ビーズコートsiの特徴は?耐用年数や単価・信頼性などを徹底追及
シーゲッテル

  • ツヤなし塗料として進められたけど大丈夫?
  • 見積書にビーズコートsiと記されてた
  • 外壁塗料として使っても問題ない?

ビーズコートsiっていう塗料は信頼できるのだろうか?

初めてビーズコートsiという塗料を知った方は、我が家の外壁に塗装しても大丈夫なんだろうかと不安になってしまいますよね。

実は、私自身、つい最近、外壁塗装と屋根のカバー工法を行いました。

複数社に見積もりを依頼した中、ビーズコートsiを提案してくださった塗装会社いました。

ビーズコートsiを提案してくださった理由もしっかりありました。

このページでは

  • ビーズコートsiの特徴
  • 耐用年数
  • 施工(㎡)単価や見積価格
  • 塗装会社が私の家の外壁にビーズコートsiを提案してくれた理由
  • ビーズコートsiを選ばなかった理由

などについて詳しく解説しています。

塗料にかんすることだけでなく、私自身のことを含めお客様目線でまとめていますので、これから外壁塗装を計画している方にとって役に立つ内容になっています。

ビーズコートsiの製品概要(スズカファインより抜粋)

メーカー名 スズカファイン株式会社
商品名 ビーズコートsi
グレード シリコン樹脂
施工(塗装)方法 ローラー仕上げ
塗り重ね時間 2時間
(気候や気温によって異なります)
希釈剤(希釈率) 水(5~15%)
溶剤の分類 水性

ビーズコートsi(スズカファイン)の特徴

  • 意匠性を重要視した塗料
  • 劣化原因「ラジカル」を制御して耐候性を実現
  • ヘアークラックに追従し防水効果を発揮
  • チョーキングが起きにくい
  • 臭いの少ない水性塗料で安全・低刺激
  • 低汚染性のため汚れにくい
  • 透湿性があるため建物の保護機能を高める
  • 防かび・防藻性

上記の特徴の中からビーズコートsiの代表的な特徴について解説していきます。

ビーズコートは外壁の意匠性を重要視した塗料

外壁の仕上がりには

  • ツヤあり
  • ツヤなし

の2種類に分けられます。

一般的に外壁塗装というとツヤありをイメージされる方が多いと思いますが、砂壁調のようなツヤがないマットな質感の外壁もあります。

ツヤなし塗料が選ばれるのは、現状の外壁がリシン吹き付けや、ジョリパット、スタッコ調などの場合です。

このような外壁にツヤあり塗料を塗るとイメージはごろっと変わり、安っぽい印象に仕上がってしまいます。

ちなみに、私の家の外壁はスタッコ仕上げです。

こういう時に素材の質感を保ったまま塗り替えができるツヤなし塗料「ビーズコート」が活かされます

ただデメリットもあり、後程、詳しくお伝えしていきます

劣化因子(ラジカル)を抑制

ラジカルとは:塗膜を劣化させる因子

塗料には、酸化チタンという着色用原料が含まれていて
この酸化チタンに紫外線などがあたると、劣化因子であるラジカルが発生します。

ラジカルが発生すると塗膜が劣化し、チョーキングやひび割れを誘発。

酸化チタンに紫外線などがあたらないように対策した塗料がラジカル制御型塗料。

ビーズコートsiは、ラジカル制御型塗料。

なのでシリコン樹脂系塗料ではありますが、一般的なシリコン塗料よりも耐久性が高いと言えます。

ラジカル制御型塗料は、2015年あたりから

の4つの塗料メーカーがラジカル制御型塗料の開発に成功しており、艶無しはビーズコートとなります。

超撥水性

一般的にツヤなし塗料は撥水性があまりなく、汚れやすいのが特徴的。

・撥水性があまりない
・汚れやすい
デメリットを補ったのがビーズコートシリーズ。

微細な凸凹を施した塗膜表面は、泥汚れや雨筋、カビや藻の発生を抑制し塗膜の美観を長期に渡って保ってくれます。

埃や砂埃を水滴によって絡めとる「自浄作用」も発揮。

透湿性

塗膜に透湿性があると、下地の水分や熱を外に逃がし建物の保護機能を高めてくれます。

後程、お伝えしますが塗膜が膨れている場合、ビーズコートなど透湿性がある塗料でないと、2~5年後には施工不良で塗膜が剥がれることがあります。

ビーズコートsiの耐用年数と単価

ウォールバリア水性siは、シリコン塗料やフッ素塗料に比べるとコスパの良い塗料です。

塗料 耐用年数(年) 価格(円/㎡~)
ビーズコートsi 11 2,500
フッ素塗料 15~20 3,500
シリコン塗料 10~15 2,200

ビーズコートsiの耐用年数の目安は11年。

㎡単価は、2500円です。

塗料選びの要素として、耐用年数以外にも外壁塗装業者さんの保証の年数も確認しておきましょう。

多くの場合、10年。
良心的な業者さんは、15年という場合もあります。

耐用年数を保証するものなので、しっかりと確認しておくことをおすすめします

ビーズコートsiの見積り価格

以下の見積価格は、私の家の外壁塗装で実際に見積もりしてもらった価格です。

建物の延べ坪:約34坪
(1階:約17坪、2階:約17坪)

