- 屋根や外壁は10年おきに塗装っていうけど本当?
- 高いお金を払ってまで外壁塗装しないといけないの?
- 少し汚れてる程度でも塗装すべき?
好んで色を変えたいわけでもないのに、わざわざ大金を払いたくない!
外壁や屋根の塗装を後回しにする方の多くが金銭的な理由です。
100万円~150万円はかかってくるので、「では、お願いします」と簡単には言えませんよね。
編集者の家は、築28年目にして初の外装リフォームをしました。
過去約30年、外壁も屋根も塗装をしたことがありません。
結局、屋根・外壁塗装は必要ないの?
「10年目」「20年目」「30年目」
年数別にメンテナンスの必要性をまとめました。
実体験と建築設計としての立場も踏まえ、本音でお伝えしてます。
無駄な出費を防ぐために役立つ内容になっていますのでぜひ最後までご覧ください。
築30年ころまで屋根や外壁塗装をしなかったのはなぜ?
単純に会社の都合で家を空けていたことが大きな原因です。
金銭的な要因も大きいです。
必要と分かっていても
やはりメンテナンスのためとなると、後回しになりますね。
特に見た目が大きく変わるわけでもないですし。
「外壁の色を変えたい!」
となると、進んで色見本とか、塗料の性能とか、見積依頼とかするのでしょうが。
とは言え、全くメンテナンスしないわけにはいきません。
では、どのくらいの頻度でメンテナンスしないといけないのか?
ここについては、これから詳しくお伝えしていきます。
築10年であれば屋根・外壁塗装は必要ない?
編集者の家と全く同じ家で、同じ環境であれば築10年で屋根・外壁塗装の必要はない。
と言えます。
ハウスメーカーが建てた家で
外壁:サイディングボードの上に弾性塗料吹き付け
屋根:カラーベスト
外壁と屋根は、多くの戸建て住宅で使われている素材です。
新築の家であれば、築10年での屋根・外壁塗装は早いかなというのが本音です。
ただ、家を建てるハウスメーカー、工務店、設計事務所。
それぞれ扱う素材は違いますし、工法も違います。
なので、一概に「築10年での屋根・外壁塗装が早い」とは言い切れません。
築20年であれば屋根・外壁塗装は必要ない?
築20年ともなると、業者さんを呼ぶなど点検をしてもらうことをおすすめします。
特に屋根・日光があたる外壁は要注意。
過酷な環境なので、何かしらの劣化現象が現れていると思います。
■外壁
- チョーキング
- ひび割れ
- 剥がれ
- コケ
- 塗膜の浮き(膨れる)
■屋根
- ひび割れ
- コケ
- 剥がれ
- カラーベストなど屋根素材が反る
■コーキング箇所
- ひび割れ
- 剥がれ
- コーキングの切れ
※ 編集者自身が実際にチェックしていたことです。
劣化現象については、以下のページでも詳しくまとめています。 |
編集者自身一応のチェックをしてましたが、実際のところ、細かく見るとひび割れが入っていたので、見落としていたところもあります。
ボードの継ぎ目部分にひび割れがありました。
ひび割れを発見した時には、正直焦りました。
ひび割れがある付近の内壁を調べたり、クロスを一部めくってみたり、軽く叩いてみたりして状況を確認しましたが問題はありませんでした。
外壁サイディングボードの裏側には防水シートが貼られています。
そのため、仮にひび割れがあっても雨漏れする可能性は低い。
あくまで、推測です。
防水シートも消耗品。
劣化が進めば、雨漏れする可能性は高くなります。
コーキング部分は、ジョイントガードが施されているため、コーキングの劣化は気にしなくて済みます。
屋根は、現地調査の時に屋根材(カラーベスト)が部分的に浮いてるところがありました。
屋根材の裏側にも防水シートが敷かれているので、仮に屋根材の裏側に雨水が回り込んでも雨漏れの可能性は低い。
ただ、消耗品なので軽く考えるのは危険です。
築30年であれば屋根・外壁塗装は必要ない?
築30年ともなると、屋根・外壁塗装など外装リフォームは必要です。
編集者の家は、屋根が特にひどく、塗装ではなくガルバリウム鋼板でのカバー工法にすることにしました。
現在の屋根の上に新たな屋根材の新設します。
既存の屋根材の撤去処分費を削減できるので、葺き替えよりカバー工法のほうがリフォーム費は安くなります。
屋根カバー工法のメリットやデメリットについて知りたい方は「屋根のカバー工法とは?費用相場やメリット・デメリットを徹底解説」をご覧ください。
編集者自身、外壁よりも屋根のほうを気にしていました。
外壁と屋根。
過酷さで言えば屋根です。
それに、外壁はまだ目の届く範囲ですが、屋根は実際に見ることができません。
なので、心配です。
幸い雨漏れはありませんでした。
築20年ともなれば屋根は点検してもらったほうが良いでしょう。
屋根・外壁の塗装など何もリフォームしなければどうなるの?
表面の防水性が切れてくると屋根・外壁の建材が水分を吸収しやすくなります。
そして、乾いたり水分を吸収したりを繰り返すことで、次第に建材自体が脆くなり削れたり、ひび割れしやすくなります。
屋根材・外壁材の裏側に敷かれている防水シートも劣化していき、雨漏れしやすい状態へと進行していきます。
防水シートが劣化し内部に水が浸入すると、柱や梁など部材が傷むことになります。
シロアリによって柱はボロボロです。
こうなると、100~200万円のリフォーム費用では済みません。
外壁や屋根塗装をしなかった場合については「外壁塗装をしないとどうなるの?必要ない家はある?手遅れになる前に要チェック」で時系列で詳しくまとめています。
屋根・外壁塗装は必要
築年数や劣化状況に応じて、屋根・外壁塗装などメンテナンスは必要です。
劣化状態によっては、塗装では間に合わない場合があります。
上記でもお伝えしておりますが、編集者の家の屋根は塗装では間に合わないためカバー工法にしました。
どのような工法でメンテナンスをすれば良いか?
業者さんなら全てを把握しているので、相談してみてください。
中古住宅を購入したら一番に外装リフォームから
住み替えなどで中古住宅を購入した場合、内装リフォームを重要視する方が多いのですが、外装リフォームが一番です。
まずは、外回りを固めることが大切。
屋根・外壁がボロボロになれば、柱や梁など構造材が傷み、家そのものが弱くなってしまうからです。
内装リフォームの予算は、「外装リフォームで残ったお金で!」と決めておくと優先順位も決めやすくなります。
まとめ
お家によって劣化具合は変わってきます。
なので
「屋根・外壁塗装は必要ない?」
と聞かれると、正直、現状を見ないと分からないと答えるしかなくなります。
ただ、ご自身でもチェックすることができます。
築年数
・築20年近く経っている
外壁
・チョーキング
・ひび割れ
・剥がれ
・コケ
・塗膜の浮き(膨れる)
コーキング箇所
・ひび割れ
・剥がれ
・コーキングの切れ
コーキング工事については、注意が必要で「外壁のシーリング。打ち替えと増し打ちの違いを徹底解説!」は一読することをおすすめします。
屋根
・ひび割れ
・コケ
・剥がれ
・カラーベストなど屋根素材が反る