遮熱性が良いって聞く関西ペイントのRSルーフ2液Fってどんな塗料?
屋根は、常に紫外線(熱を含む太陽光)を浴びてる場所。
真夏の屋根の表面温度は75~80℃まで跳ね上がることがあり、素手で触るとやけどしてしまいます。
それだけでなく、屋根の温度が室内へと伝わることで屋根直下の部屋は暑いことこの上ない。
この屋根の温度上昇を少しでも抑えることができるのが、遮熱性のある塗料なんですね。
このページでは
- 遮熱性のあるRSルーフ2液Fの評判や特徴
- ㎡単価(見積り価格)
- メリット・デメリット
などについて詳しく解説しています。
RSルーフ2液Fはとても優れた塗料ではありますが、注意点があります。
このことを含めこれから詳しくお伝えしていきますのでぜひ、最後までご覧ください。
屋根用塗料RSルーフ2液F(関西ペイント)の良い評判
- 屋根の表面温度が最大で20℃低減を期待できる
- 抜群の遮熱性が魅力的な塗料
- フッ素樹脂なので耐候性に優れてる
- 夏の暑い日、部屋の温度を抑える効果が期待できる
屋根用塗料RSルーフ2液F(関西ペイント)の悪い評判
全ての塗装会社が扱える塗料ではない。(リフォームサミット店しか取り扱いできない塗料)
RSルーフ2液Fは関西ペイントが開発・販売している遮熱性が特に評判の良い塗料です。
ただ、関西ペイントが支援する塗装業者のみしか取り扱いできません。
このことをデメリットとしてとらえる人もいますが、逆に関西ペイントから信頼されてる証でもあるので、この塗料を扱える塗装会社は優れてるという一つの目安となる。
屋根用塗料RSルーフ2液F(関西ペイント)の特徴
塗料メーカー | 関西ペイント |
塗料名 | RSルーフ2液F |
用途 | 屋根塗料 |
グレード | 遮熱フッ素 |
適用下地 | 住宅屋根用スレート、プレスセメント瓦、乾式洋瓦、金属系屋根材(ガルバリウム鋼板、アルミニウム板) |
塗装(施工)方法 | ローラー ハケ エアレス |
種類 | 弱溶剤2液型(油性) |
希釈剤 | 塗料用シンナーA |
下塗り材 | アレスクールシーラー |
RSルーフ2液Fの耐用年数
RSルーフ2液Fの耐用年数は約15年。
耐用年数が長い理由は、
- 屋根の温度上昇を抑える効果がある
- フッ素樹脂塗料なので耐候性に優れている
という点が大きいです。
特に熱は、塗膜を劣化させる大きな要因です。
遮熱性で、最大20℃の低減効果が見込めるのは塗膜の劣化対策としてとても大きな要素となります。
RSルーフ2液Fの施工(㎡)単価と見積価格
RSルーフ2液Fの施工(㎡)単価は、3,800円~4,500円。
一般的なフッ素塗料の㎡単価の相場は3,500円~4,800円。
なので、飛びぬけて高いわけでも、安いわけでもありません。
ただ、遮熱性が加わっていることを考えると、コスパの良い塗料と言えます。
RSルーフ2液Fの見積り価格(屋根)
屋根面積60㎡とした場合の見積り価格です。
高圧洗浄 | 23,000円 |
タスペーサー | 15,000円 |
屋根塗装 ■下塗り アレスクールシーラー ローラー ■中塗り RSルーフ2液F ローラー ■上塗り RSルーフ2液F ローラー |
施工(㎡)単価 4,000円 216,000円 |
合計見積り価格 | 254,000円 (税抜き価格) |
屋根塗料RSルーフ2液F(関西ペイント)のメリット
RSルーフ2液Fのメリットを詳しく解説していきます。
遮熱性がある
遮熱性とは、太陽光を反射して屋根材の温度上昇を抑えてくれる性能のことです。
通常の場合、屋根を通過して熱が室内へと伝わっていきます。
遮熱塗料の場合は、赤外線(熱を含む太陽光)を反射してくれます。
断熱塗料は、熱が内部に伝わりにくくしてくれます。
外壁塗料にも遮熱性のあるものがありますが、太陽光を強く浴びる屋根に使われることが多いです。
そして、RSルーフ2液Fは数ある遮熱塗料の中で最も遮熱性能が高い塗料として評判がいいです。
遮熱塗料にすると塗膜の劣化対策になる
屋根材の表面温度が高くなればなるほど、塗膜の劣化スピードは速くなります。
