パーフェクトトップの評判は?耐用年数や単価などを深堀!

ダンゴ-2

パーフェクトトップを勧めてくる塗装会社が多いけど、我が家の外壁に使っても大丈夫な塗料なのかな。

我が家の外壁に使っても良い塗料なのか。
不安になってしまいますよね。

私自身、ここ最近、外壁塗装と屋根カバー工法をしました。

見積依頼をした結果、パーフェクトトップを勧めてくる塗装会社さんは多かったです。

良い塗料なので、候補の一つではありましたが、最終的に別の塗料を提案してくれた塗装会社さんと契約することになりました。
(理由については後述します。)

このページでは、

  • 評判や、塗装5年後の様子をYouTube動画で確認
  • 耐用年数・価格
  • メリット・デメリット
  • 私がパーフェクトトップを選ばなかった理由

などパーフェクトトップを色々な方向から掘り下げています。

約30年、リフォームアドバイザーの立場で外壁塗装を見てきた私がパーフェクトトップのことを掘り下げていきます。

日本ペイント(ニッペ)パーフェクトトップの評判

  • フッ素に近い耐用年数でシリコンクラスの価格は素晴らしい
  • 日本ペイントに1番おすすめの塗料は?と質問すると「パーフェクトトップ」と返ってくる。メーカー自身も一押しの塗料
  • 多くの職人さんがツヤを絶賛
  • カラーバリエーションが豊富(標準色で46色)

特にコストパフォーマンスが高い(コストが安い割に耐用年数が長い)という評判が多いようです。

個人的には、他のラジカル塗料と比べると透湿性が高いところも良いと思っています。

透湿性とは

塗膜内部の熱や湿気を塗膜の外に排出する性能

サイディングボードは熱を貯めやすく、これが原因で塗膜が膨れることがあります。

透湿性がある塗料であれば、熱や湿気を塗膜の外に逃がすことができるので、熱膨れを防ぐことが可能。
(外壁の状態にもよる)

私がお付き合いしてる塗装会社の中で

  • 塗装一筋50年。累計1万件の実績がある塗装会社
  • 3000件の実例があり、コンテストに入賞する塗装会社

など関西の中でも指折りの実績を誇る塗装会社では、日本ペイントのパーフェクトトップが1番人気と言ってました。

  • メーカー一押し
  • 作業性が良く塗装会社に好まれる塗料
  • コスパが良い

このような評判が良いことから、外壁に塗装しても大丈夫な塗料と言えます。

そんなパーフェクトトップの5年後の様子をYou Tube動画で見ることができます。

(ニッペ)パーフェクトトップ塗装5年後の様子をYouTube動画で確認

現場チェックしてるプロの声を聞くのが分かりやすい。

塗装して5年後、ツヤはとても綺麗な状態でしたね。

また、作業性の良さもパーフェクトトップの良い所。

作業性が良い=職人さんが扱いやすい塗料

実際の作業風景の動画も載せておきます。

日本ペイント(ニッペ)パーフェクトトップの特徴

パーフェクトトップは大手塗料メーカーの日本ペイントが2012年9月25日に販売。

外壁塗装用の塗料で約11年(2023年9月時点)の販売実績があり、以下のような特徴があります。

  • ラジカル制御により劣化に強く耐用年数が長い
  • 汚れにくく、雨水によって落ちやすい
  • 塗りやすい塗料なので作業性が良い

この中でも、パーフェクトトップの代表的な特徴一つ「ラジカルを制御」。

ラジカル制御により劣化に強く耐用年数が長い

ラジカルというのは、劣化因子のことです。

塗料の主成分である「酸化チタン」に紫外線があたると、劣化因子(ラジカル)が発生して塗膜を破壊しチョーキングや割れといった症状が起きやすくなってしまいます

そこで

酸化チタンをラジカルバリヤーで封じ込めることによって、紫外線が当たらないようにしたのがパーフェクトトップ

トソオクン

ラジカルを制御することによって耐用年数は長くなる。

近年の塗料の開発は、すごい!

価格が安いわりに耐用年数が長い塗料がどんどん出てきてほしいですね

汚れにくく、雨水によって落ちやすい

親水性という性能をご存知ですか?

この性能が高いと水と相性がよく、外壁に汚れがついても雨水で洗い流されます。

注意!