外壁面積は約150㎡で約980,000円。

個人的には少し高いなと思っています。

内訳金額、ビーズコートFの見積価格(施工(㎡)単価)についてもっと詳しく知りたい方は「ビーズコートsi(F)の見積価格と㎡単価」を参考にしてください。

ビーズコートsiのメリット

メリットに関しては、上記でお伝えしています「特徴」のおさらいになります。

意匠性を保てる

砂壁調の素材感を残した状態でメンテナンスをできる。

長持ちする

塗膜は、紫外線や酸素・雨水にさらされると劣化していきます。

ラジカル制御と合わせて、低汚染の性質・透湿性などにより外壁の保護機能を高め、長持ちするお家にすることができます。

安全で低刺激

水性塗料は人体や環境にやさしく、シンナー臭など刺激が少ない塗料です。

カビや藻の発生を抑える

日陰で湿気の多い外壁は、カビが生えやすく、放置すると、繁殖していくことになります。

ビーズコートsiは、防カビ・防藻効果を持っているので、 カビや藻の発生を防いでくれます。

ビーズコートsiのデメリット

耐用年数がツヤありに比べて縮まる

塗膜中の樹脂比率が低くなるためツヤありと比べると耐用年数は低くなります。

目安はツヤありに比べて2~4年は、耐用年数が短くなる。

まだ実績が少ない

ビーズコート水性siに限らず、パーフェクトトップ(日本ペイント)などラジカル塗料は、2015年あたりから販売されているので10年後の劣化症状を厳密に分析できていません。

とは言え
信頼できる塗料メーカーの保証年数(10年)から考えると、安心して使える塗料と捉えることもできます。

ビーズコートsiの適用下地

  • 窯業系サイディングボード
  • モルタル
  • ALCパネル
  • コンクリート
  • スレート板
  • 石膏ボード
  • PCパネル

メーカー側では、適用下地として上記の素材を明記していますが
劣化具合や、現状の外壁の状態によっては、塗れないケースもあります。

塗れる塗れないの判断は、経験が必要になってきますので、信頼できる塗装業者さんに判断してもらうのが一番です。

ウォールバリア水性siの下塗り材

  • カチオンシーラーEPO
  • カチオンホワイトシーラーEPO
  • サミプラ、サミプラホワイト
  • WBリメークサーフEPO
  • WBリメーク弾性フィラーEPO

マッチしない下塗り材を使うと剥がれなどの原因にもなるので要注意!

塗装会社がビーズコートsiを選んでくれた理由

上記でもお伝えしましたが、私の家の外壁はスッタッコ仕上げです。

塗膜は、熱膨れという劣化症状が出ていました。

透湿性がない塗料で塗り替えると、塗膜が剥がれる可能性が高くなります。

塗装会社さんは、このことからビーズコートsiを選んでくださいました。

ビーズコートは候補の中の一つではありましたが、最終的に選びませんでした。

私がビーズコートsiを選ばなかった理由

ビーズコートは熱膨れを対策できる塗料。

候補の一つではありましたが、この塗料を選ばなかった理由は、予算内でビーズコートsiよりも優れた塗料を提案してくださった塗装会社がいたからです。

このことについては「超低汚染リファイン塗料の見積価格と㎡単価。遮熱性で熱膨れ対策」で詳しくまとめていますので合わせて参考にしていただければ幸いです。

もし、この塗装会社がいなければビーズコートsiを選んでいたかもしれません。

驚いたのは、熱膨れを見抜いたのは10社中4社だったこと。

そして、予算内で完璧に対策できる塗料を提案してくれたのは10社中1社だったことです。

一つの目安として

外壁塗装で使われる塗料は、他にも数百種類もあり、その中から自宅にあった塗料を選ぶのは、とても大変です。

予算や対応年数を含めて
・外壁の素材
・建物の立地条件
・劣化状況
・日当たり
など総合的な判断が必要です。

ヌリカエを使えば、外壁の状態(劣化症状)だけでなく予算に合った塗料の目安を知ることができます。

あくまで見積サービスとなっていいますので、現状の外壁の劣化状態や、外壁塗装の相場、塗料の比較として使ってみると良いですよ。

公式ページはコチラ⇒

まとめ:ビーズコート(スズカファイン)について

ビーズコートsiを含めラジカル系塗料は、販売されて間もないので業者自体も施工実績が少ないと予想されます。

そのため、見積書を依頼した塗装業者さんには、見積金額だけでなく
・施工保証
・過去の実績
も確認しておくことが大切です。

迷った時に便利なヌリカエでは、相談者(お客さん)の自宅から近い実績のある業者さんをピックアップしてくれます。

ウォールバリア水性siの施工実績が豊富な塗装業者さんを探している
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などの比較としても使えますよ。