外壁塗装を依頼してはいけない会社が分かればいいのに。
既に、「外壁塗装 悪質業者リスト」と検索されたのではないでしょうか。
私も最近、外壁塗装と屋根カバー工法を終わらせたばかりで悪質な塗装業者を調べました。
考えることは、同じですね。
でも、いくら探してもないんですよね。
良い塗装会社を紹介しているサイトはあるのですが、悪質な塗装会社を紹介しているサイトはありません。
色々と調べてみた結果、外壁塗装の悪質業者リストがない理由が分かりました。
このページでは
- 外壁塗装の悪質業者リストがない理由
- 外壁塗装を含めた悪質業者リストを見るには?
- 過去のトラブル事例を見る方法
- トラブル相談窓口
- 悪質業者リストがないなら対策しちゃおう!
について詳しく解説しています。
約30年、建築設計者の立場で外壁塗装を見てきた私が悪質な塗装業者について掘り下げていきますので、今後の塗装会社選びに役立てて頂ければ幸いです。
外壁塗装の悪質業者一覧リストがない理由
外壁塗装の悪徳業者リストがないのは、以下の2つが大きな理由です。
- 施工不良は塗装後2~5年後に分かる
- 資格がない塗装会社が違反しても気づかれない
施工不良は塗装後2~5年後に分かる
外壁塗装をした1~2年は、綺麗な状態が続き特に問題が浮き出てくることはありません。
施工不良が出てくるのは、約2~5年後くらいです。
そのため、最終的に水掛け論になって終わるケースが多いんです。
実は、私自身、施工不良で悩むところでした。
優良塗装会社が見事に対策案を提案してくれたから良かったものの、もし、別の塗装会社の意見を鵜呑みにしていたら施工不良で悩んでいた可能性が高かったです。
このことについては「施工不良で悩みたくない!外壁塗装前の現地調査の時に見ておきたいたった1つの事とは」で詳しくまとめていますので合わせて参考にして頂ければ幸いです。
資格がない塗装会社が違反しても気づかれない
外壁塗装の悪徳業者リストがないそもそもの理由は、「建設業許可を取っていない塗装会社が違反行為をしているからです」
建設業許可を取っていない塗装会社には、国交省の目が行き届きません。
リフォーム工事の営業を行うにあたり、法によって定められた基準があり、その基準を満たしていない工事に関する営業はできません。
その基準というのが、建設業の許可で、500万円未満の工事は、建設業の許可がなくても工事することができます。
外壁塗装は、80万円~130万円(30坪の2階建て)が工事金額なので、建設業の許可を取らなくても、営業したり工事することができます。
外壁塗装を含めた悪質業者一覧リストを見るには?
以下の2サイトは悪質業者を掲載しているサイトですが、外壁塗装に限ってのものではありません。
- 国土交通省ネガティブ情報等検索サイト
- 特定商取引法ガイド
それぞれのサイト内容について詳しく解説していきます。
国土交通省ネガティブ情報等検索サイト
国土交通省ネガティブ情報等検索サイトをご存知ですか?
このサイト(リスト)では、法令を違反し行政処分を受けたリフォーム業者(塗装業者)を法律に基づいて5年間掲載しています。
なので、このサイトに載っていた会社には、工事を依頼しないほうが無難と言えます。
調べ方は簡単です。
- あなたがあやしいと思う塗装会社の名前を入力
- 都道府県を指定
- 分かれば代表者名や住所も入力
してから検索すると絞り込みやすくなります。
詳しくは⇒「建設業者」
特定商取引法ガイド
特定商取引法とは、事業者の違法・悪質な勧誘行為等を防止し、消費者の利益を守ることを目的とした法律です。
そして、消費者庁が運営している「特定商取引法ガイド(国及び都道府県における処分事業者)」では、特定商取引法に違反し処分を受けた事業者が掲載されています。
詳しくは⇒国及び都道府県における処分事業者
こちらのサイトは、リフォーム業者に的を絞って検索することができないので、一覧表から順番に見て探すことになります。
外壁塗装の過去のトラブル事例を調べて対策
独立行政法人「国民生活センター」を見ることで、外壁塗装で起きた過去のトラブル事例を見ることができます。
過去のトラブル事例を見ることによって、どのような業者に依頼してはいけないかが分かってきます。
外壁塗装のトラブル事例の見方
最初に⇒独立行政法人「国民生活センター」
にアクセスしてください。
検索窓に「外壁塗装」と入力して「検索」をタップ(クリック)するとかなりの数の事例を見ることができます。
もしくは、画面を下にスクロールすると以下のような画面になります。
- 大分類:工事・建築
- 中分類:工事・建築
- 小分類:塗装工事
で検索しても、過去のトラブル事例を見ることができます。
これらを見ることによって以下のような工事業者には、依頼してはいけないことが分かります。
- 下請け業者に丸投げするいい加減な元請け業者
- 訪問販売による塗装業者
- 実績がない塗装業者(ホームページで実績が確認できます)
過去のトラブル事例を見ると、ほぼ上記のような塗装会社が当てはまります。
下請け業者に丸投げするいい加減な元請け業者
いい加減な元請け業者は、塗装工事を受注するためにとにかく安い価格で請負、下請け業者に丸投げします。
安い価格で丸投げされた下請け業者は
- 塗料代
- 職人の作業代
- 足場代