撥水性と親水性は違います。

撥水性は水をはじく性能です。

撥水性があれば、汚れが雨水で流されるわけではありません。

塗りやすい塗料なので作業性が良い

作業性が高い塗料は、早く塗装出来る分、工事が早く終わりやすくなります。

そして、工事が早く終わると、外壁塗装工事の金額が安くなりやすい。

作業性が高い塗料には、このようなメリットもあります。

パーフェクトトップのメリット・デメリットについては、後程、詳しくお伝えします。

「ニッペ」パーフェクトトップの耐用年数と価格について

パーフェクトトップは、シリコン塗料やフッ素塗料に比べるとコスパの良い塗料です。

塗料 耐用年数 価格(円/㎡
パーフェクトトップ 12~16 2,300~
シリコン塗料 8~13 2,200~
フッ素塗料 15~20 3,800~

パーフェクトトップの耐用年数は12~16年と言われています。

シリコン塗料と同価格でありながら長耐用塗料

このコスパの良さこそが、パーフェクトトップ(ラジカル塗料)の人気の理由です。

予算80~90万円の方にとっては、おすすめの塗料です。

ラジカル系塗料の代表的な3つの塗料を比べてみると以下のようになります。

アレスダイナミックトップ パーフェクトトップ プレミアムシリコン
メーカー価格(/㎡) 3,300円~ 2,930円~ 2,750円~
取引価格の目安(/㎡) 2,600円~ 2,300円~ 2,500円~
耐用年数 約15年 12~16年 約15年

㎡単価が一番安いのは、パーフェクトトップになります。

実際の見積り価格について

私は、最近、外壁塗装を済ませました。

10社の塗装会社に見積もりを依頼したのですが、その中でパーフェクトトップを勧めてくださった塗装会社さんがいました。

その見積書に記載されたトータル金額や㎡単価を「パーフェクトトップの塗装(㎡)単価(見積価格)は良心的だけど」でまとめています。

30坪のお家を外壁塗装した場合の合計金額を「相場価格は?30坪の家を外壁塗装した場合のシミュレーション費用」でまとめています。おおよその見積り価格が知りたい方はぜひ参考にしてください。

「日本ペイント」パーフェクトトップが使用できる外壁

現在の住宅の多くの外壁がモルタルもしくは、サイディングによるため問題なくパーフェクトトップ使用可能です。

外壁の種類 用途
モルタル外壁

中・上塗り

窯業系サイディングボード
ALC
付帯金属
金属系サイディングボード
木部
FRP

パーフェクトトップは、中・上塗り用です。
下塗りもパーフェクトシリーズに合わせることによって、パーフェクトトップの効果を最大限に発揮させることが可能です。

下地と適した下塗り塗料は以下の通りです。

下地 下塗り用塗料
モルタル パーフェクトフィラー
コンクリート
窯業系サイディングボード パーフェクトサーフ
ALC
鉄部 パーフェクトプライマー

木部

金属系サイディングボード
FRP
亜鉛メッキ

※密着性を高める必要がある場合

下地の状態によっては、下塗り塗料が上塗り塗料と密着しにくいケースがあります。
その場合は、下塗り塗料を塗った後、「ファインパーフェクトシーラー」を間に挟んで上塗り(パーフェクトトップ)を塗ります。

下地の状態は、業者さんに判断してもらうのが最も安心です。

メリット(パーフェクトトップはこのような人におすすめ)

パーフェクトトップには以下のようなメリットがあります。

  • コスパが良い(価格の割りに耐用年数が長い)
  • 工事が早く終わる(職人さんが塗りやすい塗料)
  • 光沢が良い。艶の種類を選べる
  • 汚れに強い外壁
  • 色褪せをできるだけ防ぎたい

そして上記のような塗料を探してる方におすすめです。

これから、それぞれのメリットを詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

コスパが良い(価格の割りに耐用年数が長い)

パーフェクトトップは、価格の割りに耐用年数が長いコストパフォーマンスの良い塗料を探している方におすすめの塗料です。

シリコン塗料と同価格なのに、フッ素塗料なみの耐用年数が得られます。

パーフェクトトップは、安価な樹脂の顔料を工夫することで、耐用年数を伸ばすことに成功した塗料です。

工事が早く終わる(職人さんが塗りやすい塗料)

