ツヤなし塗料のビーズコート。 この塗料で外壁塗装したらどのくらいの価格になるのだろう。
神戸市にある編集者の自宅の
・外壁塗装
・屋根塗装(カバー工法)
を計画しており見積を依頼しました。
いただいた見積書の中で、ビーズコートSi(F)を勧めてくださった塗装会社がいましたので、ここで紹介しておきます。
外壁に潜む欠点を見抜いてくれましたが、結果的にお断りしました。
その理由については、「編集者の感想」でまとめています。
建築設計者ではありますが、見積依頼している方と同じ目線でエスケープレミアムシリコンの価格などについて掘り下げています。
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このページをみることで
- ビーズコートSi(F)の特徴
- ㎡単価と見積価格
- 塗装会社がこの塗料を選んだ理由
- 編集者の感想
を知ることができます。
ビーズコートsi(F)(スズカファイン)の特徴
- 素材感を重要視した塗料
- ラジカルを制御して耐候性を実現
- 低汚染性のため汚れにくい
- 透湿性があるため建物の保護機能を高める
- 防かび・防藻性
素材感を重要視した塗料って?
砂壁調など自然素材をそのまま外壁は、ツヤ感がなくザラっとした感じです。
もしツヤのある塗料を塗ると安っぽく見えてしまうので注意。
そこで、ツヤなしの素材感を重要視した塗料ビーズコートsiの登場。
ザラっとしたマットな感じの外壁に仕上げられます。
ビーズコートシリーズを選ぶ方は、ツヤがなくマットな外壁にしたいという理由からです。
撥水性に優れているのもこの塗料の優れてるところ。
ザラっとした外壁は、汚れが付着しやすいのですが、撥水性があることで雨が降った時に汚れと一緒に洗い流してくれます。
ビーズコートsiについては以下のページで詳しくまとめていますので興味のある方はぜひ参考にしてください。
そんなビーズコートSi(F)の㎡単価・見積価格はどのくらいなになるのでしょう。
外壁塗装ビーズコートsi(シリコン)塗料の見積価格と㎡単価
建物の延べ坪:約34坪
1F:約17坪
2F:約17坪
以下の見積金額は、平均して延べ坪30~35坪の家が最も近いです。
仮説足場 飛散防止シート含む |
192,100円 |
外壁高圧洗浄 | 36,000円 |
ひび割れ 刷り込み補修 |
78,000円 |
養生 | 76,140円 |
その他付帯物 ニッペ:防錆形ファインsi2回塗り |
175,000円 |
・外壁下塗り ・外壁中塗り ・外壁上塗り |
423,000円 ㎡単価:2,350円 |
合計 | 980,000円 |
ビーズコートF(フッ素)塗料の見積価格
外壁下塗り 外壁中塗り 外壁上塗り |
558,000円 ㎡単価:3,100円 |
合計 | 1,115,000円 |
合計金額には
・仮説足場 飛散防止シート含む
・外壁高圧洗浄
・ひび割れ 刷り込み補修
・養生
・その他付帯物
ニッペ:防錆形ファインsi2回塗り
が含まれています。
ビーズコートsi(シリコン)と比べると、ビーズコートF(フッ素)のほうが約14万円ほど高くなります。
ビーズコートsi(F)を選んだ理由と外壁塗装する際の注意点
外壁は、サイディングボードの上に某ハウスメーカーさんが好んで使う弾性塗料(スタッコ模様)で吹き付け。
太陽光がよく当たる壁は熱膨れするのが、この塗料の欠点。
確かに、日陰の部分と太陽光があたる部分を比べると、膨らんでいることが分かりました。
築27年ほど経つのにチョーキングもないため、しっかりした塗料だなと感心していましたが、こんな欠点があったんですね。
この上から、塗料を塗る場合、透湿性がない塗料だと熱を閉じ込めることになるので、熱膨れがさらにひどくなるようです。
そこで透湿性のあるビーズコートsi(シリコン)が選ばれた。
というわけです!
塗料は、白色系でツヤなしがおすすめとのこと。
白色系は熱を吸収しにくい色ですからね。
さすが、プロだな~と感心。
そして、現在の外壁は、サイディングボードの継ぎ目部分に、ひび割れがあります。
ひび割れ箇所は、コーキング刷り込み補修の上、塗料を塗っていくとのことです。
編集者の感想:ビーズコートsiの見積価格は良心的だけど
下塗り・中塗り上塗りの㎡単価は、2350円と良心的な値段だなと思いました。
ただ、上記の表では記載していませんが、外壁の㎡数が他の会社に比べて約30㎡ほど多い。
単純計算すると約7万円は違ってきます。
開口部を入れての面積だろうと思います。
複数の会社に見積を依頼すると、やはり一目瞭然ですね。
他に養生や足場代、ひび割れの補修が少し高いなと思いました。
お断りした理由
上記でもお伝えしましたが、結果的にお断りしました。
理由は、熱膨れの対策がいまいちだったからです。
欠点を見抜くまでは、よかったのですが「将来的に熱膨れを防げるか」。
この問いに対して、自信はありませんという答えが返ってきました。
そのため、一応、10年保証としてますが「熱膨れは対象外」と言われました。
この時は、さすがにショックを受けましたが、しっかりと対策できる塗装会社さんと巡り会うことができました。
このことについては「超低汚染リファイン塗料の見積価格と㎡単価。遮熱性で熱膨れ対策?」で詳しくまとめています。
サイディングボードの上に弾性塗料が塗られている方は、一度は目をとおしておくことをおすすめします。
まとめ
とても詳しくまとめていただきましたし、専門的なことまで教えていただき学ぶことも多かったです。
質問に対しては、丁寧に教えてくれましたし、人柄もとてもまじめな方だと認識できました。
今回、こられたのは、社長さん(職人)です。
ご自身が塗装されるようです。
結果的にお断りすることになりましたが、欠点を見抜いてくれたことには感謝しています。
最高工事価格より約328万円も安くで契約した体験談
編集者の家は築約30年。
この間に外壁・屋根のメンテナンスを一度もしたことがなく、今回が初めて。
外壁は、熱膨れ、ひび割れ、色褪せといった劣化が現れている状態。
屋根は、カラーベストが経年劣化・紫外線劣化で反っていました。
雨漏れの危険性もあるため
・外壁塗装
・屋根カバー工法
をすることになったのですが、最初に見積依頼した会社から提示された価格は、約520万円。
予算200万円と言ったのに、この価格・・?
途方に暮れる想いでしたが、とても優れた塗装会社に巡り会い、約328万円も安くで契約することができました。
どのような事をして、どのような事に注意したか。
建築設計者ではありますが、お客様と同じ目線に立って具体的にまとめました。
机上の空論ではなく体験談です。
外壁や屋根のリフォームは、失敗が許されない大切な工事。
これから、外壁(屋根)塗装やカバー工法を計画しており「失敗したくない
!」と少しでも思っている方は、以下の記事に一度目を通してみてください。