戸建て住宅リフォーム計画の流れ。プラン・見積~竣工
リフォーム工事の費用

部分的なリフォーム工事の概算見積費用をまとめています。予算を考える時に役立ててください。(立地やリフォーム会社の考え方などで見積金額は変わってきます)
リフォーム費用の相場(概算見積)

これから、戸建て住宅をリノベーション(リフォーム)計画がある方は、どのような流れを踏んでいくのか?
また、注意しないといけないことは何か?
ポイントを以下にまとめています。
あなたが思う理想の住まいづくりのために役立ててください。

1.戸建て住宅をリノベーション(リフォーム)する流れ

戸建て住宅の場合は、マンションのように管理規約など工事においての制約が少ない。
そのためリノベーションやリフォーム計画の自由度が大きい。

しかし、構造によっては工事できないことがあります。

戸建て住宅のリノベーション(リフォーム)計画を進めるにあたって最初に把握しておきたいことは、どのような構造でできているかということです。
このことは【2.戸建て住宅の構造】でまとめているので後ほど見ておいてください。

では流れから確認していきましょう。

目的をもって住宅のリノベーション(リフォーム)計画をたてよう

まず、要望や図面をまとめていくことから始めていきます。

とは言っても、【内装のデザインや間取りをどのようにするか】最初から具体的にできる人はいません。
設計者(担当者)と打合せを重ねながら具体的にしていくものです。

お客様が一番最初にすることは、漠然でもいいのでどのような目的でリノベーション(リフォーム)したいのかをノートに書いてみる。

シーゲッテル

リフォームする目的を明確にするため、リスト表を作成してみよう!
リフォームの要望に優先順位を!どこからはじめる?
をご覧になることでリフォームしたい目的や優先順位がハッキリしやすくなります。

カラーフッテル

現在の不満な点を改善していくリフォームだけでなく、新たな価値も添えてくれるような設計者は要チェック!住んでからの満足度は高くなります。

リフォームプランを作成

住まいをリノベーション(リフォーム)するには、あなたの要望を盛り込んだプラン(設計図面)が必要になってきます。設計事務所やリフォーム会社がプランを作成するためには、現在のお客様のご自宅のことを知らなければいけません。
お客様のご自宅をリフォーム会社などが調査することを【現地調査】と言います。

ヒーボー

現地調査で何を調べるの?

ミキッテンダー

現地調査では、
・お客様の考えをヒアリング
・リフォーム(リノベーション)する場所の寸法取り
・構造や内装で使用されてる内装材の確認
・近隣の建物の状況や全面道路
といったことを調査します。
お客様のご要望と調査結果をもとにプランを作成していきます。調査の結果、構造などの関係から要望通りにリフォームできないことがあります。

戸建て住宅のリフォームについて

戸建て住宅は、構造上できないことがあります。(詳細は建物によって異なります)
戸建て住宅をリフォーム「できること・できないこと」

あなたのご要望に対して、「どのようなプランを作成するのか」プランニング力をここで見ることができます。ワクワクしながらお待ちください!

リフォーム会社の種類

リフォーム会社には得意・不得意があります。また、費用も会社によって変わってきます。
リフォーム会社を選ぶならどの種類?メリット・デメリットから考える

設計者との打合せ

要望に沿ったプランにするためには、設計者との打合せがとても重要になってきます。 設計者とリフォーム計画を上手く進める7つの打合せポイント

概算見積

戸建て住宅のリノベーション(リフォーム)プランが大方まとまってくると、次に気になるのが、どのくらいの費用がかかるのか?ということ。

ここで、概算見積をとります。

概算見積によって、おおまかではありますが、費用を把握することができます。
ミキッテンダー

相見積という言葉をご存知ですか?

ヒーボー

複数のリフォーム会社に見積依頼をして、各会社のリフォーム金額を比較することですよね。

ミキッテンダー

そのとおり!相見積は、単に金額の比較だけでなくリフォーム会社の考え方や相性なんかも知ることができますよ。
3~4社に見積依頼。それ以上となると比較するのがとても大変になり頭が混乱してきます。

相見積の重要性

相見積をすることによって費用を比較できるだけでなく実績や相性なども知ることができます。
相見積りでリフォーム費用を比較

善し悪しの判断は一つだけではできません。
複数を比較して、できるものです。そのため複数の会社に現地調査を依頼し、プランや見積金額を比較しながらリフォーム計画を進めていくことをおすすめします。
(過去に工事を依頼し、信頼できる会社と知っている場合は、その会社にお願いするのもいいでしょう)

リフォーム会社を絞る

3~4社に見積した中から2社に絞ります。最終的に1社に絞ることになるのですが、それは最終見積が出された時に決めるといいでしょう。

リフォーム会社を選ぶ決め手

他の人はどのような理由でリフォーム会社を選んでいるの?
そのリフォーム会社を選ぶ決め手は?気になる5つの答え

リフォームプランを具体的にしていく

概算見積が出ることによって予算との差を知ることができます。ここで予算オーバーであれば減額案を考えるなどリフォームに向けた具体的なプランを作成していきます。

このプランは、正式見積書を作成するための最終プランとなります。

予算オーバー

予算オーバーの時の減額案の考え方について詳しくまとめています。
リフォーム費用を安くする方法【予算超えの対策と注意点】

正式見積書の確認

最終プランができましたらリフォーム会社は、正式見積書の作成へと進みます。

正式見積書は、工事にかかる費用の最終チェックとなります。
この正式見積書がお客様のもとに提出される時、リフォーム会社は内訳金額と工事内容を図面と照らし合わせながら説明します。工事項目に抜けがないか確認します。

