの特徴
ホワイトは、「清潔感がある」という印象を与える色で、ブラックとは対照的に明るくサッパリした家に見せることができます。
パターンのついた真っ白い外壁を見ると、おしゃれだな~と思います。
【ホワイト色が選ばれる理由】
- 明るく清潔感がある
- アクセントに濃い色を使うとオシャレ(例:モノトーン)
- 白色はどんな色ともマッチする
ホワイト色の外壁はこのような事でトラブルになりやすい
失敗しやすい事 | 対策 |
汚れが一番目立ちやすい色 | 低汚染性など汚れに強い塗料が必須 |
ツヤありのほうが汚れが付きにくい。
ホワイトは、汚れ対策を徹底しておきたい色です。
塗装会社さんに見積依頼する際は、「汚れに強い塗料で外壁を白く塗りたい」という風に伝えることで色々と提案してくれると思います。
ホワイト1色の外壁も良いけどツートンもおしゃれ
シルエットをハッキリさせたい時は、屋根を黒色すると効果的です。
窓枠・手摺を黒色にすることでシルエットがハッキリするだけでなくモダンな雰囲気も醸し出す。
白色は、どの色ともマッチしやすいというのも人気の理由の一つ。
淡い色と合わすと、かわいらしいお家になります。
2番人気の外壁色【グレー】特徴と失敗対策
グレーの特徴
グレーは、「落ち着いてる」という印象を与える色。
【グレーが選ばれる理由】
- 汚れが目立ちにくい
- スタイリッシュな上にモダンで洗練された家に見せやすい
- 他の色と合わせやすい
- 周りの環境になじみやすく
グレーの最大の特徴は、汚れが目立ちにくいことで、選ばれる一番の理由でもあります。
頻繁にメンテナンスができない多くのビルがグレーなのは、汚れ対策ができるからです。
外壁塗装前に要確認!グレー色はこのような事で失敗しやすい
グレー系は、汚れが目立ちにくく失敗する要素があまりない色。
であるがゆえに、人気が高い。
失敗する要因を挙げるなら
- 地味に見えることがある
- グレーの色の濃さ
この2点です。
- 地味に見えることがある
コンクリートやアスファルトと同系色なので地味に見えることがありますが、ツートンカラーにするなど色を組み合わせることでスタイリッシュに見せることができます。 - グレーの色の濃さ
グレーと言っても、種類(ライトグレー~ダークグレー)があるため、色の濃さで間違えないよう、A4サイズの色サンプルを塗装会社から取り寄せ、家の中よりも外で見比べると失敗を防ぐことができます。
1番人気の外壁色【ベージュ(モカ)】特徴と失敗対策
ベージュ(モカ)の特徴
ベージュは、「ナチュラル・優しい」という印象を与える色。
温かみのあるお家に見せることができます。
【ベージュ(モカ)が選ばれる理由】
- 汚れが目立ちにくい
- 優しい感じ
- 清潔感があって周囲となじみやすい
グレーと同様で汚れが目立ちにくい。
やっぱり、汚れが目立ちにくい色は、人気がありますね。
白系の色(膨張色)は、広がって大きく見えます。
シルエットをハッキリさせたい時は黒色など収縮色と組み合わせるのが効果的。
ベージュ(モカ)の外壁はこのような事でトラブルになりやすい
デメリットは、人気の色であるが故に、どの家とも同じように見える。
トラブルと言えるほどのことでもないですね。
また、単色だとぼやけてしまうので、屋根や付帯部にアクセントカラーを入れることで、まとまりを持たせながら個性的に仕上げることができます。
ベージュ1色の外壁も良いけどツートンもおしゃれ
汚れに強く、周囲に馴染みやすい色なので、失敗しにくい色と言えます。
ただ、上記でも記載してますが、個性があまり感じられないという一面もありますが、ツートンカラーなど色の組み合わせ方によって雰囲気を変えることができます。
人気の外壁の色を実例(動画)で確認してみる
人気の外壁の色を使ったお家の外観をYouTube動画で確認できます。
興味のある方は、ぜひご覧ください。
「人気」だけでなく「性能」から外壁の色を考える
上記に、人気色のメリット・デメリットを紹介しました。
このことを応用して、外壁に求める性能
- 汚れにくさ
- 耐久性
- 色褪せしにくい
から色を選ぶコツを以下にまとめました。
外壁に「汚れにくさ」という性能を求めるならグレー・ベージュ
汚れの目立ちにくさを求めるなら、外壁の色はグレーかベージュ。
中でも、汚れはグレーであることが多いので、「汚れにくさ」という性能を求めるならグレーの外壁が最も理想的と言えます。
汚れが目立ちにくい外壁の色については「汚れが目立たない外壁の色は?」で詳しくまとめていますので、興味のある方は合わせて参考にしてください。
外壁に耐久性を求めるならホワイト・ベージュ
白色や白色に近い色は、太陽光を吸収しにくい特性あり。
そして、紫外線・赤外線のダメージも受けにくいので耐久性を求めるという観点からもおすすめの色です。
次に紹介する「色褪せしにくい」のもホワイト・ベージュそしてライトグレー。
ただ、上記でもお伝えしてますがホワイトは汚れやすいので要注意。
色褪せしにくい性能がある色は?