遮熱塗料は、赤外線を反射し、屋根材の表面温度上昇を抑えていくれるので劣化を遅らせることができます。
塗膜が劣化しにくくなれば、耐用年数が長くなりメンテナンス費用を抑えるというメリットにも繋がります。
夏の暑さが和らぐ
屋根からの温度が伝わる2階は暑くてしょうがない・・。
そのため、夏になると1階で過ごすという方は多いと思います。
遮熱塗料にすることによって、この暑さが軽減されます。
これによって、冷房の設定温度を下げることになって電気代削減にも繋がります。
設定温度を1℃下げるだけでも電気代が13%も削減できるようです。
光熱費を抑えたい人にとっては、大きいですよね。
フッ素塗料は屋根に適している
屋根に特に適している塗料がフッ素塗料です。
耐候性が高く紫外線に強いからです。
屋根は外壁と異なり日差しを遮るものがないため、外壁よりも過酷な環境。
また、屋根は日常生活でほとんど見ることがないので、ちょっとした劣化に気づきにくい。
このようなことから屋根はなるべく、長く持つ塗料にしておくほうが安心です。
私自身、最近、外壁塗装と屋根のカバー工法を済ませました。
最終的に屋根カバー工法にしましたが、最初はフッ素塗料か、無機塗料で屋根塗装をしようと考えていました。
過酷な環境だからこそ、それに耐えうる塗膜にしたほうが安心です。
また、強靭な塗膜なので色褪せしにくく、汚れが付着しても雨で流されるといった特徴もあります。
屋根塗料RSルーフ2液F(関西ペイント)のデメリット
RSルーフ2液Fのデメリットのついて詳しく解説しています。
誰でもRSルーフ2液Fを扱えるわけではない
上記でも記載しておりますが、
リフォームサミット店しか取り扱いできない塗料です。
関西ペイントから認定されてる塗装会社しか入手することができません。
なので、お客様が「RSルーフ2液Fで屋根を塗装したい」といっても、それがかなわない場合があります。
シリコン塗料よりも㎡単価が高くなる
シリコン塗料に比べると遮熱フッ素塗料は㎡単価が高く、塗装工事価格は高くなってしまいます。
そのため、RSルーフ2液Fはちょっと・・。と諦める方がいらっしゃいます。
ただ、屋根は50~100㎡で使用する面積は外壁に比べると約1/2以下。
以下の表をご覧ください。
■外壁(150㎡) |
シリコン:2,500円(㎡単価)x150㎡=375,000円 フッ素 :4,000円(㎡単価)x150㎡=600,000円 差額 :225,000円 |
■屋根(55㎡) |
シリコン:2,500円(㎡単価)x55㎡=137,500円 フッ素 :4,000円(㎡単価)x55㎡=220,000円 差額 :82,500円 |
外壁の場合、差額約22万円に対して屋根の場合は約8万円です。
耐用年数15年と考えた時、8万円の差額はどうでしょう。
「デメリットと感じていたけど、これなら。」という風になったのではないでしょうか。
臭いがする
RSルーフ2液Fは油性なのでシンナー臭がします。
弱溶剤系なので臭いは強くはないですが、人によっては気分が悪くなるといったこともあります。
そのため、臭いに敏感の方は、水性塗料にしたほうが良いです。
水性塗料ですとルーフピアニという塗料がおすすめです。詳しくは「ルーフピアニ(水谷ペイント)の特徴や耐用年数、見積価格を深堀」で解説していますので興味のある方は参考にしてください。
まとめ:㎡単価(見積価格)は高くなるけどRSルーフ2液Fは使う価値あり
遮熱フッ素塗料RSルーフ2液Fを屋根に塗装することによって以下のようなメリットがあります。
- 耐用年数15年
- 遮熱性の評判が良い
- 屋根の表面温度上昇を抑え塗膜劣化を防げる
- 遮熱性があるので夏場の室内の温度上昇を抑えられる
一方、シリコン塗料よりも施工(㎡)単価は高くなるというデメリットがありますが、それほど大きくない屋根面積であれば、価格的にシリコン塗料とあまり変わらない。
問題は、RSルーフ2液Fを入手することができる塗装会社かどうかによります。
もし、取り扱い可能であれば、非常に魅力的な屋根塗料です。