現地調査ってそんなに大切? 外壁塗装前の現地調査って、単に見積金額を出すための下調べなんじゃない?
外壁塗装を計画する場合、必ず外壁塗装会社の人による現地調査を受けることになります。
「単に見積金額を把握するための調査」
このように考えている方がほとんどなのですが、【外壁塗装は、現地調査で決まる】と言っても過言ではなくくらいとても重要です。
そして、どのような人が調査するかによって
- 外壁塗装の出来・不出来
- 満足度(作業性(対応力)・工事費・仕上がり)
- 塗装後の施工不良
これらが大きく変わってきます。
どうしてここまで言い切れるかと言いますと
私が実際に外壁塗装前の現地調査で感じたからです。
もし、あの時、あの会社にお願いしていたら3~5年後には、確実に施工不良で悩むことになっていたでしょう。
これからお伝えする事は、経験に基づいたもので「知ってる・知らない」で今後の塗装計画に大きく影響してくるので、ぜひ一読することをおすすめします。
約30年、建築設計者の立場で外壁塗装を見てきた編集者が現地調査の重要性について掘り下げています。
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外壁塗装前の現地調査では、どのような人が調査に来る?
現地調査の時、1つだけ意識して見おきたい事があります。
それは
「調査する人がどういう人か」
私自身、外壁塗装を塗装会社さんに依頼したのですが、私の家の外壁にはプロが見ても気づきにくい熱膨れという劣化症状が出ていたんです。
合計10社に見てもらったところ、熱膨れに気づいたのは、たったの4社。
6社は見抜くことができなかったんです。
見抜くことができなかった大きな原因は、現地調査に来られた人にあります。
どういうこと?
安心感を与える営業マンと不器用な社長(優秀な現場管理者)の差
上記でお伝えしました熱膨れを見抜けなかった6社の内、4社は営業マンが来られました。
安心感を与える営業マン
- 編集者の家の愛犬のあやし方が抜群
- 私以外の人に対する気遣いも抜群
- 安心感を与えてくれる上に丁寧
質問しやすく世間話も含め、お互いの考えを共有することができます。
「この会社にお願いしようか」
そう思ってしまいそうになるのですが・・
ただ、現場の知識(外壁の劣化状態など)はというと、豊富ではありません。
もちろん、一般的な事は知っています。
でも、現場に常駐している社長さん(現場管理者・職人さん)からみれば知識レベルは、足元にも及ばないでしょう。
現場をあまり見ない営業マンの方が、外壁の劣化具合を正確に把握することができるのでしょうか?
私の正直な感想は
「頼りない。」
現地調査の後、調査報告書をもらうのですが報告書(診断書)には内容がなく、現地調査の時に撮影した写真と見積書のみでした。
調査報告書を持ってきた営業マンの方に熱膨れという劣化症状について聞くと、外壁の写真を撮り
「社長に聞いてみます。」
という返事が返ってきました。
私が「熱膨れという劣化症状」について聞くまで、この劣化症状に気づきませんでしたし、そもそも熱膨れという劣化症状すら知りませんでした。
営業マンの方が悪いとは言いません。
私個人の正直な意見は、何百万円と出す外壁塗装に劣化具合を把握しきれない人の意見を鵜呑みにすることはできないですし、その人(営業マン)の雰囲気・安心感のみでその会社に外壁塗装を任せることはできません。
一方、社長さん(優秀な現場管理者)の場合。
不器用だけど報告書が満点な社長(優秀な現場管理者)さん
- 編集者の家の愛犬にどう接していいか分からない
- 世間話はなく、いきなり本題に入る
- なんとなく、かたい雰囲気
初めての外壁塗装。
何も知らない主婦の方からすると、不器用な社長さんは接しにくいかと思います。
慣れてくれば、話しやすいんだけど、最初はね~・・。
(中には、器用な社長さん(現場管理者さん)もいらっしゃいます)
でも、上記でも記載していますが外壁塗膜の熱膨れという劣化症状を見抜いたのは、社長さん。
又は、優秀な現場管理者です。
やはり現場に毎日、顔を出してるだけのことはあり、知識だけでなく劣化に対する対策も熟知しています。
もちろん、金額の事も。
そして、調査報告書は丁寧にまとめられていました。
すごく丁寧で、劣化状態などが分かりやすい!
私が実際に外壁塗装前に行う現地調査、調査後の報告書や対策案を見たり聞いたりして思ったことは、
工事金額を比較する事も大切ですが
- 目で見て劣化症状を把握できる経験値
- 状況に応じて対策案を導き出せる知識と経験値
現地調査には、この2つを兼ね備えた人に来てもらいたい。
もし、営業マンのことを聞いて、熱膨れの対策をせずに外壁塗装をしていたら3~5年後には、塗膜が風船のように膨れ、破裂し塗膜が剥がれるという施工不良に悩まされたでしょう。
そう考えると、焦らず色々な外壁塗装会社の意見を聞いて正解でした。
具体的な意見を聞くことで自然と知識が付きますし、どの塗装会社さんが良いかの判断もしやすくなります。
外壁塗装は最初の現地調査でほぼ決まる
外壁塗装は、現地調査から劣化具合を把握し、使うべき塗料を決めます。
劣化具合を見抜けず、使うべき塗料を間違えると施工不良になる可能性が高くなります。
施工不良を保証でカバーできれば良いのですが、そうでない場合、新たに外壁塗装するための出費がかさむことになります。
現地調査に来る人の名刺は要チェック!
現地調査に来られた方は、必ず名刺を渡します。
その名刺は要チェック。
- 代表取締役社長?
