ニッペパーフェクトセラミックトップGの特徴や耐用年数・価格などをチェック

ダンゴ-2

パーフェクトシリーズの最高峰と言われてるパーフェクトセラミックトップGを勧めてくれた塗装会社さんがいるけど、どんな塗料?

他の人の見積価格も知りたい。

最高グレードとして位置づけられてきたフッ素塗料を超える塗料。

この塗料を使うことによって、どんなメリットがあるのだろう。

そして、耐用年数や価格からして我が家に合う塗料かも知りたい。

このページでは

  • 特徴や耐用年数
  • 実際の見積価格
  • メリット・デメリット
  • この塗料がおすすめな人

について知ることができます。

ニッペパーフェクトセラミックトップGの特徴

  • フッ素樹脂塗料を超える高耐候性
    無機系超耐候性樹脂・ラジカルコントロール機能を持つことでフッ素を超える超耐候性を実現
  • 超低汚染性
    親水性機能がある塗膜により、付着した汚れを洗い流し、美観を長期間維持
  • 美しいツヤ
    専用の中塗りとの組み合わせで美しいツヤを作り出す
  • 防藻・防カビ性
    藻やカビの抑制機能がある。湿気が多い環境では、強力防カビタイプ(オプション)を選択することも可能
  • 透湿性
    透湿性があるため、塗膜の膨れや剥離を抑制することが可能

ケンチクン

実際にパーフェクトセラミックトップGの見積書を頂いたのですが、無機系塗料にしては安いと思いました。

その理由なども含めて後述します。

ニッペパーフェクトセラミックトップGの耐用年数

塗料 耐用年数
シリコン塗料 10~13年
ラジカル塗料 12~15年
フッ素塗料 15~20年
無機塗料 15~25年

パーフェクトトップで耐用年数は、12~15年

パーフェクトセラミックトップGは、さらにその上を行き、約20年と言われています

無機塗料は、ガラスや石など劣化することがほとんどない無機物を含む塗料。

そのため、シリコン塗料やラジカル塗料、フッ素塗料よりも劣化に強いのが特徴。

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無機塗料は、無機物100%なの?

無機物100%にすると、ガラスや石のように硬くなってしまいます。

なので、樹脂成分(シリコン・フッ素)と無機物を掛け合わせて、柔らかい塗料に仕上げています。

劣化の原因となる樹脂成分(シリコン・フッ素)が少なくなる分、耐用年数は長くなるという仕組み。

トソオクン

ハイブリッド塗料って言われてるのは、樹脂成分と無機物を混ぜてるからなんだね。

パーフェクトセラミックトップGの見積価格

メーカーの設計㎡単価は、約4,000円。

フッ素塗料よりも少し高い価格設定。

そして、塗装会社からいただいたパーフェクトセラミックトップGの㎡単価は、3,200円

34坪の家の外壁塗装工事金額は、972,800円(税抜き)

目安としては30~35坪でだいたい、100万円前後ということになります。

見積書を頂いて、中身をじっくり見た時に
「あれ・・?」
と思ったことがあります。

それは、中塗りと上塗りの㎡単価が違うこと。

これまで、色々な塗装会社の見積書を見てきましたが、中塗りと上塗りは同じ金額でした。

同じ塗料を使っているので、当然です。

ところが、パーフェクトセラミックトップGは違っていたんです。

下塗り
パーフェクトフィラー
(日本ペイント)
ローラー塗り
600円
中塗り
パーフェクトセラミックトップG中塗り
(日本ペイント)
ローラー塗り
1,000円
上塗り
パーフェクトセラミックトップG
(日本ペイント)
ローラー塗り
1,600円

なぜ中塗りと上塗りの㎡単価が違うのか。
塗装会社に聞いたところ、塗料が違うからのようです。

日本ペイントのホームページにも記載されていました。
(以下、抜粋内容)

また、ホーページには、このようなことも記載しています。

パーフェクトセラミックトップGは、専用中塗りとの組み合わせによる高いレベリング性で、美しいつやを発揮します。

 

専用の中塗りとすることで上塗りの性能を引き出すようですね。

こういうのは、見積を実際に依頼しないと分からないですね。

他にも、塗装会社さんが「なぜ、パーフェクトセラミックトップGを選んだか?」といったことも知ることができました。

パーフェクトセラミックトップGの見積書に関しては「ニッペパーフェクトセラミックトップGの㎡単価・見積価格はどのくらい?」で詳しくまとめているので、興味のある方は参考にしてください。

試験結果から分析するパーフェクトセラミックトップGの耐用年数

耐用年数の目安になる試験結果についてお伝えしていきます。

促進対候性試験

促進対候性試験とは

劣化を促進させるための太陽光、温度、湿度、降雨など屋内外の条件を人工的に再現し、製品や材料の劣化状況・耐性を確認する試験。

これにより、自然環境に起因する劣化への耐性を短い時間ではかることができます。

光沢保持率が80%以上の状態が耐用年数の条件。

この試験結果により、パーフェクトセラミックトップGの光沢保持率は3000時間経過しても95%以上。

期待耐用年数の目安

内陸部300時間で1年に相当。

塩害部や紫外線が強い地域は、450時間で1年に相当。

パーフェクトセラミックトップGの光沢保持率は3000時間
つまり、10年相当でも95%程度を保持。

自然環境を考えると、他にも色々な条件などがあると思いますが、このような試験結果からパーフェクトセラミックトップGは、20年程度の期待耐用年数があると言われています。

