クリーンマイルドシリコンの特徴、耐用年数や見積り価格
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クリーンマイルドシリコンってどんな塗料?

耐久性があり、汚れにくいということから、外壁塗装の塗料の中で人気があります。

ただ、敬遠する方もいらっしゃいます。

このページでは、

  • クリーンマイルドシリコンの評判や特徴
  • 耐用年数や施工(㎡)単価、見積価格
  • メリット・デメリット

などについてお伝えしてます。

クリーンマイルドシリコンにしようか悩んでいる方には、塗料選びの良い判断材料になりますのでぜひ最後までご覧ください。

クリーンマイルドシリコン(エスケー化研)の評判

  • 実績がある塗料なので安心です
  • シリコン塗料の中で最も使われてる塗料
  • 低汚染塗料なのできれいな外観を長持ちさせることができる
  • バルコニーの手摺など鉄部で使うことが多い
  • 弱溶剤系なので溶剤系塗料(油性)よりはマシですがシンナ
  • 臭がきつい。
  • 昔は、溶剤系のほうが性能は上でしたが、今では変わらないので、臭いが気になる方は水性を選ぶといいでしょう。
  • 5年程度でツヤがひける

塗装会社さんからは、実績がある塗料なので勧めやすいという評判が多いです。

ただ、やはり臭いを気にされるお客様が多いので最終的に水性塗料(プレミアムシリコン(エスケー化研)など)になることもあるとのことです。

クリーンマイルドシリコン(エスケー化研)の特徴

メーカー名 エスケー化研
商品名 クリーンマイルドシリコン
グレード シリコン樹脂
施工(塗装)方法 ローラー
ハケ
塗り重ね乾燥時間
(気温23℃)
2時間以上
(気候や外気温度などによって異なります)
希釈材 塗料用シンナーA
艶の種類 艶有り、7分艶、5分艶、3分艶
下塗り材 水性ソフトサーフSG

クリーンマイルドシリコンは、2019年にエスケー化研より販売された外壁塗料です。

クリーンマイルドシリーズでは、ウレタンがヒットし進化した形でシリコン塗料が開発・販売されました。

弾性タイプもあり、モルタルなどひび割れやすい外壁に弾性クリーンマイルドシリコンが選ばれたりします。

クリーンマイルドシリコンの耐用年数

カタログでは12~15年と記載されていますが、10~12年が現実的な耐用年数になります。

シリコン樹脂系の中では平均的と言えます。

汚れが塗料の耐用年数を下げる要因にもなる

埃など汚れが外壁に付着すると常に水分がある状態が続くことになり、塗膜は劣化しやすくなります。

塗膜が劣化すると耐用年数は短くなっていきます。

クリーンマイルドシリコンは低汚染性塗料なので、塗膜劣化の要因となる汚れの定着を防いでくれます。

クリーンマイルドシリコンの施工(㎡)単価と見積り価格

クリーンマイルドシリコンの施工(㎡)単価の相場は2,400円~3,000円/m2です。

一般的にシリコン塗料の施工(㎡)単価の相場は2,200円~3,000円/m2なので、施工単価は安くもなく高くもない塗料と言えます。

クリーンマイルドシリコンの見積価格と内訳金額

2階建て戸建て住宅(35坪)の場合としています。

見積りの価格相場は、866,000円(税抜き価格)です。

以下の表は、内訳金額になります。

仮設足場 156,000円
養生シート 25,000円
高圧洗浄 15,000円
下地処理 53,000円
付帯物塗装 147,000円
外壁塗装
下塗り
水性ソフトサーフSG
ローラー塗り中塗り
クリーンマイルドシリコン
ローラー塗り上塗り
クリーンマイルドシリコン
ローラー塗り

 