などが払えず、結果的に仕上がりが酷いいい加減な工事になってしまいます。
知名度が低い元請け業者が「安くで工事できます」はすごく危険です。
外壁塗装の訪問業者は要注意
悪徳業者が一番よくつかう営業手段が訪問販売。
訪問販売をしている業者が必ずしも悪質とは限りませんが、気をつけるに越したことはありません。
なぜなら、悪徳業者は
- 手抜き工事をする
- 契約した塗料とは違う安い塗料を使う
- 高額な契約をさせる
- 契約後に追加工事の請求をしてくる
- オリジナル塗料と言って高額な価格で契約させる
- クーリングオフに応じてくれない
とったことをしてくるからです。
実績がない塗装業者
実績がない塗装会社には工事を依頼しないことです。
実績は塗装会社のホームページで確認することができます。
そもそも、ホームページがないという会社は相手にしない方が無難です。
外壁塗装を含めたトラブル相談窓口(消費者センター)
外壁塗装で困った時は「消費者ホットライン」188がトラブル相談窓口になります。
消費者ホットラインは、誰もが利用しやすい相談間口として開設されたものです。
188に電話することで地方公共団体が設置している身近な消費生活センターを紹介してくれます。
188(消費者ホットライン)に電話すると以下のような流れで進みます。
消費者ホットラインが話し中でつながりにくい場合には、国民生活センター(平日バックアップ相談)を利用することができます。
電話番号:03-3446-1623
受付時間:平日の10時~12時/13時~16時
詳しくは⇒消費者庁「消費者ホットライン」
外壁塗装の悪質業者リストがないなら対策しちゃおう!
対策にはいくつかの方法があり、詳しく以下に解説しています。
外壁塗装の悪徳業者の手口から対策する
■手口
- 訪問営業で「危険です」をアピールしてくる
- ただいまキャンペーン中です
- オリジナルの外壁塗料で安くできます
- 無料で点検します
■対策
- 訪問営業は断る
- すぐに契約しない
- 断る時はハッキリと
対策として最も有効なのは「すぐに契約しない」です。
そして、一度、ご家族や友人に相談してみるのが効果的な対策となります。
相談したいけど、相談する人がいない場合は、上記でも記載していますトラブル相談窓口(消費者センター)「188」に電話すると対応してくれますよ。
手口や対策についてもっと詳しく知りたいという方は「外壁塗装に潜む悪質な業者の手口と対処法」も一緒に参考していただくと幸いです。
外壁塗装するなら自社施工の会社を選ぶ
工事費用をできるだけ抑えて外壁塗装をするには、自社で職人さんを揃えて施工(塗装)会社、リフォーム会社を選ぶのが最も現実的です。
ハウスメーカーに依頼すると、莫大な中間マージンがかかってくるからです。
これは、私自身が実際に体験したことです。
以下の見積り価格は、ハウスメーカーのものです。
工事内容:外壁塗装、屋根カバー工法
工事金額:約500万円
一方、優秀な塗装会社に依頼した場合
工事内容:外壁塗装、屋根カバー工法
工事金額:200万円
差額にすると300万円もあります。
塗料は同程度ですが、カバー工法で使っている屋根材は、ハウスメーカーが出した屋根材よりも良いものです。
メンテナンスフリーですし、保証も屋根屋さんが提案した屋根材のほうが長いです。
相見積もりして塗装会社の質を確かめる
相見積もりをすることによって外壁塗装工事金額だけでなく
- 提案力
- 知識力
- 打ち合わせの時の態度
- 対応力(質問すると丁寧に返してくれる)
なども比較することができます。
予算内で最高の塗料を提案してくれる。
そういう会社に工事を依頼したいものです。
外壁塗装前の現地調査をチェック
リフォーム会社や塗装会社に見積を依頼すると必ず現地調査があります。
外壁の劣化現象や面積、敷地の形状などを調査するものです。
重要になってくるのは、調査の精度。
外壁の劣化症状によっては、人気のある塗料よりも、その劣化を対策できる塗料を使う必要があります。
でないと、2~5年後には塗膜が剥がれるといった施工不良を起こすかもしれません。
なんですが、現地調査をいい加減にする会社(担当者)がいます。
私の場合、調査をいい加減にしていたというわけではないのですが、分かりにくい劣化症状なので見落とした会社が多かったです。
見落とした状態で塗料を提案されると、先ほどお伝えしましたように施工不良になっていたかもしれません。
なので、現地調査はとても大切です。
この現地調査に関しては「施工不良で悩みたくない!外壁塗装前の現地調査の時に見ておきたいたった1つの事とは」で詳しくまとめていますので、施工不良で悩みたくない!という方はぜひ参考にしてください。
まとめ:外壁塗装の悪質業者リストはないので対策しよう
上記でもお伝えしていますが、外壁塗装の悪質業者リストはありませんが、外壁塗装を含めた悪質業者リストは
- 国土交通省ネガティブ情報等検索サイト
- 特定商取引法ガイド
で調べることができます。
悪質業者の対策としては
- 過去のトラブル事例を調べる
- 手口から対策する
もし、困った状況であれば、外壁塗装を含めたトラブル相談窓口(消費者センター)【188】に電話することで、地方公共団体が設置している身近な消費生活センター・消費生活相談窓口を教えてくれます。