シーゲッテル

塗装屋さんにファイン4Fセラミックを勧められたけど、どんな塗料なんだろう?

初めて聞く塗料。
決める前に、この塗料についてきちんと把握しておきたいですよね。

このページでは
特徴」や「塗料の信頼性」「見積価格」などの他に「ラジカル塗料と比較したら
などについて詳しくお伝えしていますので、よりこの塗料の良し悪しが理解できますよ。

ニッペ(日本ペイント)ファイン4Fセラミックの特徴

メーカー 日本ペイント
塗料名 ファイン4Fセラミック
グレード フッ素
水性・油性 油性
適用下地 コンクリート・モルタル・サイディングボードなど
施工(塗装)方法 ハケ・ローラー・エアレススプレー
つや つや有り、7分つや、5分つや、3分つや
下塗り塗料 ハイポンファインプライマーII・1液ファインシーラー・DANフィラーリフレックス・パーフェクトサーフ・パーフェクトフィラーなど

住宅用塗料の中では、最高級グレードのフッ素塗料。

このフッ素塗料の中でも定番商品になっているほど多くのお家に使われていると塗装会社さんからよく聞きます。

  • 高耐候性
  • 汚れにくい
  • 藻やカビがつきにくい
  • ひび割れしにくい
  • ツヤが美し

といった特徴のあるファイン4Fセラミックは、日本ペイントが2005年に販売。

一般的にこの塗料が販売される前のフッ素塗料は、主に橋梁などで使われることが多かったですが
ファイン4Fセラミックが販売されて、戸建て住宅に一気に普及されました。

その理由は、従来のフッ素塗料に比べて30~40%安い価格で販売されたからです。

そして、多くの塗装会社さんに共通して言えるのは、塗料自体に弱点は見当たらないほど優れモノ

ケンチッキー


個人的な意見ですが、3Fフッ素と比べて匂いがあまり気になりませんでした。

塗料が爪や手首、肘などにつくと大変。
ラッカーシンナーを使ってもなかなか取れない実体験から耐久性が高いことを知りました。

この体験は、他の職人さんの間でも共通しているようです。

耐用年数や見積価格に触れる前に、ファイン4Fセラミックの長い分類名の意味についてお伝えしておきます。

「ターペン可溶2液超低汚染形4フッ化フッ素セラミック変性樹脂塗料」という分類名の意味は?

ファイン4Fセラミックの分類名は、「ターペン可溶2液超低汚染形4フッ化フッ素セラミック変性樹脂塗料」。

とても長いですよね。

ケンチッキー

パッと見ただけでは、何を意味しているのか分かりませんが、きちんとした意味があります。

ターペン可溶2液超低汚染

「ターペン可溶」は、弱溶剤系という意味でシンナーの一種です。
刺激が弱いターペンを使用して希釈することを表しています。

「2液」は、使用前に硬化剤と混ぜて使う塗料でプロの塗装業者向けという意味です。

「低汚染性」は、高い親水性によって、汚れが定着しにくいことを表しています。

4フッ化フッ素セラミック変性樹脂

「4フッ化フッ素」は1つの単量体に4つのフッ素原子が含まれていることを表しています。

以前は3つのフッ素原子が主流でしたが、4フッ化フッ素が現れて耐久性が増しました。

さらに、無機系樹脂であるセラミックを加えることを表すのがセラミック変性樹脂。

フッ素系樹脂に無機系樹脂が加わることで低汚染性が向上

ニッペファイン4Fセラミックの耐用年数

ファイン4Fセラミックの耐用年数は、15~20年

これまでは、10年に1回の外壁塗装。

ファイン4Fセラミックを使えば、約20年に1回

塗料 耐用年数
シリコン塗料 8~13年
ラジカル塗料 12~15年
ファイン4Fセラミック 15~20年

ファイン4Fセラミックは、2022年の段階で17年の実績あり
販売当初からこの塗料を使っている多くの業者さんは、過去の不具合はないと言っています

ファイン4Fセラミックの耐用年数は、「15年~」となっており、すでにこの年数は証明済みということになりますね。

シーゲッテル

耐用年数が証明済みというのは、塗料を勧めるほうも、塗料を選ぶほうも安心できますね。

戸建て住宅において、フッ素塗料の代名詞と言われるほどファイン4Fセラミックの信頼性の高さが伺えます。

注意

耐用年数は長くても、現在の外壁に欠点があれば、剥がれなど劣化は起きやすくなります。

編集者の家の外壁は、劣化現象が見当たらないのに欠点がありました。

以下のページでは、4社から見積書を受け取った後の状況について詳しくまとめています。

外壁の欠点についても詳しくまとめているので、参考にしてください。

4社から外壁塗装と屋根カバー工法の見積価格の差額が凄まじい

 

ニッペファイン4Fセラミックの見積価格

■ 外壁面積150㎡
(延べ坪:約30~35坪
 1F:約15~17坪
 2F:約15~17坪)

下塗り
塗料は下地素材による
ローラー塗り

中塗り
ファイン4Fセラミック
ローラー塗り

上塗り
ファイン4Fセラミック
ローラー塗り

㎡単価:2,800円~3,300円
420,000円~495,000円
・外壁塗装
・仮説足場 飛散防止シート含む
・外壁高圧洗浄
・ひび割れ 刷り込み補修
・養生
・その他付帯物
などを含めた合計金額
820,000円~895,000円

 

ファイン4Fセラミックをラジカル塗料やシリコン塗料と比較したら?

