遮熱塗料で有名なアステックペイントのリファイン塗料。 この塗料で外壁塗装工事したら費用はどのくらいかかるんだろう。 それと、タイトルにある「遮熱性で熱膨れ対策?」がとても気になる!
編集者の家の
・外壁塗装
・屋根カバー工法
を予定しており見積依頼をしました。
超低汚染性リファイン塗料(アステックペイント)の見積書いただきましたので、詳細をお伝えしていきます。
約30年、建築設計者の立場で外壁塗装を見てきた編集者が超低汚染性リファイン塗料(アステックペイント)の価格などについて掘り下げています。
プロフィールはコチラ⇒
このページを見ることで を知ることができます!
超低汚染性リファイン塗料(アステックペイント)の㎡単価や特徴などを比較
アステックペイントのリファインシリーズには、シリコンタイプやフッ素タイプ、無機配合タイプなどがあります。
以下の表では、㎡単価を含め特徴なども比較することができます。
■スライドして見れます
塗料 | 特徴 | 耐久年数 | ㎡単価 |
シリコンREVO1000-IR シリコン系上塗り材 |
耐候性 ◎ 遮熱性 ◎ 汚れに強い ◎ |
13年~16年 | 2,200円 |
超低汚染性リファイン1000Si-IR シリコン系上塗り材 |
耐候性 ◎ 遮熱性 ◎ 汚れに強い ◎ |
15年~18年 | 2,550円 |
フッ素REVO1000-IR フッ素系上塗り材 |
耐候性 ◎ 遮熱性 ◎ 汚れに強い ◎ |
16年~20年 | 3,100円 |
EC5000PCM-IR ピュアアクリル ポリカーボネート(有機ガラス)配合 |
耐候性 ◎ 遮熱性 ◎ 汚れに強い 〇 |
15年~20年 | 3,400円 |
超低汚染リファイン1000MF-IR 無機成分配合フッ素系上塗り材 |
耐候性 ◎ 遮熱性 ◎ 汚れに強い ◎ |
20年~24年 | 3,400円 |
EC5000PCM-IRは、防水性にとても優れた塗料です。
塗膜が、すごく伸びるのでクラック(ひび割れ)を起こしやすい外壁にピッタリ
ただ、低汚染性で言えば「フッ素REVO1000-IR」や「リファイン1000MF-IR(無機成分配合)」に劣ります。
「EC5000PCM-IR」「リファイン1000MF-IR(無機成分配合)」が同程度の㎡単価となります。
塗料は同じなのに、塗装会社によって値段が大きく違う事があります。
その理由については「外壁塗装の値段の違いは何?塗料は同じなのに」で詳しくまとめていますので、参考にしてください。
超低汚染性リファイン塗料(アステックペイント)の見積価格
家の延べ坪34坪
(1F:17坪
2F:17坪)
以下の見積金額は、延べ坪30~35坪のお家が一番、近くなります。
ベースとなるリファイン1000Si-IRの見積価格をもとに、「EC5000PCM-IR」「超低汚染リファイン1000MF-IR」の価格もお伝えしていきます。
超低汚染性リファイン1000Si-IRの見積価格
アクリル板脱着費 | 38,500円 |
足場架払い | 147,600円 |
飛散防止シート | 24,600円 |
バイオ高圧洗浄 | 12,300円 |
下地処理 ・ひび割れ ・スキ処理 ・コーキング打ちなど |
61,500円 |
付帯物塗装 弱溶剤二液型フッソ塗料 ・軒天 ・破風 ・胴差 ・シャッターボックス ・バルコニー手摺 ・玄関扉、枠 ・樋 |
153,700円 |
外壁塗装工事 下塗り 中塗り 上塗り |
㎡単価:2,550円 390,600円 |
合計 | 828,800円 |
リファイン1000si-irの塗装㎡単価は、2200円~2800円と言われています。
見積依頼した塗装会社さんの場合、㎡単価:2,550円なので平均のようです。
フッ素REVO1000-IRの見積価格
水性型一液外壁用遮熱フッ素系上塗り材
フッ素REVO1000-IR | ㎡単価:3,100円 912,500円 (税抜き) |
EC5000PCM-IRの見積価格
ピュアアクリル
ポリカーボネート(有機ガラス)配合
塗膜が伸びてひび割れに追従
EC5000PCM-IR | ㎡単価:3,400円 958,400円 (税抜き) |
超低汚染リファイン1000MF-IRの見積価格
水性型二液外壁用低汚染遮熱無機成分配合フッ素系上塗り材
超低汚染リファイン1000MF-IR | ㎡単価:3,400円 958,400円 (税抜き) |
超低汚染性リファイン1000si-irの30坪~50坪の概算見積価格
延べ坪 | 概算見積価格 |
30坪 | 710,400円 |
40坪 | 947,200円 |
45坪 | 1,065,600円 |
50坪 | 1,184,000円 |
足場や高圧洗浄などの金額を含めます。
塗装会社が超低汚染性リファイン塗料(アステックペイント)を選んだ3つの理由
1.遮熱性
一般的に遮熱塗料を選ぶのは、夏場の快適性を高めるため。
なんですが、編集者の家の場合、外壁の欠点(熱膨れ)を対策するために遮熱塗料が選ばれました。
遮熱性が求められる理由はなんだろう?
