サーモアイ(Si・4F)の良い評判(日本ペイント)
- 遮熱性を優先してる人にはおすすめしてる
- 少しでも2階を涼しくしたいというご家庭に人気
- 色の種類が豊富なので屋根の色にこだわりある人におすすめ
- 下塗り材にも遮熱性がある
サーモアイ(Si・4F)の悪い評判(日本ペイント)
- 傷みが酷いカラーベスト(屋根材)、スレートなどには塗装できない
- 臭いがあり、自信がない方には水性を勧める
遮熱塗料の多くが上塗りだけの場合が多いのですが、サーモアイ(Si・4F)では、下塗り塗料にも遮熱性が含まれています。
実績も多いことから、遮熱性を求めるお客様にサーモアイを勧める塗装会社さんは多いです。
サーモアイ(Si・4F)の特徴(日本ペイントより抜粋)
メーカー | 日本ペイント |
塗料名 | サーモアイSi(シリコン) サーモアイF(フッ素) |
用途 | 屋根塗料 |
グレード | 遮熱シリコン 遮熱フッ素 |
適用下地 | スレート、金属系屋根材(ガルバリウム鋼板、アルミニウム板)、トタン屋根 |
施工(塗装)方法 | ローラー ハケ エアレススプレー |
種類 | 弱溶剤系 |
希釈剤 | 塗料用シンナーA |
つや | つや有り |
下塗り塗料 | サーモアイプライマー サーモアイシーラー |
個人的な意見
【もし、外壁塗装と屋根塗装を計画中で予算オーバーの場合】
個人的な意見にはなりますが、屋根と外壁の両方を塗装するなら、屋根を優先し遮熱性を含む良い塗料にします。
理由は、屋根の方が過酷な環境だからです。
真夏は約70℃くらいまで温度が上昇。
やけどする温度です。
サーモアイは、熱を含む赤外線を多く反射してくれる遮熱塗料。
赤外線を多く反射させることで屋根材の温度上昇を抑制し、塗膜の耐久性アップに貢献してくれます。
また、コスパが良いという理由もあります。(このことについては、後述します。)
このようなことから、予算オーバーした場合、屋根を優先しサーモアイ4Fなど遮熱性の評判が良い塗料を使います。
サーモアイ(Si・4F)の耐用年数
サーモアイにはシリコン塗料とフッ素塗料があり、それぞれの耐用年数は違ってきます。
サーモアイSi | 8~12年 |
サーモアイ4F | 12~15年 |
シリコン塗料よりもハイグレードのフッ素塗料のほうが長持ちします。
熱は塗膜を劣化させる要因の一つです。
15~20℃の遮熱性のあるサーモアイでは、塗膜の劣化対策として効果的で、遮熱性のない塗料に比べると耐用年数は長くなります。
サーモアイ(Si・4F)の㎡単価と見積り価格
■ サーモアイの施工(㎡)単価
サーモアイSi | 2,500~3,300円 |
サーモアイ4F | 3,700~4,500円 |
■ サーモアイ(Si・4F)の見積り価格
以下は
屋根材:カラーベスト
屋根面積:60㎡
とした場合の見積り価格です。
■共通工事 高圧洗浄 |
24,000円 |
タスペーサー | 16,000円 |
合計 | 40,000円 |
■サーモアイSi 屋根塗装 ●下塗り サーモアイシーラー ローラー ●中塗り サーモアイSi ローラー ●上塗り サーモアイSi ローラー |
施工(㎡)単価 3,100円 186,000円 |
合計見積り価格 | 226,000 (税抜き価格) |
■サーモアイ4F 屋根塗装 ●下塗り サーモアイシーラー ローラー ●中塗り サーモアイ4F ローラー ●上塗り サーモアイ4F ローラー |
施工(㎡)単価 4,200円 252,000円 |
合計見積り価格 | 292,000円 (税抜き価格) |
サーモアイ「Si」と「4F」の見積り価格の差額
サーモアイSi 合計見積り価格 |
226,000円 (税抜き価格) |
サーモアイF 合計見積り価格 |
292,000円 (税抜き価格) |
見積価格の差額 | 66,000円 |
外壁の場合は、塗装面積が150㎡となりシリコン塗料とフッ素塗料の差額は20万円前後となります。
一方、屋根面積の場合は、50~100㎡が多い。
今回の例で言えば、60㎡で差額は60,000円。
6万円の差額が高いか安いかは、その人によりますが、もし耐用年数を1年でも長くしたいという思いが強いのでしたら、フッ素塗料を選ぶことをおすすめします。
サーモアイ(Si・4F)のメリット
サーモアイのメリットについて解説していきます。
3重の遮熱効果
太陽光に含まれる赤外線(熱エネルギー)を反射してくれるサーモアイ。
下塗り・中塗り・上塗りによる3重の層によって遮熱効果が高く実績もあって評判が良いです。
- 夏場、屋根下の部屋を少しでも下げたい
- 夏場の光熱費を少しでも抑えたい
という人にはおすすめの塗料です。
耐用年数が長い
一般的な屋根塗料は、熱により塗膜が劣化しやすいのに対して、表面温度を抑えてくれる遮熱塗料であれば、塗膜が劣化しにくくその分、耐用年数も長くなります。