それとも - 営業マン?
- 現場管理?
どのような肩書なのか。
ここを見ておくことで、ある程度、塗装会社の特徴を把握できます。
営業マンの方は会話が上手。
でも、調査報告書の中身がない。
外壁の劣化具合を把握できないので、調査報告書(診断書)が書けないのは当然です。
一方、不器用な社長さん(優秀な現場管理者)はというと、調査報告書が丁寧でしっかりしてる。
そして、現地調査でしっかりと現場を見て調査報告書にまとめてる会社は、どういう塗料を使うべきかの【理由】がハッキリしてます。
外壁の劣化具合を把握してる人は塗料を選ぶ理由がはっきり
一般的に塗装会社さんが塗料を選ぶ理由は「予算に合わせて」がほとんど。
ところが、外壁の劣化具合を正確に把握している塗装会社の場合
- 湿気が高いから
- 膨れにくい塗膜にするため
- 太陽熱を吸収させにくくするため
- クラックが入りにくくするため
- 色褪せしやすい色なので色褪せしにくくするため
- 劣化した現状の外壁塗膜を完璧に対策できるから
といったように理由を明確に示してくれます。
なので、塗装会社を選ぶ一つの目安として
- どうして、その塗料を選んだのですか?
- 金額以外にこの塗料を選ぶメリットは?
という質問を塗装会社に投げかけてみるといいでしょう。
金額以外の理由を言える塗装会社さんは要チェック!
塗装会社が言ってる事が本当か確かめる方法
私が実際に行ったことです。
■A社
「あなたのお家の外壁には熱膨れという劣化症状が現れています。」
このように言われたとします。
A社が言ってることが本当か確かめるには、B社に
「私の家の外壁には熱膨れという劣化症状が現れていますか?」
と質問してみる。
4社に見積依頼をしたなら、【C社】【D社】にも同じ質問をしてみます。
それによって、A社が言ったことが本当か整合性を図ることができます。
疑問に思ったことは色々な塗装会社に質問することでより劣化症状や対策するための方法が具体的に分かります。
優れた会社は、【対応が丁寧】で【分かりやすい】です!
それと、外壁塗装会社に外壁塗装に関する専門的な質問をすることによって、「このお客様は、よく勉強してるな」「ズルはできないな」と思わせることができます。
最初は、分からないことだらけで不安になるかと思いますが、最初から全てを知ろうと気負いすぎないことです。
塗装会社の意見を聞くことで次第に
- 外壁の劣化状態
- 使うべき塗料
- 工事金額の相場
- 選ぶべき塗装会社
を判断できるようになります。
焦らず、3~6か月。
あるいは、それ以上の期間を使い、色々な塗装会社の意見を聞いてみることをおすすめします。
私は、3月頃に塗装会社に初めて連絡し、契約したのは9月頃です。
一気に数多くの塗装会社に見積を依頼すると疲れるので、3回に分けて合計10社に見積依頼(現地調査を経験)しました。
まずは外壁塗装会社の調査報告書を比べることから
私は、建築設計をしていますが、現場で塗装をしている職人さんと比べると
- 目で見て劣化症状を把握できる経験値
- 状況に応じて対策案を導き出せる知識と経験値
は足元にも及びません。
なので、調査報告書を集め、現場をよく知ってる塗装会社の意見を知ることから始めました。
まさか、我が家の外壁に熱膨れという劣化症状が現れているとは思わず、初めて聞かされた時はショックでした。
ですが、指摘してくれた塗装会社さんのお陰で塗装会社を選ぶ際に欠かせない3つの条件を導き出すことができたんです。
それは
- 現状の外壁の欠点(熱膨れ)を見抜ける経験値
- 欠点に対する対策案を考えれる知識と経験
- 工事費が予算内
結果、10社に見積を依頼し、完璧に対策できる知識と経験を持った塗装会社さんを見つけることができました。
面倒に思うかもしれませんが、今後10年・20年後のためにも色々な塗装会社の調査報告書を見ておくことをおすすめします。
私も活用したのですが、色々な塗装会社さんの意見を収集するためヌリカエは、とても便利です。
しつこい勧誘がない、操作ページが単純で分かりやすい、数多くの塗装会社を比較できる
ということから、安心して使えますし
断りたい時は、塗装会社に伝える必要はなく
このようなボタン一つでお断りすることができるので、気を使うことなく色々な会社の考えを具体的に知ることができます。
現状の外壁の劣化状態や、外壁塗装の価格、塗料の比較として使ってみると良いですよ。
最高工事価格より約328万円も安くで契約した体験談
最高工事価格より約328万円も安くで契約した体験談
編集者の家は築約30年。
この間に外壁・屋根のメンテナンスを一度もしたことがなく、今回が初めて。
外壁は、熱膨れ、ひび割れ、色褪せといった劣化が現れている状態。
屋根は、カラーベストが経年劣化・紫外線劣化で反っていました。
雨漏れの危険性もあるため
・外壁塗装
・屋根カバー工法
をすることになったのですが、最初に見積依頼した会社から提示された価格は、約520万円。
予算200万円と言ったのに、この価格・・?
途方に暮れる想いでしたが、とても優れた塗装会社に巡り会い、約328万円も安くで契約することができました。
どのような事をして、どのような事に注意したか。
建築設計者ではありますが、お客様と同じ目線に立って具体的にまとめました。
机上の空論ではなく体験談です。
外壁や屋根のリフォームは、失敗が許されない大切な工事。
これから、外壁(屋根)塗装やカバー工法を計画しており「失敗したくない
!」と少しでも思っている方は、以下の記事に一度目を通してみてください。