色褪せしにくいのは、白色・青色・黒色。
- 白系
白は、太陽光を吸収にしにくく、紫外線のダメージも受けにくい。
また、仮に色褪せても分かりにくい。 - 青色
青は、紫外線を反射しやすく紫外線の影響を受けにくい - 黒色
黒は、着色力が高く、光によって分解されにくい特性があるので色褪せしにくい。
(赤外線(熱)を吸収しやすいという一面もあるので注意が必要)
この3色は、色褪せしにくい色ではありますが、汚れが目立ちやすいので要注意。
そして、経年劣化により色褪せた場合、青・黒は良く目立ちます。
逆に、色褪せしやすい色は「赤・黄色・緑」。
モダンな外壁色が好みなら人気のブラックかホワイト
一般的なものではなく
・個性的
・モダン
外壁が好みという方には、ブラック・ブルー色がおすすめ。
白色系と組み合わせると、ブラックやブルーを引き立てよりモダンでおしゃれな外壁になります。
外壁塗装の色選びで失敗しないために
色見本を見たことがある方なら分かるかと思いますが、近似色が複数あります。
- ベージュに近い色
- ネイビーに近い色
- ホワイトに近い色
ハッキリと違いが分かるなら良いのですが、近似色の色の違いは、本当に微妙です。
なので、最終的に色を決める時には小さい色見本ではなく、サンプルから判断しましょう。
色サンプルの確認方法
色サンプルは、小さいサイズよりもA4サイズ以上で見る。
見本サイズが小さければ小さいほど、壁に塗った後との差は大きく感じます。
「塗った後で、こんなはずでは・・」
とならないよう、A4サイズ以上の色見本で確かめてください。
そして、外壁は外にあるもの。
当然ですね!(^^)!。
色見本を見る時には、必ず太陽光の下で見る。
室内の室外とでは、見え方は異なります。
また、明度や彩度が異なるだけで微妙に色合いも違って見えます。
色見本は、1枚だけではなく、候補となる色に近い色見本を数枚、塗装会社さんにお願いするといいですよ。
まとめ
外壁塗装で人気の色を5つ紹介しましたがいかがでしょうか。
人気の色から選ぶというのも一つの選ぶ基準にもなりますが
・汚れにくさ(分かりにくい)
・色褪せしにくい
・耐久性
といった塗料や色のもつ性能も合わせて考える必要があります。
既に外壁塗装を済ませた者として、一つお伝えしておきます。
色を決めるためには時間がかかる。
私は、見積依頼をして契約すると決めた後、約2か月ほど色を決めるための時間を設けました。
単色なら早かったのでしょうが、ツートンで考えていたので時間がかかりました。
幸いなことに契約することになった塗装会社さんは、契約後2か月待ってくれました。
現状と同じ色で塗装するなら、色選びは早いでしょうが、そうでない場合は、契約後1か月以上は時間がほしいところです。
早めに外壁塗装を済ませたい場合は、あらかじめ色を決めておくのがいいでしょうが、塗料によって使える色は異なるので要注意。