フッ素塗料であれば、強靭な塗膜との相乗効果もあってさらなる高耐久性を期待できます。
屋根を好みの色にできる
屋根塗料は、濃い色が一般的で選べても10色以下という塗料が多いです。
サーモアイ(Si・4F)は、40色。
「屋根の色にとことんこだわりたい!」という人におすすめです。
ちなみに、色が白色に近ずくほど遮熱効果は高くなり、耐久性も高くなります。
サーモアイ(Si・4F)のデメリット
サーモアイのデメリットについて解説していきます。
ツヤあり塗料しかない
一般的な塗料は、艶無し、7分ツヤ、5分ツヤなど、いくつか種類がありますが、サーモアイにはツヤありしかありません。
そのため光沢によって少し目立つ屋根になってしまいます。
専用の下塗り塗料となる
サーモアイは下塗りも遮熱性を含む塗料です。
異なる下塗り塗料を使うと、遮熱性が劣るだけでなく、劣化を早めることにもなりかねません。
塗装会社ならこのことはご存知かと思いますが、念のため見積書に記載されている下塗り塗料を確認しておくことをおすすめします。
セメント瓦だと使えない
現状の屋根材がセメント瓦ですとサーモアイを使うことができません。
もし、現状の屋根材がセメント瓦で遮熱塗料で屋根を塗装したい場合には、アドグリーンコートやクールタイトといった塗料を選ぶといいでしょう。
サーモアイ(Si・4F)がおすすめな人
- 遮熱塗料で屋根を塗装したい
- 夏場、屋根直下の部屋の温度を下げたい
- 夏場の光熱費を抑えたい
- 実績がある遮熱塗料を選びたい
- 屋根の色を好みの色にしたい
- 10年以上今の家に住むことが決まっている
という方には、サーモアイが特におすすめです。
屋根塗料の色に関しては、明るい色がないのがほとんどです。
一方、サーモアイであれば、ライトグレーや水色、クリームといった明るい色の屋根にすることができたりします。
サーモアイシリーズの種類
サーモアイには、「Si(シリコン)」「F(フッ素)」以外にも「サーモアイ1液Si」「サーモアイUV」「サーモアイヤネガード」があります。
戸建て住宅の屋根に使われるのは
- Si(シリコン)
- F(フッ素)
の2種類になります。
参考までに、それぞれの塗料の特徴を紹介しておきます。
サーモアイSi
塗料名 | サーモアイSi |
グレード | シリコン |
耐用年数 | 8~12年 |
特徴 | ・遮熱性能がある塗料で、戸建て住宅だけでなくマンションや工場にも使われます。 ・40種類のカラーバリエーションがあります。 |
サーモアイF
塗料名 | サーモアイF |
グレード | フッ素 |
耐用年数 | 12~15年 |
特徴 | ・サーモアイシリーズの中では耐久性、遮熱性能が一番高い。 ・また、光沢保持性にも優れており、戸建て住宅以外の建物にも塗装できます。 ・40種類のカラーバリエーションがあります。 |
サーモアイ1液Si
塗料名 | サーモアイ1液Si |
グレード | シリコン |
耐用年数 | 8~12年 |
特徴 | ・戸建て住宅のスレート屋根専用の遮熱シリコン塗料。 ・カラーバリエーションは、5種類。 |
サーモアイUV
塗料名 | サーモアイUV |
グレード | ウレタン |
耐用年数 | 6~10年 |
特徴 | ・耐UV特殊ウレタン樹脂を使った遮熱塗料。 ・「サーモアイSi」よりも耐用年数は下がりますが、耐候性や光沢保持性が優れています。 ・カラーバリエーションは40種類あるので、戸建て住宅の屋根を好みの色にすることができます。 |
サーモアイヤネガード
塗料名 | サーモアイヤネガード |
グレード | アクリル |
耐用年数 | 5~8年 |
特徴 | ・防食性に優れた遮熱塗料で工場や倉庫などに使われることが多いです。 ・防食性:サビて腐食の進行を抑える ・戸建て住宅には使われません。 |
まとめ:サーモアイ(Si・4F)は遮熱性の評判が良い屋根塗料
サーモアイ(Si・4F)は、下塗り・中塗り・上塗りに遮熱性能がある屋根塗料。
- 屋根に遮熱塗料を塗りたい
- 夏場、屋根直下の部屋の温度を下げたい
- 屋根を好みの色にしたい
という人に特におすすめの塗料です。
ただ油性なので、シンナー臭がします。
屋根面積が50~60㎡であれば、差額6万円程度なので、シリコン塗料よりもフッ素塗料のほうがコスパは良いです。
私がサーモアイを使わなかった理由
実は、私自身、つい最近、外壁塗装と屋根カバー工法をしました。
上記では、サーモアイをおすすめしましたが、この屋根塗料を使いませんでした。
理由は、屋根材が凄く傷んでいて塗装は厳しいと判断したからです。
28年もメンテンナンスしなかったら、痛みは酷いですね。
「反る」「ひび割れ」「浮き」が目立ち、塗装すると余計に雨漏れしやすくなる恐れがありました。
そのため、2重屋根にするカバー工法にしました。
このことについては、「無機塗料での屋根塗装からカバー工法に変えた理由」で詳しくまとめていますので、興味のある方はぜひ参考にしてください。