工事を早く終わらせたいという方におすすめです。

外壁塗装は、ローラー塗りが一般的です。

塗料が滑らかだと、滑らかなローリングで塗装しやすくなります。

一方、フッ素は硬い塗料が多いので、塗りにくいという職人さんが多いです。

光沢が良い。艶の種類を選べる

パーフェクトトップは、「ツヤがいい!」という業者さんは多いです。

また、艶の種類が豊富にあるというのもパーフェクトトップの特徴の一つです。
「ツヤあり」「7分ツヤ」「5分ツヤ」「3分ツヤ」「ツヤなし」の5種類があるため、

仕上がり(艶)にこだわりがある方は、うれしいですね。

汚れに強い外壁

汚れにくい外壁にしたいという方におすすめです。

親水性という性能があるため、外壁と汚れの間に雨水が入りやすい。

雨が降るたびに、汚れが洗い流されるのは、嬉しいですね。

外壁の汚れの対策は
「親水性の高い塗料を使う」「自分で洗い流す」以外に「汚れが目立ちにくい色にする」という方法もあります。

なるべく汚れで悩みたくないという方は「汚れが目立たない外壁の色は?【塗装前に必見の5つの事】」も合わせてご覧ください。

色褪せをできるだけ防ぎたい

パーフェクトトップの大きな特徴であるラジカル制御は、塗膜の劣化防止対策だけでなく、色褪せ対策にもつながります。

JISのA 6909耐候形1種促進耐候性試験では光沢保持率が2500時間もの間80%以上保っており、色褪せ防止に効果があると証明されています。

ただ、耐用年数を過ぎると、徐々に色褪せていき、外観の見栄えが悪くなります。

色褪せ対策は、他にもあって色によって目立ちにくくさせることもできたりします。

もし、色褪せを気にされているのであれば「色褪せない外壁の色は?塗装前に要確認」も合わせて参考にしてみてください。

パーフェクトトップのデメリット

パーフェクトトップには以下のようなデメリットがあります。

  • 販売からの年数が少ないため耐用年数を把握しにくい
  • 下塗りをパーフェクトシリーズで行わないと期待する効果が得られにくい

販売からの年数が少ないため耐用年数を把握しにくい

パーフェクトトップは、販売から11年程度しか経過していないため、実際の所、耐用年数が12~15年あるのか確かめられていません。

このデメリットに関しては、多くの塗装会社さんが「日本ペイントなら安心」と太鼓判を押しており、塗装後の保証年数では、10年とする塗装会社が多いです。

下塗りをパーフェクトシリーズで行わないと期待する効果が得られにくい

パーフェクトトップに限らずではありますが、推奨する下塗り塗料を使わないと上塗りの効果が得られないことがあります。

  • パーフェクトフィラー
  • パーフェクトサーフ
  • パーフェクトプライマー
  • ファインパーフェクトシーラー

パーフェクトトップを選ばなかった理由

私の家も「外壁塗装」と「屋根カバー工法」を済ませました。

上記のようにパーフェクトトップは良い塗料です。

候補の一つでしたが、別の塗料を使うことにしました。

その理由は、今の外壁塗膜には厄介な劣化症状があり、パーフェクトトップを塗ると施工不良を起こす可能性があったからです。

外壁塗装は、奥が深く現状の劣化症状によっては、使うべき塗料を選ばなくてはいけません

肝心なのは、外壁の劣化症状を塗装会社がしっかりと見抜き、対策できる塗料を提案してくれるかどうかです。

私の場合、10社中、4社が厄介な劣化症状を見抜きました。

そして、しっかりと対策できる塗料を提案してくれたのは、たったの1社のみでした。詳しくは(「施工不良で悩みたくない!外壁塗装前の現地調査の時に見ておきたい事とは」)でまとめています。

パーフェクトトップは良い塗料ですが、お家の外壁(劣化症状)に合った塗料を選ぶことも大切です。

まとめ:パーフェクトトップの評判は良い

神戸市・明石市・芦屋市・大阪府全般で外壁塗装をしており、塗装会社の人と塗料の話しをよくするのですが、パーフェクトトップの良くない話は聞いたことがありません。

それどころか、コストパフォーマンスが高い塗料なので、塗装会社がよく使う塗料ベスト3に入っています。

パーフェクトトップは、「長持ちするフッ素塗料は高い」と悩んでいる方におすすめの塗料です。