編集者の家の外壁は、サイディングボードの上に某ハウスメーカーさんが好んで使う弾性塗料(スタッコ模様)で吹き付けられていました。
サイディングボードは断熱性が高く表面温度が上がりやすい。
そして、弾性塗料(スタッコ模様)の場合、サイディングボードに熱が溜まると塗膜が膨れることがあります。
最悪、塗膜が剥がれてしまいます。
遮熱性が求められる理由は、サイディングボードに熱が溜まりにくくする事によって熱膨れを防ぐためなんです。
このことについては「【実録】スタッコ仕上げの外壁に熱膨れ。塗り替えに使う塗料は?」で詳しくまとめています。
もし、遮熱塗料でなかった場合、熱膨れがひどくなり塗膜が風船のように膨らんで剥がれるという施工不良で悩んでいた可能性が大きいです。
(参照:アステックペイントリファインシリーズ)
ちなみに、遮熱塗料の組み合わせを提案してくれたのは、10社中1社のみ。
複数の塗装会社に意見を求めて正解だったと思いました。(「施工不良で悩みたくない!外壁塗装前の現地調査の時に見ておきたいたった1つの事とは」で詳しくまとめています。)
ところで、遮熱塗料と断熱塗料の違いって何があるの?
- 太陽光を反射し、熱が壁に吸収されないようにする
- 熱を反射して遮断する
太陽光の中で熱に変換されやすいエネルギーは、赤外線。
遮熱塗料は、この温度上昇の要因となる赤外線を反射し熱が壁に吸収されないようにします。
遮熱に関しては、赤外線が強い夏に効果を発揮し、快適な室内環境を作るのに貢献してくれます。
上記でもお伝えしていますが、熱を吸収することによって塗膜が膨れる劣化現象対策にも有効です。
- 外気温の熱が内部に伝わりにくくする(熱の伝導を絶つ)
熱は、高温から低温に向かって移動するのですが、熱の移動(熱伝導)を抑えるのが断熱塗料。
つまり
・夏の暑い外気温を室内に伝わらないようにする
・冬の温かい室内温度を下げないようにする
など1年中効果を発揮する塗料。
2.超低汚染性
アステックペイント独自の無機成分配合技術により、汚れが付着しにくい塗膜形成。
また、防カビ・防藻性があるので美観が長持ち。
3.ツヤ消しがある
透湿性を高めるため、ツヤがないほうがよりベスト。
ツヤ消しがない塗料もありますが、超低汚染性リファイン塗料には「つや消し」があります。
ツヤ消しを希望しているので、いいね!
編集者の感想:超低汚染性リファイン塗料の見積価格は良心的で熱膨れの対策も完璧
予算内の工事費で熱膨れの対策も完璧。
複数の塗装会社さんを比較し、我が家の外壁の事や予算のことを考えてくれていると思いました。
保証は10年。
熱膨れに保証はつかないというのが、他の塗装会社さん言い分でしたが、当塗装会社は熱膨れも含めての保証年数。
ホームページの内容も分かりやすく、実績もしっかりと記載してありました。
この塗装会社さんと契約すると決めた理由は、以下の3つを全てクリアすることができたからです。
- 熱膨れという欠点を見抜く経験値
- ベストな対策を考える知識と経験
- 予算内の工事価格
ちなみに、3つ全てクリアできたのは、10社中、当塗装会社さんのみです。
やはり比較すると我が家に合う塗装会社が一目瞭然です。
一つの目安として
外壁塗装で使われる塗料は、数百種類もあり、その中から自宅にあった塗料を選ぶのは、とても大変・・。
外壁の素材
外壁塗膜の劣化状態
劣化を対策できる塗料
など総合的な判断が必要です。
ヌリカエを使えば、17の選択式の質問に答えることで、外壁の劣化具合(診断結果)や予算に合った塗料の目安を知ることができます。
あくまで見積サービスとなっていいますので、現状の外壁の劣化状態や、外壁塗装の相場、塗料の比較として使ってみると良いですよ。
まとめ
いかがでしょうか。
リファイン1000si-irの予算感だけでなく、リファインシリーズについてもまとめておいたので、比較・検討しやすいかと思います。
上記にもお伝えしていますが、リファイン1000si-irの見積価格だけでなく、なぜこの遮熱塗料がえらばれたのか?
ということも参考にしていただけたらなと思っています。
最高工事価格より約328万円も安くで契約した体験談
編集者の家は築約30年。
この間に外壁・屋根のメンテナンスを一度もしたことがなく、今回が初めて。
外壁は、熱膨れ、ひび割れ、色褪せといった劣化が現れている状態。
屋根は、カラーベストが経年劣化・紫外線劣化で反っていました。
雨漏れの危険性もあるため
・外壁塗装
・屋根カバー工法
をすることになったのですが、最初に見積依頼した会社から提示された価格は、約520万円。
予算200万円と言ったのに、この価格・・?
途方に暮れる想いでしたが、とても優れた塗装会社に巡り会い、約328万円も安くで契約することができました。
どのような事をして、どのような事に注意したか。
建築設計者ではありますが、お客様と同じ目線に立って具体的にまとめました。
机上の空論ではなく体験談です。
外壁や屋根のリフォームは、失敗が許されない大切な工事。
これから、外壁(屋根)塗装やカバー工法を計画しており「失敗したくない
!」と少しでも思っている方は、以下の記事に一度目を通してみてください。