ダンゴ-2

見積依頼すると、ラジカル塗料が多い。

「このラジカル塗料っていったいどういう塗料?」

「我が家に使える塗料?」

このページでは、同じ悩みを持った方に向けて

  • ラジカル塗料の特徴
  • ラジカル塗料の評判は?塗装して5年後の現場
  • メリット・デメリット

などについてお伝えしています。

ここ最近、人気で一気に知名度を上げたラジカル塗料。

編集者の家も外壁塗装をしたのですが、見積依頼をした時にラジカル塗料の見積書を持ってきた塗装会社さんが多かったです。

結果、「どの塗料を選んだか」など体験談も最後のほうにまとめています

ラジカルにしようか、悩んでいる方に役立つ内容になっていますので、ぜひ今後の外壁塗装計画に役立ててください。

ラジカル塗料の特徴

ラジカル塗料の特徴は

  • 価格は安いのに耐久性が高い(コスパが良い)
  • 耐久性が高いため劣化が遅い(紫外線や雨風に強い)
  • 汚れにくい(低汚染性に優れてるためツヤと色持ちが長持ち)
  • 塗装しやすい(塗料の伸びがよく、飛散しにくい)

すでにご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、ラジカル塗料の最大の特徴は
コスパの良さ低価格でありながら耐用年数が長い

しかも、塗りやすい事から、塗装会社からも評判が良い。

編集者の家の場合、訳あって、合計10社に見積を依頼したのですが、以下のラジカル塗料の見積書がありました。

恐らく、この4つの塗料は、最も使われてる塗料ベスト5以内に含まれてます。

人気の秘訣は「劣化因子(ラジカル)を制御」する性能にあります。

ラジカルを制御して塗料の欠点を補う

塗料には、調色する時に使う「酸化チタン」というものが含まれているんですね。

この酸化チタンに紫外線が当たると、ラジカル」という劣化因子が発生します

この劣化因子のラジカルを封じることで、劣化を阻止することができます

一般的な塗料
  1. 塗料に含まれる酸化チタンに紫外線があたる
  2. ラジカルが発生
  3. チョーキング・ひび割れなど塗料が劣化しやすくなる
ラジカル制御塗料

  1. 酸化チタンに紫外線があたらないよう膜でバリヤ(高耐候酸化チタン)
  2. ラジカルは封じられてるので劣化が起きにくい
    さらに光安定剤(HALS)が漏れ出たラジカルをキャッチ
  3. 塗料の劣化が抑制される
ケンチクン

劣化因子を制御するラジカル塗料が塗られた後の状況を紹介してる動画があります。

塗装会社さんの意見も聞く事ができるので、参考にしてみてください。

ラジカル塗料の評判は?塗装して5年後の現場

・費用の割りに耐用年数が長い(コスパが良い)
・塗りやすい

このような声が圧倒的に多いラジカル塗料。

実際、塗った後はどうなの?

ここの評判が気になる方って多いと思います。

塗装した後の評判を知るなら、点検状況を見るのが一番分かりやすい

塗装して5年が経った後、定期点検をしている東海装建さんの動画を紹介していますので、ラジカル塗料を検討されてる方はぜひご覧ください。
↓詳しくは

塗装5年後の評判をYouTube動画で確認

各塗料別に経過後の動画を紹介していますので、興味のある方はぜひ下記の塗料もご覧ください。

シリコンで塗装して10年後

フッ素塗料で塗装して10年後

無機塗料で塗装して10年後

ラジカル制御塗料のメリットとデメリット

ラジカル塗料のメリット

コスパの面から言えばシリコン系が1番でしたが、ついに世代交代がやってきたんですね。

ラジカル塗料は、新グレードの塗料で価格と耐久性のバランスの良さから注目度NO.1。

ケンチッキー

以下の表をご覧になるとラジカル制御塗料の凄さが分かります。

塗料の種類価格相場耐用年数年間当たりの
コスト
シリコン塗料80万円10年6.9万円
ラジカル塗料80万円13年6.1万円
フッ素塗料110万円15年7.3万円


上記の表はラジカル塗料の費用対効果を示したもので、塗料の費用対効果を1年あたりのコストに換算しています。

右端の「年間当たりのコスト」が安いほどコスパが良いと言えます。

ラジカル塗料の費用対効果が最も高いことが分かりますよね。

そして、フッ素塗料には、耐久性は敵わないものの、それに近い実力を兼ね備えています。

フッ素系は魅力的だけど、価格が高いと思っている方は、ラジカル制御塗料がおすすめです

シリコン系と比較すると耐久性に優れており、UV(紫外線)・酸素・水などによる塗膜の劣化を防いでくれます。

ケンチッキー

30坪の家をラジカル塗料で外壁塗装した場合、費用はどのくらいかかるのか?
シミュレーションする方法について以下のページでまとめています。

相場価格は?30坪の家を外壁塗装した場合のシミュレーション費用

ご自身で一度、費用を計算してみたい場合に役立ててください!

低汚染性に優れている外壁塗料

ケンチッキー

ラジカル塗料は、汚れに強く、変色しにくいため塗装した時の光沢の持ちが良い!

シーゲッテル

きれいな状態を維持できるっていいですね!

調色の際に3分ツヤ、ツヤ消しなどツヤ調整の幅が広いのも特徴です。

親水化技術により、低汚染性・防藻・防カビ機能もあるので、汚れ、雨だれ、汚染に対し、優れた効果を発揮してくれる塗料です。

低汚染性とは?