施工(㎡)単価
2,700円
405,000円
現場管理費 35,000円
諸経費 30,000円
見積りの価格相場
(税抜き)
866,000円

クリーンマイルドシリコン(エスケー化研)の適用下地

クリーンマイルドシリコンの適用下地は、サイデングボード、コンクリート、モルタル、ALCパネル、スレート板、金属類(鉄部、亜鉛めっき、アルミニウムなど)

クリーンマイルドシリコンのメリット

  • 低汚染性なので汚れが付きにくい
  • 密着性が高い
  • 透湿性が高い
  • 防藻・防カビ機能

それぞれのメリットについて、これから詳しく解説していきます。

低汚染性の外壁塗料なので汚れが付きにくい

低汚染性の外壁塗料なので汚れが付きにくい

セラミック複合技術により

  • 低帯電性:静電気の少ない塗膜表面なので、汚れの定着を抑えてくれます
  • 高い架橋密度:塗膜の架橋密度が高い(汚れが入る隙間が少ない)ので、汚れの定着を抑えてくれます
  • 親水性:雨水により汚れを浮かして洗い流してくれます

低汚染塗料についてもっと詳しく知りたいという方は「低汚染塗料は汚れを洗い流す?一般的な塗料と比較」も参考にしていただけたら幸いです。

外壁下地と塗料との密着性が高い

クリーンマイルドシリコンは弱溶剤系(油性)塗料なので、密着性が高いです。

密着性が低いと剥がれるなどの施工不良が起きやすくなります。

また、色々な下地に適用できるので幅広く使うことができます。

透湿性が高いので塗膜の膨れを防いでくれる

透湿性とは、分子の大きい雨水の侵入を防ぎ、分子の小さい水蒸気を通す性質です。

外壁素地に含まれる湿気を塗膜外部に逃がしてくれるので、塗膜が膨れにくい。

私の家は、熱膨れがある外壁なので、透湿性がある塗料が求められました。

仮に、現状の外壁に熱膨れがあり、透湿性が低い塗料を塗ってしまうと塗膜が風船のように膨らんで、最終的に破裂してしまいます。

防藻・防カビ機能

特殊設計によって微生物汚染(カビや藻)から外壁を守ってくれます。

森林や川が近くにある住宅街は、比較的に湿気が高く外壁にカビや藻が繁殖しやすいと言われています。

特に、耐用の日光が当たりにくい北面に付着することが多いです。

クリーンマイルドシリコンのデメリット

  • 臭いがする
  • 艶無しにできない

それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。

臭いがする

弱溶剤系なので、溶剤系(油性)に比べるとシンナー臭は抑えられていますが、臭いはします。

中には、気分が悪くなるという声も聞いたりします。

そのため臭いに敏感な方、ご近所さんとの兼ね合いがある方は水性塗料を選ぶことをおすすめします。

臭いは乾燥するとともに薄まってきます。

ペットのいるご家庭は要注意

犬や猫は臭いに敏感です。

私の家は、外壁は水性塗料。

バルコニー手摺や玄関ドアなど鉄部は油性塗料を使いました。

シンナー臭がストレスとなり、半日、犬が痙攣していました。

ツヤなしにできない

ジョリパッド、スタッコ、リシン、砂のような風合いの外壁はツヤ感がないほうが良いです。

ツヤを持たせると外観が安っぽく見えてしまうからです。

クリーンマイルドシリコンは、艶あり・7分艶・5分艶・3分艶の4つから選べるのですが、完全なツヤなしはありません。

そのため、マットな外壁にしたい場合には

といった塗料がおすすめです。

まとめ:クリーンマイルドシリコン(エスケー化研)は臭いが平気な方におすすめ

クリーンマイルドシリコンは実績があるので、勧める塗装会社さんも多いです。

ただ、弱溶剤系(油性)であるため、シンナー臭があります。

  • 臭いは我慢できる
  • 工事中は、仮住まいに移る

という場合は良いですが、臭いが気になる方は水性塗料がおすすめです。

水性塗料なら同じメーカーの「プレミアムシリコン(エスケー化研)」がおすすめです。