フッ素塗料を検討している方は、ラジカル塗料と比較することが多いので、以下の比較表をまとめました。

塗料 耐用年数 取引価格
シリコン塗料 8~13年 2,200円~3,000円
ラジカル塗料 12~15年 2,200円~3,000円
ファイン4Fセラミック 15~20年 2,800円~3,300円

ラジカル塗料と比べると、ファイン4Fセラミックは、耐用年数は平均して約3年ほど長くなり、価格は、㎡単価約600円ほど高くなります。

プレミアムシリコン(ラジカル塗料)と比べた場合の価格は、後程お伝えします。

ファイン4Fセラミックのメリット

長い耐用年数

ファイン4Fセラミックの耐用年数は、15~20年で、既に15年以上の耐用年数が実証されています。

塗り替え回数を減らせるのは、トータルコストで安く済ませることができます。

それだけでなく、強力な紫外線を当てる劣化促進試験機による試験では、従来のフッ素塗料よりも高い耐候性があると示されてます。

汚れに強く、長期間の美観保持

ファイン4Fセラミックは、汚れを雨水で洗い流す高い親水性を持っています。

また、防カビ防藻性にも優れ、美しいツヤを長期間持続することが可能なので美観を保つことができます。

15年経過しても、塗りたての光沢を90%も保てるのは、驚きです。

他にも

  • 幅広い外壁に対応できる
  • 不燃性が高い
  • 耐薬品性
  • 豊富なカラーバリエーション

といったメリットがあります。

ファイン4Fセラミックのデメリット

費用が高い

ファイン4Fセラミックの塗料価格は、高級グレードだけあってメーカー設計価格で㎡単価約3,600円~4,660円と高めです。

グレードをワンランク下げたシリコン塗料は、㎡単価2000円~3000円程度と言われています。

シーゲッテル

費用が高い分、質も高いためランニングコストとう視点からみると、デメリットではなくなるのかもしれません。

シンナーの臭いがする

ファイン4Fセラミックは、弱溶剤系の塗料なのでシンナー臭がします。

強溶剤系に比べると、刺激は弱くなりますが、良い臭いではありません。

臭いに敏感な方からするとデメリットになるでしょう。

ツヤなしができない

ファイン4Fセラミックは、ツヤあり、7分ツヤ・5分ツヤ・3分ツヤの4種類から選ぶことができますが、ツヤなしはありません。

そのため、マットな仕上がりにしたいという方にとっては、デメリットに感じるでしょう。

ニッペファイン4Fセラミックがおすすめな人

予算内に納まる

「何度も塗り替えしたくないから、耐用年数は長くしたい」という思いがある中で、予算に余裕がある方。

上記に記載しています見積り価格では、延べ約30坪のお家で約100万円。

屋根も入れると、塗料にもよりますが130万円~150万円の価格になります。

この価格でも予算内という方には、ファイン4Fセラミックがおすすめです。

ツヤのある仕上がりが好み

ファイン4Fセラミックは美しいツヤが特徴的です。

光沢があって高級感をかもしだす仕上がりが好みの方には、納得のいく外壁に仕上がるでしょう。

外壁や屋根塗装の回数を減らしたい

「何度も塗り替えしたくないから、耐用年数は長くしたい」という方にぴったりの塗料です。

耐用年数は15~20年。
シリコン塗料よりも外壁や屋根塗装の回数を減らすことができます。

汚れが付きにくく、カビや藻の繁殖を抑える性能があるため美観を長く保つことも可能です。

ファイン4Fセラミック以外に他の塗料も検討したほうが良い方

費用を抑えたい

ファイン4Fセラミックなどグレードが高くなる塗料は、初期費用が高くなってしまいます。

初期費用を抑えた上で、耐用年数が長い塗料を探している方は、ラジカル系塗料がおすすめです。

以下にラジカル系塗料との比較表をまとめていますので、参考にしてください。

ツヤのないマットな外壁にしたい

ファイン4Fセラミックはツヤなしがありません。

そのため

  • リシン吹き付け
  • スタッコ模様
  • ジョリパット

などツヤのないマットな仕上がりにしたい方には、不向きな塗料です。

工事中の臭いが嫌

ファイン4Fセラミックは、刺激が弱い弱溶剤系とは言え、シンナー臭がします。

シンナーの臭いが苦手・体調不良を起こしてしまう人にとっては、有機溶剤を使わない塗料を考える必要があります。

ファイン4Fセラミックとラジカル塗料プレミアムシリコンを比較

ファイン4Fセラミック プレミアムシリコン
取引価格
(㎡単価)
3,000円 2,300円
外壁塗装価格
(外壁面積150㎡
 約30坪)
450,000円 345,000円
・外壁塗装
(外壁面積150㎡
 約30坪)
・仮説足場
・外壁高圧洗浄
・ひび割れ補修
・養生
・その他付帯物
850,000円 745,000円
耐用年数 15~20年 15年

ファイン4Fセラミックとプレミアムシリコンを比較すると約10万円ほどの差額になります。

まとめ

ファイン4Fセラミックは、長期的に見るとコストパフォーマンスの良い塗料と言えます。

ただ初期費用が高くなるため、なるべく初期費用を抑えたい方は、プレミアムシリコンなどラジカル塗料などと合わせて検討すると良いでしょう。

シーゲッテル

迷った時に便利なヌリカエでは、相談者(お客さん)の自宅から近い実績のある業者さんをピックアップしてくれます。

・塗装業者さん
・見積金額
・工事後の保証
などの比較として使ってみるといいですよ。

ヌリカエ申し込み後、一番最初が肝心!外壁塗装と屋根のカバー工法の一括見積を依頼した体験談