私は、つい最近、兵庫県神戸市にある自宅の外壁塗装・屋根のカバー工法を済ませました。
このページでは、見積前の現地調査(3社目)についてお伝えしています。
外壁塗装や屋根リフォームの現地調査ってどういうことを調べるの?
と不安に思ている方にはピッタリの内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。
外壁と屋根の現地調査
現地調査は日曜日に行われました。
来られたのは会社の社長さん。
平日は、現場で作業しているので、現地調査は日曜日にしてほしいとのことです。
外壁塗装をどこまでするのか、一緒に確認していただきたいと言われたので、外壁回りを一緒に確認しました。
- シャッターは、ボックスのみ
- 窓枠のアルミは塗装しない
- 玄関ドアは、塗装
- 横樋、竪樋は塗装
- 基礎は塗らない
- 1階・2階の取り合い部の「帯」は塗装
- 外壁の亀裂部はコーキングの上、塗装
- 犬走りの汚れは高圧洗浄できれいにする
などの確認をしました。
後は、図面を確認させてほしいと言われたので、図面を一緒に確認。
基本、無口な方でした。
職人さんだな~。
今回、来られた方は社長さんで、営業をしながら自分でも外壁の塗装をするようです。
なので、営業の方とは違い「するどい!」と思った事があります。
それは、塗料に関することなのですが、自宅の外壁は弾性塗料で吹き付けています。
この塗料、サイディングボードと塗膜の間に熱が溜まると膨れる性質があるんです。
日陰になっているところは、全く膨れることはないのですが、日光があたるところは少し膨れているのが分かります。
この上から塗料を塗ると、塗膜で熱の逃げ場がなくなり、さらに膨れる恐れがあるとのこと。
この膨れを最小限にするためには、透湿性のある塗料でかつ、白色系の塗料が望ましいとのこと。
これは、とても良い事を聞きました。
他の工事会社にもこの膨れに関することを聞いてみようと思います。
複数の会社に見積依頼すると、色々な面で比較できるからいいですよね。
でも、外壁塗装を専門としてるので屋根のカバー工法は、自社施工ではなくお付き合いのある屋根屋さんに委託するようです。
自社施工ではなく委託か~。
高くなるな~。
予算の確認の際、200万円では難しいと言われました。
「最終的に見積もりでどこまで抑えられるか頑張ってみます。」
と言って帰っていきました。
現地調査の目的
外壁や屋根のリフォーム前に行う現地調査の目的は、
- 外壁や屋根の劣化状況を調べる
- 足場の設置場所はあるかの確認
- 塗料など資材置き場があるかの確認
- 屋根や外壁の面積を測る
事を目的としています。
この中で重要になってくるのが「劣化状況の確認」「外壁・屋根の面積を測る」です。
見積書作成に大きく関係してくることですし、特に劣化状況の確認を怠れば先々、施工不良になることもあります。
調査時間はおおよそ20~40分程度で済みます。
業者さんの現地調査中、お客様は自宅内で待機することになり、現地調査が終わると見積書を持ってくる日時を伝えて帰っていきます。
外壁と屋根の調査報告書と見積書
1週間ほどして見積書と調査報告書を持ってきてくれました。
見積金額は、予算をオーバーしていました。(予算は200万円)
ですが、調査報告書はとても丁寧にまとめられており、しっかりした会社だということが伝わりました。
外壁では熱膨れがあることを見破り、そのことが調査報告書に記載されていました。
そして、屋根は塗装が難しいということを曖昧な言葉は使わずに説明してくれました。
現状の屋根に塗装できなくもないのですが、塗装することによって水が滑りやすく、風邪が吹くと逆流して屋根の内側に水が流れ込んでしまい、それが原因で雨漏れすることもあるとのことです。
ヌリカエを通して3社目の現地調査をしてみて
営業の方は、漠然とした知識は持っていても詳しい事までは把握していないことが多い。
その点、職人兼営業の場合は、現場の見る目が鋭いなと思いました。
結果的に、この会社には工事を依頼しませんでした。
理由は、この会社よりも優れた提案をしてくれた会社が現れたからです。
このことについては「【実録】スタッコ仕上げの外壁に熱膨れ。塗り替えに使う塗料は?」で詳しくまとめています。
現在、外壁に弾性塗料が塗られている場合は、一読することを強く勧めます。
現地調査をとても大切です。
調査報告書を出してくれる。そういう会社をチェックすると失敗を未然に防ぐことができます。