ヌリカエから紹介された4社の塗装会社の見積書を精査しました。
タイトルの通り差額は凄まじい!
↓4社から頂いた中の1社の見積書↓
そしてもう一つ。
現塗料の欠点を見抜いた塗装業者さんには感謝。
もし、知らずに塗装していたらと思うとぞっとします。
このページでは、このことを含め4社から見積書をもらった後の考え方についても詳しくまとめています。
外壁塗装と屋根カバー工法の見積価格へと進める前に
- 予算
- 外壁の欠点
について簡単にまとめておきます。
外壁塗装と屋根カバー工法の予算
予算は200万円
工事内容
- 外壁塗装
- 屋根カバー工法
予算内で納まるなら屋根カバー工法
納まらない場合は、屋根塗装
この条件で考えています。
現状の外壁に、まさかの欠点
築27年。
チョーキングや亀裂に関しては、チェックしていましたが、目立った劣化現象は見当たらない。
一般的には、そう見えますが
数多くの現場を見ている職人さんは、違います。
熱膨れをしている事を見抜きました。
弾性塗料を吹き付けているのですが、日光がよくあたる面は、膨らんでいるんです。
この上から、塗装をすると、熱の逃げ場がなくさらに膨らんで、最終的に剥がれてしまうようです。
なので、下塗りでしっかり処理して中塗り・上塗りは、ツヤのない透湿性がある塗料が望ましい。
塗膜とサイディングボードの間の熱や湿気を外に出す性能。
この中で、欠点を見抜き対策もきちんと提案できたのは、職人兼社長さんでした。
以下を読み進めると分かると思いますが、
・職人兼社長さん
・現場管理職
・営業マン
3タイプの方がこられました。
これが何を意味するか。
後程お伝えします。
4社の外壁塗装と屋根カバー工法の見積価格
1社目の見積価格
外壁塗装 ビーズコートsi |
980,240円 |
屋根カバー工法 MFシルキーG2 |
1,289,330円 |
合計 | 2,490,000円 (税込み) |
- 下塗り+中塗り+上塗り
㎡単価:2,350円
良心的な単価設定です。
職人兼社長さんが来られました。
上記でお伝えしました「外壁の欠点を見抜いた方」です。
塗料はツヤがなく透湿性があるビーズコートsiを提案。
なぜ「ビーズコートsi」という塗料を選んだのか
その理由をきちんと明らかにしているところが他の会社と違うところでした。
ただ、気になるのが、熱膨れの対策に自信がなさそう。
欠点を見抜くことはできましたが、対策はいまいちのように感じました。
その理由は保証にあります。
保証は、10年。
熱膨れに対する保証はありません。
塗装後、熱膨れがおきる可能性があるとのことです。
予算オーバーですが、雨樋取り換え工事がいらない場合、約30万円が減額。
なので、約220万円。
予算よりも20万円オーバー。
2社目の見積価格
外壁塗装 エスケープレミアムシリコン |
642,100円 |
カバー工法 スーパーガルテクト |
1,075,500円 |
合計 | 1,870,000円 (税込み) |
- 下塗り+中塗り+上塗り
㎡単価:2,300円
良心的な単価設定です。
外壁塗装の安さには驚きました。
そして、予算内の工事価格。
金額的には、候補。
外壁面積は、4社の中でこの会社が最も正確でした。
ただ、外壁の弾性塗料が熱膨れをしていることに気づかなかった。
保証は、10年。
熱膨れに対する保証はない。
価格だけを見れば理想的です。
ホームページで会社を見ましたが、実績もあります。
でも熱膨れの対策がいまいち。
3社目の見積価格
外壁塗装 アレスダイナミックトップ |
677,500円 |
屋根カバー工法 レジェルーフ |
1,222,500円 |
合計 | 2,090,000円 (税込み) |
- 下塗り+中塗り+上塗り
㎡単価:2,500円
良心的な単価設定です。
外壁の熱膨れを見抜くことはできませんでした。
予算を少しオーバーしていますが、許容範囲。
外壁の熱膨れを見抜くことはできませんでしたが、塗装後、熱膨れがひどくなったり剝がれたら保証してくれる。
「契約の際は一筆書く。」
と言ってくれました。
しかし、熱膨れの対策について質問すると一度、会社に戻ってから社長と相談するとのことです。
後日の返事では、熱膨れが酷いところは削り、金額は20万円アップするとのこと。
4社目の見積価格
外壁塗装 ウォールバリア水性si |
1,020,000円 |
カバー工法 スーパーガルテクト |
1,590,000円 |
合計 | 2,610,000円 (税込み) |
- 下塗り+中塗り+上塗り
㎡単価:3,700円
単価設定が高い。
予算を大幅にオーバー。
開口面積はしっかりと計算していました。
でも、下塗り・中塗り・上塗りの㎡単価が他の見積書に比べて倍以上。
塗料はラジカル系なので、2,300円~2,500円くらいでも良いのですが。
予算を大幅に超えているのでお断りは決定。
ウォールバリアsi(スズカファイン)で外壁塗装。見積価格を見て絶句 |
現状の外壁塗料の欠点を見抜いたのは1社のみ
社長さんと営業マンの方とでは、現地調査の「姿勢と経験値」が違うように思えました。
今回、来られた4社のうち、「1社目」で紹介した方は、現場を良く知る社長さん兼職人。
外壁に吹き付けられてる塗料の欠点を見抜きました。
他の会社では、営業マンか、施工管理の方でした。
社長さんは、全ての責任を背負う立場の人。
そのため、すごく注意深く見ていますし、経験値が違うように思いました。
外壁に何も欠点がなければ
「人気だから」「価格が安いから」
という理由で選ぶのもありかと思います。
しかし
- 熱膨れを起こす
- 熱が逃げにくい塗料で塗装すると、後々剥がれる可能性がある
といった懸念材料がある以上、「価格安いから」だけで決める事はできません。
このように考えた結果、新たに別の塗装会社に見積を依頼することに決めました。
そして、私が塗装会社さんに求める条件をさらに追加することにしました。
塗装会社さんに求める3つの条件
理想は、
- 熱膨れする塗料だと見抜ける経験
- それに対す対策を考える知識と経験
- 予算内に見積金額を納めてくれる
この3つが見事に揃った会社が理想だと判断しました。
今後の計画は、新に外壁塗装と屋根カバー工法の見積依頼
今のところ、見積書をもってきてくださった4社のうち、
・1社のみお断り
の予定です。
他の会社は、保留と考えておきます。
やはり、複数の会社さんから見積書をもらうと金額だけでなく
- 現状の外壁の欠点
- 欠点をカバーできる塗料
- 予算と工事金額の差
がしっかりと見えてきます。
この先、外壁塗装や屋根のリフォームをすると決まっているのであれば
いかがでしょうか。
複数の業者さんから意見をきくことがいかに大切か
理解していただけたかと思います。
塗装した後で後悔するのは、お客さん自身です。
後になって後悔しないためにも、情報収集は徹底するに越したことはありません。
この先、外壁塗装や屋根のリフォームをすると決まっているのであれば、
優れた業者さんを見つけるためにも早いうちから準備しておくことをおすすめします。