雨筋汚れがつきにくい塗膜の性質のこと

低汚染塗料については「低汚染塗料は汚れを洗い流す?」で詳しくまとめていますので参考にしてください。

作業性が良く職人さんにやさしい塗料

実際に施工する職人さんの声で、伸びが良くローラーで塗りやすいため、作業性が良いと評判です。

色々な下地に対応でき、サイディング・モルタル・ALCパネルなどに塗装ができ
塗りやすい、塗料の伸びが良い、ムラが出にくいなど好評です。

工事が早く終われば、それだけ工事費を安く抑えることができます。

シーゲッテル

逆に塗りにくい塗料の場合は、工事期間が長くかかって、それに伴って工事費も高くなる

ラジカル制御塗料のデメリット

最新塗料なので実績が掴みにくい

市場に販売されてからまだ約9年(2021年12月時点)程度なので、精度として証明するのは難しいのが現状です。

メーカーの試験や暴露テストをしてから販売されていますし、大多数の家で実用されてから問題視されるようなトラブルがないので、塗料自体を不安に思うことはありません。

メーカーによっては、保証が付きます。

ケンチッキー

各メーカーから販売されておりますし、メーカーの対候試験では問題ないので、これからどんどん主流になっていくでしょう。

濃い色であれば効果があまりない

ラジカルを発生させるのは、白色顔料です。

そのため、酸化チタンを含まない濃い色は、ラジカルが発生しにくいです。

■ 濃い色:黒・こげ茶・紺色など
■ ラジカルが発生しにくい:劣化しにくい

ケンチッキー

黒色など濃い色は、ラジカルが発生しにくいので
ラジカル系の屋根用塗料が少ないんです。

代表的な3つのラジカル系塗料を動画付きで確認

比較的に新しいラジカル塗料には、3つの代表的な塗料があります。
それぞれ、一つずつ紹介していきます。

パーフェクトトップ

ラジカル塗料の中では、一番早くに販売された塗料。

  • 販売元:日本ペイント
  • メーカー価格 :2,930円(/㎡)~
  • 取引価格の目安:2,300円(/㎡)~
  • 耐用年数   :12~15年
  • 特徴
    ・光沢の種類が多い
    ・光沢感を長持ちさせたい人におすすめ

塗装業者さんの見積によく登場してくるため名前を知ってる方は多いと思います。

下記のページでは、パーフェクトトップの特徴だけでなく
・塗装して5年後の点検
・理解をより深められる
・塗装状況
が見られる動画も用意しています。

色々な視点から掘り下げているので、ぜひ役立ててください。

パーフェクトトップって?耐用年数や単価などを深堀!

プレミアムシリコン

パーフェクトトップの次に販売された塗料。

  • 販売元:エスケー化研
  • メーカー価格 :2,750円(/㎡)~
  • 取引価格の目安:2,500円(/㎡)~
  • 耐用年数   :12~16年
  • 特徴
    ・緻密なハイブリットシリコン樹脂により、汚れが付着しにくい

名前からして高級そうに思えますが、とてもコスパの良い塗料です。

実際に塗装している動画もありますので特徴など合わせてご覧ください。

プレミアムシリコンは長持ちする?デメリットが心配

アレスダイナミックトップ

上記2つよりも遅れて販売された塗料。
販売元:関西ペイント

  • メーカー価格 :3,300円(/㎡)~
  • 取引価格の目安:2,600円(/㎡)~
  • 耐用年数   :約15年
  • 特徴
    ・雨天でも施工可能
    ・選べるカラーが淡い色~濃い色まで色々ある

湿気に強いことが特徴的ですが、上記2つの塗料より割高です。

アレスダイナミックトップは湿度に強い?特徴なと徹底解析

編集者の家の外壁にはラジカル塗料を使った?

結論から申し上げますと、使っていません。

ちゃんとした理由があります。

外壁に熱膨れという厄介な劣化症状が出ていたからです。

塗膜の熱膨れは、外壁表面温度が高くなるほど膨れやすくなります。

この熱膨れを対策するためには、特殊な下塗り塗料を使い、上塗り塗料で外壁表面温度を上げないようにする必要がありました

このようなことから、ラジカル塗料は使っていません。

ただ、多くの塗装会社が進めてくるので間違いなく良い塗料です。

編集者の家の外壁で、実際にどのような症状でが出て、どのように対策したかについては「【実録】スタッコ仕上げの外壁に熱膨れ。塗り替えに使う塗料は?」を参考にしてください。

余談にはなるのですが、最初の塗装会社が行う現地調査はとても大切です。

この現地調査がいい加減だと施工不良につながる可能性が大きくなるからです。

現地調査の重要性については「施工不良で悩みたくない!外壁塗装前の現地調査の時に見ておきたいたった1つの事」で詳しくまとめています。

ラジカル系を使うか迷ったら、1つの目安として

  • 予算や家の状態から、ラジカル系の塗料を選ぶべきか迷ってる

外壁塗装で使われる塗料は、他にも数百種類もあり、その中から自宅にあった塗料を選ぶのは、とても大変・・

予算や対応年数を含めて
・外壁の素材
・建物の立地条件
・劣化状況
・日当たり
など総合的な判断が必要です。

ヌリカエを使えば、17の選択式の質問に答えるだけで、外壁の劣化症状や、我が家の予算に合った塗料を教えてくれます。

あくまで見積サービスとなっていいますので、価格相場や塗料の比較として使ってみると良いですよ。

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