ニッペパーフェクトセラミックトップGの4つのメリット

パーフェクトセラミックトップGのデメリット

  • 超汚染性 汚れにくい
  • 燃えにくい
  • 防藻・防カビ機能が高い
  • 透湿性が高い
  • 美しいツヤ

について以下に詳しく解説しています。

1.超汚染性 汚れにくい

経年劣化による色褪せは、見るたびに悲しくなってしまいますよね。

パーフェクトセラミックトップGは、親水機能にとても優れているため、住宅の外壁に付着した汚れを雨とともに洗い流してくれます。

(日本ペイントによる雨だれ強制汚染試験で6か月経過後の比較写真)

2.燃えにくい

パーフェクトセラミックトップGは、無機の性質から燃えにくい塗料。

そのため、燃焼防止効果もあり万が一の災害に備えることができます。

3.防藻・防カビ機能が高い

色褪せと共に美観を損なわせる懸念材料「藻・カビ」

特に外壁に付着した緑色の藻は、なんとも見栄えが悪い。

それに、かびが発生しやすい環境は、人体に悪影響。

このようなことから、藻やカビは徹底して対策したい。

このようにパーフェクトセラミックトップGは、藻・カビを抑制する塗料。

オプションで強力防カビタイプを選ぶことができます。

4.透湿性が高い

透湿性とは

外部からの水分は通さず、内部の湿気や熱は塗膜の外に排出

これによって、膨れや剥離を抑制します。

編集者の家は、サイディング外壁の上に弾性塗料で仕上げれていました。

サイディングボードは熱を貯めやすく、そのせいで熱膨れという劣化現象が起きやすくなります。

もし、透湿性の低い塗料を上から塗ってしまうと、熱の逃げ場がなく膨れが余計にひどくなってしまいます。

その点、透湿性のある塗料は、熱や湿気を塗膜の外に排出する機能があるので安心です。

編集者の家は、遮熱塗料で熱膨れを対策することにしました。

このことについては「外壁塗膜(弾性塗料)の熱膨れを完璧に対策したのは10社中1社」で詳しくまとめています。

美しいツヤ

パーフェクトセラミックトップGは、専用中塗りと上塗りの高いレベリング性(均一に平らになる力)により、ツヤが優れています。

また、ツヤが長持ちするのもこの塗料の優れているところ。

専用中塗りを使うなどこだわりが見て取れますね。

ニッペパーフェクトセラミックトップGのデメリット

パーフェクトセラミックトップGのデメリット

  • 実績がそれほどない
  • 塗装費が高額

について以下に詳しく解説しています。

実績がそれほどない

パーフェクトセラミックトップGは2017年の6月に販売された塗料。

そのため、まだ販売されてから10年も経過してない塗料。

とは言え、数々の塗料を販売している日本ペイント。

多くの塗装会社さんが「日本ペイントなら安心」と太鼓判を押しており、塗装後の保証年数では、10年とする塗装会社が多い。

保証を10年つけるほど、信頼されてる塗料ということですね。

塗装費が高額

編集者の家は築約30年も経つので
・外壁塗装
・屋根カバー工法
を実施しました。

その時にいただいた見積書の中に
・パーフェクトセラミックトップG
・パーフェクトトップ
の見積書がありますので、差額をお伝えしておきます。

パーフェクトセラミックトップG 972,800円
パーフェクトトップ 692,200円
差額 280,600円

上記の価格には
・足場代(シート含む)
・高圧洗浄
・下地処理
・付帯物塗装(シャッターボックス、玄関ドア、雨どいなど)
などが含まれています。

ラジカル塗料のパーフェクトトップと比べると、やはり価格差大きい。

パーフェクトトップの見積書については「ニッペパーフェクトトップの塗装(㎡)単価(見積価格)は良心的だけど」で詳しくまとめています。

そのため、
「多少金額は高くでも耐用年数を長くしたい」
という人には、おすすめですが、少しでも工事費を安くしたい人にとっては不向きな塗料と言えます。

パーフェクトセラミックトップGがおすすめな人

これまで、パーフェクトセラミックトップGについて詳しくお伝えしてきましたが、この塗料がおすすめな人を挙げておきます。

  • 外壁塗装の予算は約100万円で、とにかく耐用年数が長い塗料が良い
  • 美観を長持ちさせたいので汚れに強い塗料が良い
  • 湿気が多い立地なので藻やカビに強い塗料を探してる
  • 塗膜の膨れが気になるので、透湿性のある塗料を探してる

このような方は、パーフェクトセラミックトップGを検討してみる価値があります。

まとめ

パーフェクトセラミックトップGは、パーフェクシリーズ最高峰の塗料で

  • フッ素樹脂塗料を超える高耐候性
  • 超低汚染性
  • 美しいツヤ
  • 防藻・防カビ性
  • 透湿性

といった特徴のある塗料。

反面、価格が高い。
目安として100万円の工事費がかかります。

予算内という方には、おすすめの塗料となりますが、そうでない方はラジカル塗料のパーフェクトトップが良いでしょう。