せっかく外壁塗装をしたのに、小さい穴が無数に出てきて見栄えが悪いと悲しくなってしまいます。
編集者の家も外壁塗装をしたのですが、ピンホール(気泡)は意識していました。
見栄えが悪くなるだけでなく、塗膜や外壁の寿命にも関係してくるからです。
このページでは、
- ピンホールとは?
- 原因と対策
- やりなおしはできる?
について詳しくお伝えしています。
建築設計者ではありますが、外壁塗装を依頼する側の立場に立って詳しくお伝えしていきます。
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外壁塗装後に出てくるピンホールって?
外壁塗装後に針(pin)の先ほどの穴(hole)ができることをピンホールと言います。
3~4個程度なら特に問題視することもないのですが、無数にできる場合には、見栄えが悪くなるだけでなく塗膜の寿命にも関係してくるので早めの対策が必要になってきます。
(対策については、後述します)
もし放置したら?
ピンホールを通して塗膜内部に雨水が侵入しやすくなります。
そうなると、厄介で寒い時期に水分が凍ってしまい、膨張し塗膜がはがれやすくなります。
せっかく、塗装したのにはがれやすくなるって・・。 そもそも、何が原因でピンホールができるの?
外壁塗装後にピンホールができる5つの原因
ピンホールができる原因1
塗料が乾く前に塗り重ねる
ご存知の方も多いと思いますが外壁塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの3回に分けて塗装していきます。
くのですが、下塗り後のインターバル(間隔)が短くまだ乾ききっていないのに、中塗りを塗ると外側の塗膜に穴が開いてしまうことがあります。
なので、塗り重ねる時は、十分に乾燥させることが大切です。
ピンホールができる原因2
塗装前の下地調整が不十分
外壁塗装はお化粧と結構、似てるところがあり、下地調整が不十分だと、メイクの出来があまり良くないってことはなですか?
外壁塗装も同じで
- 高圧洗浄
- ひび割れ(クラック)や穴を埋める
- 塗装面を綺麗にヤスリたタワシなどで磨いて、サビや汚れを落とす
これらが不十分だとピンホールの発生以外に塗膜の剥がれなど様々な施工不良の原因となります。
また、ひび割れや穴を埋めるといった下地処理も大切です。
ピンホールができる原因3
塗料の塗り厚
これは、塗装職人の腕によるものですが、
- 塗り厚が薄い
- 塗り厚が厚い
場合、ピンホールが発生しやすくなります。
特に厚い場合は、内部が乾きにくいことから上記でお伝えしました「塗料が乾く前に塗り重ねる」に繋がることがあります。
ピンホールができる原因4
乾燥中の気温が低すぎる
外壁塗装は、5度以下での作業は避けるべき。
これには、色々な理由があるのですが、ピンホールに関係することを挙げれば、乾燥に時間がかかってしまい、その分塗膜に空気が入り込みピンホール発生の原因となることがあります。
ピンホールができる原因5
希釈ミス・攪拌ミス
外壁塗装に使う塗料は、シンナーなどで薄めて使うのが一般的ですが、
- 希釈率が適切でない
- 攪拌(混ぜる)が不十分
このような場合、塗料の粘度や成分が不足してしまい空気が入り込みやすくなり、塗装面にピンホールが出やすくなってしまいます。
外壁塗装後にピンホールを見つけた後の対策
ピンホールは、塗装後1週間~10日を目安に出てきます。
10日以内に目立つピンホールが出てくれば施工不良である可能性が高い。
保証の確認
保証がどこまで及ぶのかを確認。
塗膜の保証が明記されている場合は、無償でやり直しを要求することができます。
ただ、塗装会社は恐らく悪意はないはずです。
なので
- 見た目が悪く残念な気持ちになっている
- ピンホールができているようですが、塗膜の寿命に関係あるでしょうか
- お家の寿命のこともありピンホールをなくしたい
という風に強きな姿勢ではなく相談する感じで伝えると、相手も答えようとしてくれます。
- 保証の範囲が分からない
- 保証書がない
といった場合も相談してみてください。
どの塗装会社も塗装後、完了検査を実施しているのですが、この検査に判断できれば良いのですが、そうでない場合、相談してみることをおすすめします。
ピンホールの補修方法は?
問題のある部分のレタッチ(補修)が一般的です。
(建物全体を塗り直すのは、費用的に考えにくい)
契約前にピンホールの保証内容を確認
これから契約へ進める方は、ピンホール対策のため保証内容は確認しておいてください。
- 保証書の発行時期(完了検査後が一般的)
- 保証内容
契約前、塗装会社に保証内容は確認
ひどくなると、塗膜が風船のように膨らんで最終的に破裂して剥がれていきます。
3~5年後、このような施工不良で悩むのは嫌なので、10年保証には熱膨れ(塗膜が剥がれる)に対する劣化も含まれているとのことです。
ピンホールに関しても同様です。
塗装会社を選ぶ際には、値段や実績だけでなく保証内容も確認しておくと後々、安心です。
まとめ
ピンホールは、塗装会社の腕・知識不足から起きることが多い。
そのため、実績がある塗装会社を選ぶことが大切ですが、保証の内容を確認しておくことも忘れずに。
もし、ピンホールが出てる外壁を塗り替えるのなら、どのような下塗り塗料を使うかが重要になってきます。
個人的には、アンダーサーフDSがおすすめです。
(詳しくは「アンダーサーフDS(下塗り塗料)で外壁塗膜の熱膨れ対策?」でまとめています。)
最高工事価格より約328万円も安くで契約した体験談
編集者の家は築約30年。
屋根と外壁のメンテナンスリフォームを検討し、見積を依頼しました。
屋根は、塗装のほうが安いのですが、現地調査の結果、カバー工法が良いとのこと。
理由は、屋根材が反っているなど変形を伴うほど劣化が進んでいたからです。
材料自体が変形してしまうと、元に戻すことはできず、仮に塗料を屋根材の上から塗っても、隙間から雨水が入りやすく、漏りの危険性が高まる一方とのこと。
そして、最初に見積依頼した会社から提示された価格は、約520万円。
予算200万円と言ったのに、この価格・・?
途方に暮れる想いでしたが、とても優れた塗装会社に巡り会い、約328万円も安くで契約することができました。
どのような事をして、どのような事に注意したか。
建築設計者ではありますが、お客様と同じ目線に立って具体的にまとめました。
机上の空論ではなく体験談です。
外壁や屋根のリフォームは、失敗が許されない大切な工事。
これから、外壁(屋根)塗装やカバー工法を計画しており「失敗したくない
!」と少しでも思っている方は、以下の記事に一度目を通してみてください。