リフォーム会社の方が話す言葉には、専門用語やイメージしにくい内容が出てきます。何を言っているのか分からない時は、遠慮せずに質問してください。

ケンチッキー

お客様の質問に対して、どのような受け答えをするか?もチェックしておきましょう。面倒そうにのらりくらりと話すのか?
お客様に分かりやすいように、しっかりとハキハキと説明してくれるのか?
最終的に工事契約するリフォーム会社をこの段階で決めます

工事契約

正式見積確認後、両者(お客様・リフォーム会社)との間で工事契約を交わします。

戸建て住宅のリノベーション(リフォーム)計画は、ここで一段階クリアしたことになります。

第二段階は工事となります。とは言っても、お客様自身が何かをするというわけではありません。

工事の準備

リフォーム会社との工事契約後、すぐに着工するわけではなく、準備期間が設けられます。

ここで、リノベーションやリフォーム工事に必要な資材や設備機器などをリフォーム会社が発注をしていきます。

そして、この準備期間の間にリフォーム会社は近隣挨拶を済ませていきます。

もし、近隣挨拶をリフォーム会社と一緒に回るのであれば、いつ頃に挨拶回りをするのか確認しておくといいですよ。

工事前・工事中について

あいさつ回りや現場見学などについてまとめています。
リフォーム前・工事中にお客様がする4つのこと

着工

現場には、釘や資材などが散乱していることがあります。

そのため、お客様が現場を見る際には、設計者または監督さんに同行してもらうことがいいでしょう。

竣工・引渡し

工事が終わるとリフォーム会社による検査があります。仕上げが剥げているところや傷がないかを確認します。何もなければ、引渡し(カギ)⇒入居という流れになります。

リノベーションし大きく間取りを変えると、これまで染み付いた生活スタイルが大きく変わることになるため、慣れるまで時間がかかります。

こういう時は、あなた自ら生活を楽しむ或いは、工夫することで次第に空間になじんでいきます。

2.戸建て住宅の構造

現在お住まいの住宅又は、これから購入する戸建て住宅の構造によってリノベーション(リフォーム)できないこともあります。

以下の表で構造に関する内容を簡単にまとめているので参考にしてください。

在来工法 ツーバイフォー 鉄筋コンクリート造 鉄骨造
間取り変更
耐震性
水廻り設備の移設
サッシの移動(新設)
  • 間取りの変更
木造のツーバイフォー工法は間取り変更は難しい。
他の構造は比較的、自由度が高い。
  • 耐震性
1981年以前の在来工法は筋交い・火打がないことが多く耐震性は弱い。
その他の構造も同様で1981年以前の建物は耐震性は弱い。
  • 水廻り設備の移設
キッチンや浴室など水廻り設備の移設は木造の在来工法・鉄骨造は比較的に自由度が高い。
木造のツーバイフォー工法は移設は難しい。
鉄筋コンクリート造は排水の勾配が取れるかによる。
  • サッシの移設(新設)

庭へと通じる窓あるいは腰窓を新たに取り付ける工事について木造の在来工法は、体力壁の位置によってできないこともある。
ツーバイフォー工法は難しい。
鉄筋コンクリート造では、壁式構造の場合はできない。ラーメン構造ではできますが騒音がすごく、工事費用が高くなる。
鉄骨造は、外壁によって移設(新設)方法は変わってくる。

上記でも記載していますが、戸建て住宅のリノベーション(リフォーム)計画をたてる際、まずはどのような構造なのかを把握しておきましょう。

木造の築年数とリフォームの関係

木造の戸建て住宅は、築年数によってどこを優先してリフォームすべきか変わってきます。 木造住宅の築年数別リフォームの目安【耐震性・断熱性が気になる方は必見】

3.仮住まいと引越し費用

戸建て住宅は、マンションと違って資材の搬入口や、職人さんの出入り口とお客様の出入りを分けることができたり、工事からうまく逃げて住みながらの工事が可能です。

しかし、騒音や人の出入り・ホコリなどストレスを感じることから2週間を目安に住みながらの工事とするか?決めるといいです。
2週間を過ぎ1ヶ月以上、工事が続くのであれば仮住まいをおすすめします。

その際には、予算に仮住まいと引越しの費用も上乗せしておく必要があります。

荷物が多い方は、一時的に預かってくれるトランクルームがおすすめです。

まとめ

これから購入する住宅・現在お住まいの住宅をリノベーション(リフォーム)する際、まず木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造等、どの構造でできているかを確認しましょう。

そして目的をもって計画を進めることで、あなたの理想の住まいへと近づけることができます。

予算について
木造の戸建て住宅はシロアリ被害・土台の腐食などによって、工事内容が増える可能性があります。

そのため、予算は多めに考えておくことをおすすめします。